カンボジア経済

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カンボジアのマクロ経済の現状

2009年02月26日 | 経済
2月11日に開催されたENJJで、カンボジア経済財政省上席顧問エコノミストが経済の現状について説明したときの資料です。(写真はカンボジアの経済を引っ張ってきた縫製工場です)


1.これまでの実績
(1)成長
– 過去10年間平均成長率 9.4% 
(ASEAN諸国の中で最高。日本の高度成長期よりも高い。)
– 成長セクターは限られている:
• 縫製品、建設、観光
• 農業
(2)インフレ:2007年までは問題なし
(3)国際収支:貿易赤字⇔投資・援助・観光の黒字

2.2008年の経済状況
(1)GDP:105億ドル (前年86億ドル)
(2)成長率:7%程度 (前年10.2%)
(3)一人当たりGDP:710ドル (前年594ドル)
(4)インフレ:13.47%(12月) (ピーク時26%)
(5)縫製品輸出:0.35%減 (前年7.9%増)
(6)観光客:6%増 (前年15%増)
(7)建設:0.3%減 (EIC予測)
(8)直接投資:6.1%減 (世銀予測)

3.2009年の経済予測(世銀)
(1)成長率:4.9%
(2)成長率(IMF予測):4.75% 
(3)インフレ:9%
(4)輸出:4.6%増
(5)縫製品輸出:1%増 
(6)直接投資:26.7%減

4.経済危機へのカンボジアの対策
(1)金融政策(2月1日実施)
① 預金準備率の引き下げ(16%→12%)
② 不動産融資規制(貸付の15%まで)撤廃
(2)財政政策
①予算の着実な執行
(3)開発援助
952百万ドル (前年689百万ドル)

コメント (1)
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