カンボジア経済

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第9回日本メコン地域諸国首脳会議

2017年11月16日 | 経済
 11月13日、フィリピン・マニラで、第9回日本・メコン地域諸国首脳会議(日・メコン首脳会議)が開催されました。出席者は、安倍晋三内閣総理大臣(議長)、カンボジアのフン・セン首相、ラオスのトンルン・シースリット首相、ミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家最高顧問、タイのプラユット・ジャンオーチャー首相、ベトナムのグエン・スアン・フック首相です。
 安倍首相からは、「二年目に入った「新東京戦略2015」の下での協力は成果を挙げており、今後も官民一体となってメコン地域の更なる産業発展に貢献すると共に、国際スタンダードに則った「質の高いインフラ」の整備に加え、人材育成、保健・医療、環境技術等、日本の知見を活用した取組で応えていきたい。」と述べました。更に、日メコン協力については、「2015年に発表した3年で7500億円のODAによる支援は、既に3分の2以上を実施した。この一年で,カンボジアのシアヌークビル港,ミャンマーのヤンゴン・マンダレー鉄道,タイの高速鉄道等、インフラ整備に係る協力を進めた。域内の物流コスト削減や貿易円滑化等のためにはソフト面での連結性強化が鍵。制度整備、人材育成、地域開発の三点に一層重点を置き、「生きた連結性」を実現したい。日本へ各国の専門家を招待し知見を深めてもらう機会も準備中。IoTを活用した製造現場における生産性向上のための実証事業等を通じて、産業の連結性も強化する。地域に新たな付加価値を生み出し、更なる産業高度化を後押ししたい。」と述べました。
 これに対しメコン諸国側からは、「日本によるメコン地域への支援に感謝する。「新東京戦略2015」の確実な進捗を歓迎するとともに7500億円のODAによる支援の3分の2以上を既に実施していることを高く評価する。また、メコン産業開発ビジョンに基づく行動計画や、日メコン連結性イニシアティブ等、様々な枠組みやイニシアティブを通じて協力を具体化していることを評価。日本の「自由で開かれたインド太平洋戦略」に基づく取組を支持。連結性強化にも資する取組として期待。日本の支援により、陸路、港、空港が整備され地域のハード・ソフト連結性が強化されていることを評価し、今後の協力にも期待する。ソフト連結性については物流コスト低減等のため、シングルウィンドウの整備に向けた協力を重視。」と述べられました。
 なお、南シナ海情勢や北朝鮮をめぐる諸懸念等の地域情勢についても議論が行われました。

外務省の新聞発表
http://www.mofa.go.jp/mofaj/s_sa/sea1/page3_002290.html


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