カンボジアの新型コロナウイルスの感染状況は、ワクチン接種の進展に伴い市中感染は減少傾向にあるものと見られます。しかし、デルタ株の感染確認が増加中で、感染拡大が懸念される状況です。10月17日の保健省の発表によれば、死者は累計2658名(10月10日から152名増)です。累計陽性者数は11万6665名(同1855名増)となっています。治癒数は11万870名(同3013名増)です。先週の新規陽性者のうち、市中感染は2871名、海外帰国・入国者の新規陽性は142名でした。タイからの帰国者を中心にデルタ変異株の感染拡大が進みつつあります。
10月8日、フン・セン首相は、プチュンバン後10日間から15日間程度経過観察を行い、一日当たり平均死者数が20名以下等、新型コロナ感染状況が落ち着いている場合には、経済の全部門での活動再開を行う方針であると発表しました。この方針に沿って、規制が緩和されつつあります。プノンペン都は、10月15日にアルコール類の提供・販売禁止、一部業種(スパ、スポーツジム、博物館等)の営業禁止等の規制を解除しました。しかし、映画館やカラオケの営業禁止、50人以上の集会禁止は、10月28日まで2週間延長しました。入国規制についても、10月18日から隔離期間の短縮が実施されます。投資家・ビジネスマンについては、現地企業の保証状・招聘状がある場合には、隔離期間はこれまでの14日間から3日間に短縮されます。また、観光客等の一般客についても、ワクチン接種済の場合は、7日間に短縮されます。必要書類や陰性検査等の諸条件があります。運用は今後ですので、実際の対応がどのようになるのか注視する必要があるものと見られます。また、経済再開の条件として、市場、ショッピングモールや学校等へ入場する際にワクチンカードの提示を求める規制が10月5日から導入されています。
カンボジア政府は、11月18~20日に開催予定だった今年の「水祭り」を中止する方針を決定しました。水祭りは昨年に続き、2年連続での中止となります。
ワクチンについては、世界的に見ても早いペースで接種が進んでおり、「カンボジアのワクチンミラクル」と呼ばれ始めています。10月16日現在で、1358万5319人(うち12歳~17歳177万4954人、6歳~11歳186万5401人)への第1回接種を完了しています。これは、カンボジアの人口(約1600万人)の84.9%に相当します。成人(18歳以上約1000万人)への接種について見ると、既に目標の99.5%に第1回接種を、95.9%に2回目を完了しています。なお、中国製ワクチンの効果が不十分であることから、ブースター接種(3回目)を行う方針です。優先対象者(医療従事者、60歳以上等)から開始されており、一般向けのブースター接種も10月11日からプノンペン都等で開始されています。10月16日現在136万5237人が3回目接種を完了しています。
カンボジアでは、感染拡大に歯止めをかけるために4月にはプノンペン等のロックダウンに踏み切る等、厳しい規制を行ってきましたが、ようやく緩和の方向となっています。ただ、引き続き様々な規制があり、州毎に状況が異なっていますので、日本大使館のサイト等を十分にご確認ください。なお、カンボジアは、医療体制が脆弱という弱点があり、いわゆる医療崩壊の懸念がありますので、引き続きマスクやアルコール消毒といった対策の継続が必要と見られます。
(写真は、プノンペンのリバーサイド。人出が戻ってきています。10月12日撮影)
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在カンボジア日本国大使館のサイト
https://www.kh.emb-japan.go.jp/itpr_ja/b_000431.html
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10月8日、フン・セン首相は、プチュンバン後10日間から15日間程度経過観察を行い、一日当たり平均死者数が20名以下等、新型コロナ感染状況が落ち着いている場合には、経済の全部門での活動再開を行う方針であると発表しました。この方針に沿って、規制が緩和されつつあります。プノンペン都は、10月15日にアルコール類の提供・販売禁止、一部業種(スパ、スポーツジム、博物館等)の営業禁止等の規制を解除しました。しかし、映画館やカラオケの営業禁止、50人以上の集会禁止は、10月28日まで2週間延長しました。入国規制についても、10月18日から隔離期間の短縮が実施されます。投資家・ビジネスマンについては、現地企業の保証状・招聘状がある場合には、隔離期間はこれまでの14日間から3日間に短縮されます。また、観光客等の一般客についても、ワクチン接種済の場合は、7日間に短縮されます。必要書類や陰性検査等の諸条件があります。運用は今後ですので、実際の対応がどのようになるのか注視する必要があるものと見られます。また、経済再開の条件として、市場、ショッピングモールや学校等へ入場する際にワクチンカードの提示を求める規制が10月5日から導入されています。
カンボジア政府は、11月18~20日に開催予定だった今年の「水祭り」を中止する方針を決定しました。水祭りは昨年に続き、2年連続での中止となります。
ワクチンについては、世界的に見ても早いペースで接種が進んでおり、「カンボジアのワクチンミラクル」と呼ばれ始めています。10月16日現在で、1358万5319人(うち12歳~17歳177万4954人、6歳~11歳186万5401人)への第1回接種を完了しています。これは、カンボジアの人口(約1600万人)の84.9%に相当します。成人(18歳以上約1000万人)への接種について見ると、既に目標の99.5%に第1回接種を、95.9%に2回目を完了しています。なお、中国製ワクチンの効果が不十分であることから、ブースター接種(3回目)を行う方針です。優先対象者(医療従事者、60歳以上等)から開始されており、一般向けのブースター接種も10月11日からプノンペン都等で開始されています。10月16日現在136万5237人が3回目接種を完了しています。
カンボジアでは、感染拡大に歯止めをかけるために4月にはプノンペン等のロックダウンに踏み切る等、厳しい規制を行ってきましたが、ようやく緩和の方向となっています。ただ、引き続き様々な規制があり、州毎に状況が異なっていますので、日本大使館のサイト等を十分にご確認ください。なお、カンボジアは、医療体制が脆弱という弱点があり、いわゆる医療崩壊の懸念がありますので、引き続きマスクやアルコール消毒といった対策の継続が必要と見られます。
(写真は、プノンペンのリバーサイド。人出が戻ってきています。10月12日撮影)
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