8月2日、日系のスポーツシューズ生産大手のアシックスは、シューズの生産を委託しているカンボジアの工場で労働組合を結成する自由が侵害されていると国際人権団体から申し立てがあったとして、調査結果と対応を発表しました。
7月26日付けで、アパレル業界などにおける労働者の権利擁護を目的とする国際団体Worker Rights Consortium(WRC)は、カンボジアの縫製工場で起きた不当労働行為に適切に対応することを求める通知書をアシックスに送付していました。
アシックスでは、国際労働基準に則って定めた「サプライヤー行動規範」に基づき、労働者の権利や労働組合結成の自由を尊重し、ビジネスパートナーとともに倫理的に事業慣行を推進することを宣言しています。カンボジアの生産委託先工場における「結社の自由」(労働組合を結成する自由)に関しては、以前より委託先への対応を含め、取り組んできたとしています。
具体的には、当事者であるカンボジア労働組合連合等のステークホルダーとの対話を継続しながら、事実の調査を行っており、経営側に対しては、アシックスの「サプライヤー行動規範」に従った労働慣行が確実に順守されるよう、規範の徹底を改めて要請してきたとのことです。委託先は、これらのアシックスからの要求内容を全面的に受け入れ、全ての労働者の「結社の自由」を尊重することを約束しています。
中国等で、労働者の人権が阻害される事例が国際的に指摘され、日系企業としても適切な対応をとることが求められています。アシックスも中国・新疆ウイグル問題で厳しい批判を浴びたこともある模様です。今回のカンボジアの事例におけるアシックスの対応は、日系企業にとってモデルケースともなりうるものであり、高く評価されます。カンボジアで官民によるこうした課題への取組みが進められていくことが期待されます。
アシックスの発表
https://corp.asics.com/jp/notice/global-supply-chain
↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村
7月26日付けで、アパレル業界などにおける労働者の権利擁護を目的とする国際団体Worker Rights Consortium(WRC)は、カンボジアの縫製工場で起きた不当労働行為に適切に対応することを求める通知書をアシックスに送付していました。
アシックスでは、国際労働基準に則って定めた「サプライヤー行動規範」に基づき、労働者の権利や労働組合結成の自由を尊重し、ビジネスパートナーとともに倫理的に事業慣行を推進することを宣言しています。カンボジアの生産委託先工場における「結社の自由」(労働組合を結成する自由)に関しては、以前より委託先への対応を含め、取り組んできたとしています。
具体的には、当事者であるカンボジア労働組合連合等のステークホルダーとの対話を継続しながら、事実の調査を行っており、経営側に対しては、アシックスの「サプライヤー行動規範」に従った労働慣行が確実に順守されるよう、規範の徹底を改めて要請してきたとのことです。委託先は、これらのアシックスからの要求内容を全面的に受け入れ、全ての労働者の「結社の自由」を尊重することを約束しています。
中国等で、労働者の人権が阻害される事例が国際的に指摘され、日系企業としても適切な対応をとることが求められています。アシックスも中国・新疆ウイグル問題で厳しい批判を浴びたこともある模様です。今回のカンボジアの事例におけるアシックスの対応は、日系企業にとってモデルケースともなりうるものであり、高く評価されます。カンボジアで官民によるこうした課題への取組みが進められていくことが期待されます。
アシックスの発表
https://corp.asics.com/jp/notice/global-supply-chain
↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村