カンボジア経済

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ベトナムとカンボジア 陸上国境について合意

2019年10月10日 | 経済
 10月5日、ベトナム・ハノイで、グエン・スアン・フック首相とベトナムを訪問中のカンボジアのフン・セン首相の共催により、ベトナム・カンボジア陸上国境線画定・標識設置活動を総括する会議が開催され、両国の首相は国境線に関する2件の文書に調印しました。
 ベトナムとカンボジアの陸上国境線は1985年に締結されたベトナム・カンボジア国境画定協定と2005年に調印された国境画定補足協定によって定めることとされています。2006年以来、陸上国境標識の設置を精力的に行ない、2018年末現在、全長約1200キロメートルの国境のうち84%に当る約1045キロメートルの国境が画定され、約2000基の標識設置が行なわれました。
 フン・セン首相は、「現在までで、84%の陸地国境画定が完了した。残りの16%の国境を画定しなければならない。両国の関係者の努力に感謝したい」と述べています。
 内戦時代に、国境線はカンボジアに不利な形にされたと言われます。陸上国境の標識は、田んぼの真ん中に立っているものもあります。国境問題は両国間の紛争だけでなく、カンボジア国内でも問題となりうる微妙なものであり、両国関係者の継続的な対話の取り組みが期待されます。
(写真は、国境標識。2010年撮影)


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