カンボジア経済

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自動車・電機セクターロードマップ ドラフト策定

2022年10月27日 | 経済
 10月10日、経済財政政策委員会が開催され、カンボジア開発評議会(CDC)から、自動車・電機セクターロードマップ案が説明されました。ロードマップには、自動車・電機セクター開発評議会の設立、自動車・電機セクターを専門に扱う経済特区の決定、熟練労働者育成のための民間セクターとの協力、物流関連手続の改善等が含まれています。このうち、自動車・電機セクター開発評議会は、首相の承認を得て、本年5月3日に設立され、8月2日に第1回会合を開催しています。また、ロードマップでは、自動車・電機セクター開発の現状、問題点と政策課題、優先すべき政策と振興政策、関係機関の役割、実施監督メカニズム等も提案されています。
 カンボジア開発評議会では、自動車・電機セクターの輸出額を20億ドル(約3000億円)にまで増加させ、新たに2万3000人の雇用を創出することを目指すとしています。経済財政委員会委員長のオウン・ポン・モニロット経済財政大臣は、ロードマップは政府の経済多様化方針の一環として経済開発を刺激することが期待されると評価しています。
 カンボジアへの投資のメリットである相対的低賃金と南部経済回廊による周辺国との連結性を最も活かせる産業が、自動車部品や電気部品の製造です。カンボジア政府もこの点は十分認識しており、今般、その優先度や優遇政策を具体化するロードマップ案が策定されたことは、高く評価されるものです。日系企業等の民間の意見や要望を取り入れて、このロードマップが完成し、その政策が着実に実施されていくことが期待されます。
(写真は、プノンペンポスト紙より。プルサットにあるフォードの組み立て工場)

カンボジア開発評議会の発表(クメール語です)
https://cdc.gov.kh/recent-news/%e1%9e%80%e1%9e%b7%e1%9e%85%e1%9f%92%e1%9e%85%e1%9e%94%e1%9f%92%e1%9e%9a%e1%9e%87%e1%9e%bb%e1%9f%86%e1%9e%96%e1%9e%b7%e1%9e%97%e1%9e%b6%e1%9e%80%e1%9f%92%e1%9e%9f%e1%9e%b6%e1%9e%93%e1%9f%83%e1%9e%82/


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