カンボジアの新型コロナウイルスの感染状況は、国内感染の第3波はピークを越えつつある模様ですが、デルタ株の感染が確認され、感染拡大が懸念される状況です。9月5日の保健省の発表によれば、死者は1957名(8月29日から76名増)です。累計陽性者数は9万5300名(同3092名増)となっています。治癒数は9万684名(同2565名増)です。先週の新規陽性者のうち、2238名は2月20日市中感染事件による陽性者でした。それ以外の先週の海外帰国・入国者の新規陽性は854名でした。
国内でのクラスターとしては、11月3日事変(陽性者4名:終息済)、11月28日市中感染事件(陽性者41名:終息済)に加え、2月20日市中感染事件が発生しました(9月5日現在陽性者8万1516名)。今回の感染は、中国人女性が隔離ホテルから賄賂を使って脱走し、クラブやサービスアパートメント等で感染を広げるという悪質なケースでした。なお、海外帰国者の陽性者も、空港や国境での検査や2回目以降の検査等で引き続き発見されています。また、タイからの帰国者を中心にデルタ変異株の感染拡大が進みつつあり、9月5日現在で2647例が確認されています。
8月30日・31日に、カンボジア日本人会、カンボジア日本人商工会では、在カンボジア日本国大使館と協力して、在留邦人に日本政府承認済みのワクチン(カンボジアの場合は日本製アストラゼネカ)の接種を実施しました。プノンペンの国立母子保健センターで実施され、在留邦人約350人が接種を受けたとのことです。現地で安全・安心の日本製のワクチン接種ができたのは、カンボジアが数少ない例の一つではないかと見られます。なお、第2回の接種は、10月8日・9日に実施予定です。
ワクチンについては、世界的に見ても早いペースで接種が進んでいます。9月4日現在で、1119万3354人(うち12歳~17歳166万410人)への第1回接種を完了しています。これは、カンボジアの人口(約1600万人)の約70%に相当します。この結果、2021年内に成人1000万人への接種を完了するという目標は10月中にも達成可能となり、12歳~17歳200万人を加えて、人口(約1600万人)の80%への接種を11月中にも完了できると見ています。
ワクチンの入手も順調に進んでおり、8月31日に200万回分、9月4日に250万回分の中国製ワクチンが到着しています。この結果、調達済のワクチンは、2960万3000回分(シノファーム780万回分、シノバック1900万回分、アストラゼネカ173万9000回分、ジョンソンエンドジョンソン106万4000回分)となっています。12歳以上全員(約1200万人・2400万回)への接種の目途が立った一方、中国製ワクチンの効果が不十分であるため、第3回目の接種(ブースター)を順次実施する計画です。
カンボジアでは、感染拡大に歯止めをかけるために、4月にはプノンペン等のロックダウンに踏み切りました。デルタ株の市中感染が確認されたこともあり、再度規制強化が実施されています。新たな規制については、州毎に状況が異なっていますので、日本大使館のサイト等を十分にご確認ください。なお、カンボジアは、医療体制が脆弱という弱点があり、いわゆる医療崩壊の懸念がありますので、引き続きマスクやアルコール消毒といった対策の継続が必要と見られます。
(写真は、在留邦人への日本製ワクチンの接種が実施された母子保健センター。日本の支援で建設されました。8月31日撮影)
カンボジア日本人会のフェイスブック
https://web.facebook.com/Jacambodia/
在カンボジア日本国大使館のサイト
https://www.kh.emb-japan.go.jp/itpr_ja/b_000431.html
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国内でのクラスターとしては、11月3日事変(陽性者4名:終息済)、11月28日市中感染事件(陽性者41名:終息済)に加え、2月20日市中感染事件が発生しました(9月5日現在陽性者8万1516名)。今回の感染は、中国人女性が隔離ホテルから賄賂を使って脱走し、クラブやサービスアパートメント等で感染を広げるという悪質なケースでした。なお、海外帰国者の陽性者も、空港や国境での検査や2回目以降の検査等で引き続き発見されています。また、タイからの帰国者を中心にデルタ変異株の感染拡大が進みつつあり、9月5日現在で2647例が確認されています。
8月30日・31日に、カンボジア日本人会、カンボジア日本人商工会では、在カンボジア日本国大使館と協力して、在留邦人に日本政府承認済みのワクチン(カンボジアの場合は日本製アストラゼネカ)の接種を実施しました。プノンペンの国立母子保健センターで実施され、在留邦人約350人が接種を受けたとのことです。現地で安全・安心の日本製のワクチン接種ができたのは、カンボジアが数少ない例の一つではないかと見られます。なお、第2回の接種は、10月8日・9日に実施予定です。
ワクチンについては、世界的に見ても早いペースで接種が進んでいます。9月4日現在で、1119万3354人(うち12歳~17歳166万410人)への第1回接種を完了しています。これは、カンボジアの人口(約1600万人)の約70%に相当します。この結果、2021年内に成人1000万人への接種を完了するという目標は10月中にも達成可能となり、12歳~17歳200万人を加えて、人口(約1600万人)の80%への接種を11月中にも完了できると見ています。
ワクチンの入手も順調に進んでおり、8月31日に200万回分、9月4日に250万回分の中国製ワクチンが到着しています。この結果、調達済のワクチンは、2960万3000回分(シノファーム780万回分、シノバック1900万回分、アストラゼネカ173万9000回分、ジョンソンエンドジョンソン106万4000回分)となっています。12歳以上全員(約1200万人・2400万回)への接種の目途が立った一方、中国製ワクチンの効果が不十分であるため、第3回目の接種(ブースター)を順次実施する計画です。
カンボジアでは、感染拡大に歯止めをかけるために、4月にはプノンペン等のロックダウンに踏み切りました。デルタ株の市中感染が確認されたこともあり、再度規制強化が実施されています。新たな規制については、州毎に状況が異なっていますので、日本大使館のサイト等を十分にご確認ください。なお、カンボジアは、医療体制が脆弱という弱点があり、いわゆる医療崩壊の懸念がありますので、引き続きマスクやアルコール消毒といった対策の継続が必要と見られます。
(写真は、在留邦人への日本製ワクチンの接種が実施された母子保健センター。日本の支援で建設されました。8月31日撮影)
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