英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

気象情報の気になる言い回しの疑惑、検証

2008-12-06 20:06:44 | 気象
 一気に寒くなりましたね。福井市では4センチ、山沿いでは15センチ以上の積雪があったようです。

 今夜(午後6時55分ごろ)の気象情報は、高田斉氏。気象予報界の重鎮と言うべきベテラン気象予報士です。現在は土日の午後7時前の気象情報を担当していらっしゃるようです。
 ただ、この方、「冬は冬型の西高東低の気圧配置であるべきだ」という思想が根底があるように思ってしまうことがよくあります。
 西高東低の気圧配置の場合、北西の季節風が強くなり寒くなり、太平洋側は晴天で、日本海側は雪が降るのは周知の通りです。私は、寒いのが苦手で、雪も降らないでほしいと思っています。(スキー場関係者、スキー選手、防寒具関係者など、ごめんなさい)
 だから、気象情報の微妙な表現にも敏感に反応してしまいます。

 今夜の高田氏の表現に反応してしまいました。

疑惑①
「明日は冬型の主役である大陸の高気圧や東(ひがし)海上の低気圧、これがドンと居座ることなく移動性となって進んできます。このために冬型の気圧配置は長続きしません」

 一見、なんと言うことない表現のように思われるます。冬型の気圧配置が長続きしないという予見と、その理由を述べただけのように感じます。
 ところが、私の高感度のレーダーが感知します。
「冬型の主役」という表現をわざわざ使っています。この主役という表現に高田氏の願望が顔を出ています。
「せっかく冬型の気圧配置になったのに、その主役の大陸の高気圧と東海上の低気圧が、ドンと居座る根性がなくて、さっさと行ってしまいます」
という残念な気持ちがうかがえます。

疑惑②
「上空の冷たい空気、これも明日はグッと北上していきますので、冬型がすっかり弱まってしまうというわけで、西の方から天気は回復に向かうわけです」

 西の方から天気が回復するという予見と、その理由を述べただけのように思えますが、ここで私の鋭い眼がきらりと光りました。
 「冬型がすっかり弱まってしまう」この表現には、高田氏の「冬型が弱まらないで欲しい」という願望が如実に現われています。
 また、「西の方から天気は回復に向かうわけです」の最後の「わけです」というのも、理論的表現のようですが、「天気が回復します」でいいところをわざわざこう表現したというところに、冬型が弱まってしまうことに対する氏の抵抗を感じます。
 ちなみに、高田氏は「冬型の気圧配置が緩む」という表現より「冬型の気圧配置が崩れる」という表現を多用します。

疑惑③
「向こう1週間です。冬型の気圧配置は安定しません。その分、天気、気温ともに変わりやすい状態が続きそうです」

 もう決定的ですね。
「冬型の気圧配置は安定しません」
……「そんなに冬型が安定して欲しいのかね、君は」
 そんな言葉を、高田氏に浴びせたくなります。
 「冬型が続かない→天気が変わりやすい」という思想が、にじみ出ています。


 とまあ、いろいろ言いがかりをつけてしまいました。
 これは高田氏が、太平洋側偏重で、日本海側を蔑ろしている訳ではないと思います。
 一言で言えば、気象予報士の性(さが)です。つまり、異常気象が起こるのが当たり前のようになってきている近年の気象(気候)。そんな現状の中、夏は夏らしく、冬は冬らしくあってほしいという高田氏の願いが、言葉の端々に出てしまうのではないかと思っています。
コメント (6)
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