カンボジア経済

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2019年高校卒業試験 合格率上昇傾向

2019年09月16日 | 経済
 9月9日、カンボジアの統一高校卒業試験の結果が発表されました。受験者数11万7043人のうち、68.6%の7万9052人が合格となりました。また、合格者のうち最も優秀なグレードAは443人(2018年408人)、これに次ぐグレードBは2430人、グレードCは5847人、グレードDは1万4100人、グレードEは5万6232人となりました。
 カンボジアの高校卒業試験は、現在のハン・チュオン・ナロン大臣が改革するまで、カンニングや試験問題の漏洩等の不正が多数あったと言われます。このため、改革初年の2014年の合格率は27.5%に激減しました。しかし、この改革により、学生もきちんと勉強するようになり、合格率は2015年56%、2016年62%、2017年64%、2018年67%にまで回復してきています。また、優秀な成績のグレードAも、2014年にはわずか11名でしたが、2015年は108人、2016年は405名、2017年424人、2018年408人と増加傾向にあります。今年も、受験者数、合格率、共に順調に増加しており、試験改革の成果が次第に浸透してきているものと見られます。なお、昨年同様、結果発表後に受験生から多数のクレームが寄せられているとのことで、教育省では委員会を設置して対応にあったっています。
 カンボジアにとって、優秀な人材の育成は、最も重要な政策課題であり、高校卒業試験に合格した学生の大学進学と更なる研鑽が期待されます。
(写真は、AKPより)



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