国際通貨基金(IMF)は、IMF協定第IV条に基づき、毎年加盟国政府と政策協議を行うこととなっています。今年7月に行った2017年のカンボジアとの協議結果詳細について、9月22日にIMFから発表がありました。
主なポイントは、(1)カンボジア経済は好調を持続。2017年の成長率は6.9%、2018年は6.8%と予測。それ以降も2022年まで6.0%~6.8%の高度成長が続く。(2)物価上昇は問題なし。2017年は3.7%、2018年は3.5%と予測、(3)経常収支赤字は、輸出競争力の向上と輸出先の多様化により縮小傾向にある。対GDP比で2017年には8.6%、2022年には8.0%に低下する。(4)外貨準備は2017年81億ドル(輸入の5.5か月分)、2018年90億ドル(輸入の5.6か月分)を見込み安定的。(5)財政赤字も対GDP比3.7%程度で安定的である、等です。なお、添付されている債務持続性分析報告書(DSA)では、カンボジアの対外債務の状況を、2017年の債務返済比率(DSR)が1.3%と非常に低いことなどから、「低リスク(青信号)」に分類し、当面問題ないものとしています。
カンボジアの経済のリスクとしては、国内では金融セクターの脆弱性、外的要因としては、輸出先の主要国の経済成長減速等が挙げられています。
IMFの理事会では、このレポートに基づき、カンボジア経済の良好な実績と高度成長、それに伴う貧困削減を高く評価しています。また、今後の経済成長の見通しは明るい(Positive)としています。課題としては、財政の強化、記入セクターの健全性維持、競争力の強化とビジネス環境の改善を挙げ、そのために電力料金の低減、産業開発政策の実施推進、インフラの拡充、人造りの強化等を勧告しています。
非常に詳細な英文のレポートですが、統計数字等については最も信頼が置けます。下記のIMFのサイトをご覧ください。
IMFの発表(英文です)
http://www.imf.org/en/News/Articles/2017/10/20/pr17405-imf-executive-board-concludes-article-iv-consultation-with-cambodia?cid=em-COM-123-36067
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主なポイントは、(1)カンボジア経済は好調を持続。2017年の成長率は6.9%、2018年は6.8%と予測。それ以降も2022年まで6.0%~6.8%の高度成長が続く。(2)物価上昇は問題なし。2017年は3.7%、2018年は3.5%と予測、(3)経常収支赤字は、輸出競争力の向上と輸出先の多様化により縮小傾向にある。対GDP比で2017年には8.6%、2022年には8.0%に低下する。(4)外貨準備は2017年81億ドル(輸入の5.5か月分)、2018年90億ドル(輸入の5.6か月分)を見込み安定的。(5)財政赤字も対GDP比3.7%程度で安定的である、等です。なお、添付されている債務持続性分析報告書(DSA)では、カンボジアの対外債務の状況を、2017年の債務返済比率(DSR)が1.3%と非常に低いことなどから、「低リスク(青信号)」に分類し、当面問題ないものとしています。
カンボジアの経済のリスクとしては、国内では金融セクターの脆弱性、外的要因としては、輸出先の主要国の経済成長減速等が挙げられています。
IMFの理事会では、このレポートに基づき、カンボジア経済の良好な実績と高度成長、それに伴う貧困削減を高く評価しています。また、今後の経済成長の見通しは明るい(Positive)としています。課題としては、財政の強化、記入セクターの健全性維持、競争力の強化とビジネス環境の改善を挙げ、そのために電力料金の低減、産業開発政策の実施推進、インフラの拡充、人造りの強化等を勧告しています。
非常に詳細な英文のレポートですが、統計数字等については最も信頼が置けます。下記のIMFのサイトをご覧ください。
IMFの発表(英文です)
http://www.imf.org/en/News/Articles/2017/10/20/pr17405-imf-executive-board-concludes-article-iv-consultation-with-cambodia?cid=em-COM-123-36067
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