11月28日、世界銀行は「カンボジア経済アップデート2018年10月:最近の経済発展と今後の見通し」を発表しました。
カンボジアの2018年の成長率についてはこれまでの予測(6.9%)から7.1%に引き上げました。また、経済成長は引き続き好調が続くと予測しており、今後のGDP成長率予測は、2019年6.8%、2020年6.8%と見込みを若干引き上げました。好調な輸出、観光客数の増加、対外直接投資の流入増加、給与改善に伴う内需の伸び等がカンボジア経済の成長につながると見ています。物価上昇率は、2018年3.2%、2019年3.3%、2020年3.0%と、安定すると予測しています。経常収支(対GDP比)は、輸入の伸び鈍化等で2017年の9.8%の赤字から、2018年10.3%、2019年10.2%、2020年9.9%と安定的に推移する見込みです。また、この赤字は、好調な直接投資等で埋め合わされており、外貨準備は増加を続けており、非常に安定的な水準です。また、対外債務の状況も良好で、債務持続性分析では引き続きカンボジアを「低リスク」に分類しています。
今後のリスクとしては、建設・不動産セクターのバブル、EUの特恵関税制度(EBA)の停止、ドル高をあげています。今後の課題としては、建設バブルに付随する金融リスク対策として金融機関の健全性維持が重要としています。また、周辺国との連結性を向上させるためのインフラの拡充、国内貯蓄の振興と活用が必要としています。
また、今回のレポートには、「カンボジアは2030年に高位中所得国、2050年に高所得国になれるか」についての分析も含まれています。結論としては、この目標は少し無理があるようで、高位中所得国入りは2035年を目標とすべきと提言しています。
(写真は、カンボジアとタイを結ぶ国道5号線の整備工事)
世界銀行の発表(英文です)
http://www.worldbank.org/en/country/cambodia/publication/cambodia-economic-update-october-2018-recent-economic-developments-and-outlook
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カンボジアの2018年の成長率についてはこれまでの予測(6.9%)から7.1%に引き上げました。また、経済成長は引き続き好調が続くと予測しており、今後のGDP成長率予測は、2019年6.8%、2020年6.8%と見込みを若干引き上げました。好調な輸出、観光客数の増加、対外直接投資の流入増加、給与改善に伴う内需の伸び等がカンボジア経済の成長につながると見ています。物価上昇率は、2018年3.2%、2019年3.3%、2020年3.0%と、安定すると予測しています。経常収支(対GDP比)は、輸入の伸び鈍化等で2017年の9.8%の赤字から、2018年10.3%、2019年10.2%、2020年9.9%と安定的に推移する見込みです。また、この赤字は、好調な直接投資等で埋め合わされており、外貨準備は増加を続けており、非常に安定的な水準です。また、対外債務の状況も良好で、債務持続性分析では引き続きカンボジアを「低リスク」に分類しています。
今後のリスクとしては、建設・不動産セクターのバブル、EUの特恵関税制度(EBA)の停止、ドル高をあげています。今後の課題としては、建設バブルに付随する金融リスク対策として金融機関の健全性維持が重要としています。また、周辺国との連結性を向上させるためのインフラの拡充、国内貯蓄の振興と活用が必要としています。
また、今回のレポートには、「カンボジアは2030年に高位中所得国、2050年に高所得国になれるか」についての分析も含まれています。結論としては、この目標は少し無理があるようで、高位中所得国入りは2035年を目標とすべきと提言しています。
(写真は、カンボジアとタイを結ぶ国道5号線の整備工事)
世界銀行の発表(英文です)
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