日本の財務省貿易統計によりますと、2022年(1月~12月)のカンボジアから日本への輸出額は、対前年比32.5%増の2540億4402万円でした。また、カンボジアの日本からの輸入額は、対前年比5.8%増の672億5465万円でした。
カンボジアから日本への主力輸出品である縫製関係は健闘しました。衣類(構成比62.9%)は対前年比30.8%増の1598億842万円、はき物(構成比12.0%)は45.3%増の304億3089万円、バッグ類(構成比8.4%)は29.8%増の214億4347万円となりました。また、日系企業が製造していると見られる自動車部品のワイヤーハーネス等の電気機器(構成比8.0%)は、24.1%増の202億2667万円と大幅増加でした。
日本からの輸入品では、一般機械(構成比17.6%)が対前年比10.0%増の118億1353万円となりました。プルドーザー等の建設用機械は59.2%減でしたが、エアコンが57.7%増となったためです。また、電気機器(構成比13.9%)も36.5%増の93億6294万円となっています。輸送用機器(構成比19.5%)も24.9%増の130億8729万円となりました。自動車(構成比6.0%)が99.9%増の40億4416万円となったためです。この他、肉類(構成比10.6%)は55.6%減の71億4201万円となりました。日本の高級牛肉と思われますが、その大半は中国に再輸出されていると言われており、中国のゼロコロナ政策の影響を受けたものと見られます。
2022年の対日貿易については、新型コロナの影響を厳しく受けるものと見られていました。しかし、輸出については、予想以上の健闘を見せた縫製・はき物・バッグ等の伝統的輸出品に加えて、日系企業製造の電気機器の輸出が増加して、総額でも大幅な増加となりました。なお、2022年は急速に円安が進んだために円建てでの金額が大きくなっているという要因もあるものと見られます。
カンボジアからの輸出先(2022年)は、1位は米国で対前年比19.7%増の89億6873万ドル(約1兆1840億円)で、全体の39.9%を占めています。2位ベトナム、3位中国についで、日本は4位となっています。日本向けの輸出が順調に伸びていることは、輸出先の多様化や輸出品目の多様化といったカンボジア経済にとって重要な課題への対応にも貢献するものです。引き続き日本向けの輸出振興に向けた官民協力しての努力が期待されます。
(写真は、日本からの円借款等の支援で整備されてきたシアヌークビル港)
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カンボジアから日本への主力輸出品である縫製関係は健闘しました。衣類(構成比62.9%)は対前年比30.8%増の1598億842万円、はき物(構成比12.0%)は45.3%増の304億3089万円、バッグ類(構成比8.4%)は29.8%増の214億4347万円となりました。また、日系企業が製造していると見られる自動車部品のワイヤーハーネス等の電気機器(構成比8.0%)は、24.1%増の202億2667万円と大幅増加でした。
日本からの輸入品では、一般機械(構成比17.6%)が対前年比10.0%増の118億1353万円となりました。プルドーザー等の建設用機械は59.2%減でしたが、エアコンが57.7%増となったためです。また、電気機器(構成比13.9%)も36.5%増の93億6294万円となっています。輸送用機器(構成比19.5%)も24.9%増の130億8729万円となりました。自動車(構成比6.0%)が99.9%増の40億4416万円となったためです。この他、肉類(構成比10.6%)は55.6%減の71億4201万円となりました。日本の高級牛肉と思われますが、その大半は中国に再輸出されていると言われており、中国のゼロコロナ政策の影響を受けたものと見られます。
2022年の対日貿易については、新型コロナの影響を厳しく受けるものと見られていました。しかし、輸出については、予想以上の健闘を見せた縫製・はき物・バッグ等の伝統的輸出品に加えて、日系企業製造の電気機器の輸出が増加して、総額でも大幅な増加となりました。なお、2022年は急速に円安が進んだために円建てでの金額が大きくなっているという要因もあるものと見られます。
カンボジアからの輸出先(2022年)は、1位は米国で対前年比19.7%増の89億6873万ドル(約1兆1840億円)で、全体の39.9%を占めています。2位ベトナム、3位中国についで、日本は4位となっています。日本向けの輸出が順調に伸びていることは、輸出先の多様化や輸出品目の多様化といったカンボジア経済にとって重要な課題への対応にも貢献するものです。引き続き日本向けの輸出振興に向けた官民協力しての努力が期待されます。
(写真は、日本からの円借款等の支援で整備されてきたシアヌークビル港)
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