カンボジア経済

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シアヌークビル周辺でのインフラ開発進む

2022年10月26日 | 経済
 10月17日、シアヌークビル周辺のインフラ開発状況を視察する機会がありました。
 カンボジアの唯一の深海港であるシアヌークビル港は、日本の支援を活用して拡充を進めてきました。更に、日本からの円借款によって、沖合を埋め立てて新コンテナターミナルを建設する事業が始まっています。
 シアヌークビル港からスタンハウを経由して国道4号線に出る道路は、国道4号線のバイパスとしての役割も期待されて、拡幅改修工事が実施されていましたが、概ね完成していました。高速道路のスタンハウ出入口には、スタンハウの経済特区からこの道路で数キロです。
 シアヌークビル港の北に位置するスタンハウには、石炭火力発電団地が形成されています。マレーシア系のCELは、当初の100MWに加えて東芝プラントが建設した150MWの増設が完成しています。また、中国系のCIIDGでは、これまで405MW(135MW×3基)でしたが、更に700MW (350MW×2基)の発電所を建設中です。今回視察したところ、新しい発電所も概ね完成していました。試験運転中なのか、煙突から黒い煙が出ていたのには驚きました。カンボジアも脱炭素を目指して、新規の石炭火力発電事業は認可しない方針であり、石炭火力発電の新増設はこれが最後となる見込みです。
 電力需要の増大に対応して、スタンハウとプノンペンを結ぶ超高圧送電線も建設中です。カンボジア初の50万ボルトの超高圧送電線は、高速道路沿いで建設が進んでおり、完成間近と見られました。
(写真は、日本の円借款で整備されたシアヌークビル港コンテナターミナル)

スタンハウの高速道路入口付近。道路の整備が完了していました。背景にはカンボジア初の50万ボルトの超高圧送電線が見えます。


中国系の700MWの石炭火力発電所。黒い煙を吐いていて驚きました。


高速道路沿いで建設が進む50万ボルトの超高圧送電線。



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