10月4日、国際的格付機関のムーディーズは、カンボジアのソブリン発行者格付けを今回も「B2」で変わらずと発表しました。また、今後の見通しも安定的としています。好調なGDP成長の見通し、適切で返済可能な政府債務の状況等を評価しています。輸出の伸び、好調な観光、雇用や建設を支える好調な外国直接投資等に支えられて、2019年のGDP成長率は7.0%となると予測しています。ただ、2020年は、EUによる特恵関税制度EBAの資格停止や中国経済のスローダウン等により、GDP成長率は5.5%に低下するとしています。
リスクとしては、第一に、EUによる特恵関税制度EBAの見直しをあげています。特恵関税の資格停止は、輸出及びGDP成長に大きな影響を与えかねないと見ています。また、カンボジア経済と深く関係している中国経済の動向もリスクであり、特に直接投資が伸び悩んだ場合、建設・不動産セクターに与える影響が懸念されるとしています。また、GDP成長率の約2倍の速さで急速に伸びている銀行貸付も経済的・金融的安定性に対するリスクであり続けているとしています。ただ、不動産事業向けの主な資金は、海外からの投融資であるため、不動産価格の暴落があっても国内金融機関への影響は限定的であると予測しています。
なお、ムーディーズの格付けでは、AaaからBaaまでの10段階は「投資適格」、Ba以下は「投機的」と分類されています。カンボジアの「B2」は、「投機的とみなされ、信用リスクが高いと判断される債務に対する格付け」と定義される「B」のうち中位にあることを示しています。
ムーディーズのサイト(英文です)
https://www.moodys.com/research/Moodys-affirms-Cambodias-B2-issuer-rating-maintains-stable-outlook--PR_410819
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リスクとしては、第一に、EUによる特恵関税制度EBAの見直しをあげています。特恵関税の資格停止は、輸出及びGDP成長に大きな影響を与えかねないと見ています。また、カンボジア経済と深く関係している中国経済の動向もリスクであり、特に直接投資が伸び悩んだ場合、建設・不動産セクターに与える影響が懸念されるとしています。また、GDP成長率の約2倍の速さで急速に伸びている銀行貸付も経済的・金融的安定性に対するリスクであり続けているとしています。ただ、不動産事業向けの主な資金は、海外からの投融資であるため、不動産価格の暴落があっても国内金融機関への影響は限定的であると予測しています。
なお、ムーディーズの格付けでは、AaaからBaaまでの10段階は「投資適格」、Ba以下は「投機的」と分類されています。カンボジアの「B2」は、「投機的とみなされ、信用リスクが高いと判断される債務に対する格付け」と定義される「B」のうち中位にあることを示しています。
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