カンボジアの新型コロナウイルスの感染状況は、ワクチン接種の進展に伴い市中感染はかなりの減少を見せています。11月28日の保健省の発表によれば、死者は累計2931名(11月21日から31名増)です。累計陽性者数は12万87名(同220名増)となっています。治癒数は11万6466名(同220名増)です。先週の新規陽性者のうち、市中感染は182名、海外帰国・入国者の新規陽性は38名でした。
11月1日、フン・セン首相は、カンボジアの経済社会の全部門での完全再開を宣言しました。10月以降、感染防止対策規制は順次緩和されてきています。11月18日~20日は、カンボジアの伝統的なお祭りである「水祭り」の連休でした。伝統あるボートレース等のイベントは自粛でしたが、プノンペンを始め各地では地元客や国内旅行者等で賑わいました。この連休後の感染者の増加が危惧されていましたが、顕著な増加は認められず、ワクチン接種の効果が表れているものと見られています。
11月25日、南アフリカの国立伝染病研究所などは、新型コロナウイルスの新たな変異ウイルスを確認したと発表しました。「オミクロン」と名付けられた変異型は、ウイルス表面の突起状のたんぱく質「スパイク」に多数の変異が生じており、高い感染力やワクチンが効きにくい免疫逃避の恐れがあるとしています。アフリカ以外でも、香港、ベルギー、イスラエル英国、ドイツ、イタリア、オーストラリア等でも感染が確認されています。日本政府は、南アフリカ共和国をはじめアフリカの9カ国を対象に水際対策の強化を決定し、帰国者や外国人入国者に指定宿泊施設での10日間の待機を義務付けました。日本でも新型コロナがようやく収束傾向にある中で、水際対策が更に強化されることとなってしまいました。なお、カンボジアは、ワクチン接種者については、隔離期間無しでの入国を認めたばかりです。世界保健機関(WHO)では、「オミクロン」に十分な対策を取るよう注意喚起しています。カンボジア政府の今後の対応が注目されます。
ワクチンについては、世界的に見ても早いペースで接種が進んでおり、「カンボジアのワクチンミラクル」と呼ばれ始めています。11月27日現在で、1412万7856人(うち12歳~17歳180万3240人、6歳~11歳197万9107人、5歳26万1781人)への第1回接種を完了しています。これは、カンボジアの人口(約1600万人)の88.3%に相当します。成人(18歳以上約1000万人)への接種について見ると、既に目標の100.8%に第1回接種を、97.2%に2回目を完了しています。なお、中国製ワクチンの効果が不十分であることから、ブースター接種(3回目)を実施しています。11月27日現在222万6061人が3回目接種を完了しています。
カンボジアでは、感染拡大に歯止めをかけるために4月にはプノンペン等のロックダウンに踏み切る等、厳しい規制を行ってきましたが、大幅緩和の方向となっています。ただ、引き続き様々な規制があり、州毎に状況が異なっていますので、日本大使館のサイト等を十分にご確認ください。なお、カンボジアは、医療体制が脆弱という弱点があり、いわゆる医療崩壊の懸念がありますので、引き続きマスクやアルコール消毒といった対策の継続が必要と見られます。
(写真は、プノンペンのセントラルマーケット。活気が戻りつつあります)
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https://web.facebook.com/Jacambodia/
在カンボジア日本国大使館のサイト
https://www.kh.emb-japan.go.jp/itpr_ja/b_000431.html
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11月1日、フン・セン首相は、カンボジアの経済社会の全部門での完全再開を宣言しました。10月以降、感染防止対策規制は順次緩和されてきています。11月18日~20日は、カンボジアの伝統的なお祭りである「水祭り」の連休でした。伝統あるボートレース等のイベントは自粛でしたが、プノンペンを始め各地では地元客や国内旅行者等で賑わいました。この連休後の感染者の増加が危惧されていましたが、顕著な増加は認められず、ワクチン接種の効果が表れているものと見られています。
11月25日、南アフリカの国立伝染病研究所などは、新型コロナウイルスの新たな変異ウイルスを確認したと発表しました。「オミクロン」と名付けられた変異型は、ウイルス表面の突起状のたんぱく質「スパイク」に多数の変異が生じており、高い感染力やワクチンが効きにくい免疫逃避の恐れがあるとしています。アフリカ以外でも、香港、ベルギー、イスラエル英国、ドイツ、イタリア、オーストラリア等でも感染が確認されています。日本政府は、南アフリカ共和国をはじめアフリカの9カ国を対象に水際対策の強化を決定し、帰国者や外国人入国者に指定宿泊施設での10日間の待機を義務付けました。日本でも新型コロナがようやく収束傾向にある中で、水際対策が更に強化されることとなってしまいました。なお、カンボジアは、ワクチン接種者については、隔離期間無しでの入国を認めたばかりです。世界保健機関(WHO)では、「オミクロン」に十分な対策を取るよう注意喚起しています。カンボジア政府の今後の対応が注目されます。
ワクチンについては、世界的に見ても早いペースで接種が進んでおり、「カンボジアのワクチンミラクル」と呼ばれ始めています。11月27日現在で、1412万7856人(うち12歳~17歳180万3240人、6歳~11歳197万9107人、5歳26万1781人)への第1回接種を完了しています。これは、カンボジアの人口(約1600万人)の88.3%に相当します。成人(18歳以上約1000万人)への接種について見ると、既に目標の100.8%に第1回接種を、97.2%に2回目を完了しています。なお、中国製ワクチンの効果が不十分であることから、ブースター接種(3回目)を実施しています。11月27日現在222万6061人が3回目接種を完了しています。
カンボジアでは、感染拡大に歯止めをかけるために4月にはプノンペン等のロックダウンに踏み切る等、厳しい規制を行ってきましたが、大幅緩和の方向となっています。ただ、引き続き様々な規制があり、州毎に状況が異なっていますので、日本大使館のサイト等を十分にご確認ください。なお、カンボジアは、医療体制が脆弱という弱点があり、いわゆる医療崩壊の懸念がありますので、引き続きマスクやアルコール消毒といった対策の継続が必要と見られます。
(写真は、プノンペンのセントラルマーケット。活気が戻りつつあります)
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