2月1日、カンボジア信用機構(CBC)は、消費者信用指標四半期報告(2022年第4四半期)を発表しました。CBCは、多重債務者を防止する目的で、金融機関から集めた信用情報を集積し、各金融機関の貸付審査にその情報を提供しています。四半期報告では、消費者信用申請状況、消費者信用供与状況、消費者信用の不良債権情報等を取りまとめています。
今回の報告では、消費者信用申請については、対前期比で、件数は4%減、金額は11%減となりました。その内訳は、個人向け貸付が件数6%減、金額11%減、住宅ローンは件数15%増、金額11%減、クレジットカード利用は件数3%減、金額5%減となっています。
消費者信用供与状況では、消費者信用借入人数が、対前期比3.5%増の約154万人となっています。残高は、前期末比3.8%増の143.2億ドル(約1兆8760億円)となりました。
不良債権比率は、2020年第1四半期1.61%、第2四半期2.64%、第3四半期2.42%、第4四半期1.91%、2021年第1四半期2.24%、第2四半期2.57%、第3四半期2.56%、第4四半期2.03%、2022年第1四半期2.35%、第2四半期2.47%、第3四半期2.60%、第4四半期2.51%と推移しています。借入人の29.0%が複数の機関から借り入れを行っています。新型コロナの影響で返済に困っている借入人については、各金融機関が返済期限の延長等に応じてきましたが、この支援措置が2022年6月末で終了したことに伴い、不良債権比率がじわりと上昇しており、今後更に上昇する懸念があります。
新規貸付需要は、2021年第1四半期・第2四半期は新型コロナの国内感染の拡大を受けて伸び悩んでいました。4月以降のロックダウン等の影響を受けて、継続的な貸付低迷の懸念がありましたが、段階的な規制緩和を先取りする形で2021年第3四半期は、大きく盛り返しました。2021年第4四半期~2022年第4四半期は、概ね横ばい状態でした。
なお、こうした基礎情報が、定期的に公開されることは、金融セクターの健全性維持の観点からも重要性が高いものと見られます。
カンボジア信用機構の発表(英文です)
https://www.creditbureau.com.kh/press/consumer-credit-index-report-quarter-4-2022/
↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村
今回の報告では、消費者信用申請については、対前期比で、件数は4%減、金額は11%減となりました。その内訳は、個人向け貸付が件数6%減、金額11%減、住宅ローンは件数15%増、金額11%減、クレジットカード利用は件数3%減、金額5%減となっています。
消費者信用供与状況では、消費者信用借入人数が、対前期比3.5%増の約154万人となっています。残高は、前期末比3.8%増の143.2億ドル(約1兆8760億円)となりました。
不良債権比率は、2020年第1四半期1.61%、第2四半期2.64%、第3四半期2.42%、第4四半期1.91%、2021年第1四半期2.24%、第2四半期2.57%、第3四半期2.56%、第4四半期2.03%、2022年第1四半期2.35%、第2四半期2.47%、第3四半期2.60%、第4四半期2.51%と推移しています。借入人の29.0%が複数の機関から借り入れを行っています。新型コロナの影響で返済に困っている借入人については、各金融機関が返済期限の延長等に応じてきましたが、この支援措置が2022年6月末で終了したことに伴い、不良債権比率がじわりと上昇しており、今後更に上昇する懸念があります。
新規貸付需要は、2021年第1四半期・第2四半期は新型コロナの国内感染の拡大を受けて伸び悩んでいました。4月以降のロックダウン等の影響を受けて、継続的な貸付低迷の懸念がありましたが、段階的な規制緩和を先取りする形で2021年第3四半期は、大きく盛り返しました。2021年第4四半期~2022年第4四半期は、概ね横ばい状態でした。
なお、こうした基礎情報が、定期的に公開されることは、金融セクターの健全性維持の観点からも重要性が高いものと見られます。
カンボジア信用機構の発表(英文です)
https://www.creditbureau.com.kh/press/consumer-credit-index-report-quarter-4-2022/
↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村