10月10日に世界銀行は、東アジア・大洋州地域半期経済報告(2019年秋)を発表しました。この報告書は、年2回春と秋に発行されています。
カンボジアの2019年の成長率についてはこれまでの予測(7.0%)と同じ7.0%としています。また、経済成長は引き続き好調が続くと予測しており、今後のGDP成長率予測は、2020年6.8%(前回6.9%)、2021年6.8%(前回6.8%)と見込んでいます。輸出は、前年の17.7%増からは若干下がったものの、2019年上半期も15.3%増と引き続き好調であるとしています。物価上昇率は、2019年2.1%(前回3.3%)、2020年3.1%(前回3.0%)、2021年3.0%(前回3.1%)と、引き続き安定的と予測しています。経常収支の赤字(対GDP比)は、オートバイ等の内需向け輸入の伸びで2019年は9.8%と見込まれるものの、好調な直接投資等で埋め合わされ総合収支は黒字を続けると見ています。このため、外貨準備は増加を続けており、2019年6月末時点で113億ドル(輸入の5カ月分以上)と非常に安定的な水準です。対外債務についても、引き続き「低リスク国(青信号)」に分類しています。
今後のリスクとしては、EUの特恵関税制度見直し、中国経済の予想以上の落ち込みをあげています。また、不動産向け融資等で拡大している貸付もリスクとなっていると指摘しています。課題としては、最低賃金の上昇傾向の中で、生産性向上によって競争力を強化することが重要としています。具体的には、今年実施されたロジスティクスコストの引下げや休日数の削減に加え、電力料金の引下げ、労働者のスキル向上等が必要であり、これらの努力によって、電気・自動車部品等の高付加価値製品製造への投資誘致を促進することが重要としています。
(写真は、報告書の表紙)
世界銀行の新聞発表(和文)
https://www.worldbank.org/ja/news/press-release/2019/10/10/east-asia-and-pacific-growth-slows-as-trade-tensions-and-global-uncertainties-intensify?cid=EXTIK_Tokyo_eNews_P_EXT
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カンボジアの2019年の成長率についてはこれまでの予測(7.0%)と同じ7.0%としています。また、経済成長は引き続き好調が続くと予測しており、今後のGDP成長率予測は、2020年6.8%(前回6.9%)、2021年6.8%(前回6.8%)と見込んでいます。輸出は、前年の17.7%増からは若干下がったものの、2019年上半期も15.3%増と引き続き好調であるとしています。物価上昇率は、2019年2.1%(前回3.3%)、2020年3.1%(前回3.0%)、2021年3.0%(前回3.1%)と、引き続き安定的と予測しています。経常収支の赤字(対GDP比)は、オートバイ等の内需向け輸入の伸びで2019年は9.8%と見込まれるものの、好調な直接投資等で埋め合わされ総合収支は黒字を続けると見ています。このため、外貨準備は増加を続けており、2019年6月末時点で113億ドル(輸入の5カ月分以上)と非常に安定的な水準です。対外債務についても、引き続き「低リスク国(青信号)」に分類しています。
今後のリスクとしては、EUの特恵関税制度見直し、中国経済の予想以上の落ち込みをあげています。また、不動産向け融資等で拡大している貸付もリスクとなっていると指摘しています。課題としては、最低賃金の上昇傾向の中で、生産性向上によって競争力を強化することが重要としています。具体的には、今年実施されたロジスティクスコストの引下げや休日数の削減に加え、電力料金の引下げ、労働者のスキル向上等が必要であり、これらの努力によって、電気・自動車部品等の高付加価値製品製造への投資誘致を促進することが重要としています。
(写真は、報告書の表紙)
世界銀行の新聞発表(和文)
https://www.worldbank.org/ja/news/press-release/2019/10/10/east-asia-and-pacific-growth-slows-as-trade-tensions-and-global-uncertainties-intensify?cid=EXTIK_Tokyo_eNews_P_EXT
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