英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『ハンチョウ ~神南署安積班』 第13話

2009-07-07 21:05:36 | ドラマ・映画
 今回は「夫婦のすれ違い」がテーマでした。

 夫婦にとっては、「しっかり向き合って言葉に出さないと気持ちが伝わらない」ということ。
 捜査では、「上っ面の情報をうのみにしては、真実が見えない」ということ。

 この両面がうまくマッチしていて、少しずつ、事件(夫婦)の真相が明らかになっていく面白さがありました。
 また、捜査初期の段階で、安住班で時々行う、いろいろな角度から事件を考える議論も面白いです。

 ただ、番組開始34分後に初めて犯人が登場というのは、かなり反則ですが、たまには許されるでしょう。

 「ハンチョウ」というサブテーマは、部下の昇進を願いつつ、手放したくないという安積(佐々木蔵之介)の葛藤(あまり葛藤しているようには見えませんでしたが)でした。
 というわけで、クライマックスは村雨(中村俊介)が活躍、班長バリの説得で容疑者を落としました。

 村雨の気持ちを問いただすことができなかった安積でしたが、村雨は班長のそばにいたいときっぱり。相思相愛で、めでたしめでたし。
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ウインブルドンテニス2009

2009-07-07 15:22:30 | スポーツ
 「死闘」という言葉を簡単に使ってはいけないと思うが、男子シングルス決勝のフェデラー×ロディックは、死闘と表現しても誰も文句は言わないであろう。

 最終セット16-14。延々と続くサービスキープ、ほとんどブレークチャンスはなかった(8-8の時、ロディックが2度のブレークチャンスがあったのみ)。
 延々と続くかと思われた最終セットだが、30ゲーム目、ついにロディックが力尽きた。


  ロディックは準々決勝はヒューイットにフルセットにもつれ込んでいる。ヒューイットは元チャンピオンであるが、ノーシード。2回戦で第5シードのデル=ボトロを破っているが、デル=ボトロは過去2回戦進出が最高と、芝を苦手にしているようだ。
 ヒューイット自身、優勝したのは2002年、昨年は4回戦で敗退、ATPランキングも44位。今大会は好調といえ、正直、最盛期を過ぎた感は否めない。
 そのヒューイットに苦戦している(ハイライトで観たのみ)のだから、準決勝はマレーのものではないかと思った。さらに、2年連続準優勝といっても2004年、2005年のことで、ややピークを過ぎた感がある。今大会は第6シード。

 しかし、準決勝のマレー戦、3-1で競り勝つ。ビッグサーブとサーブ&ボレーだけでなく、正確なストロークとそして常に冷静、強靭な精神力を感じた。
 マレーは地元の期待と声援を一身に背負っている。ロディックもプレーをしにくいが、マレーもプレッシャーがあったかもしれない。なので、単純にロディックの評価を上げることはできないが、今年のロディックは、一味違うのは間違いない。


 一方のフェデラーは、順調であった。
 ヤマと見られた準々決勝、カルロビッチ(第23シード)戦。身長208センチから繰り出すサーブは強烈。まさにビッグサーバーだ。今大会はもちろん、今年に入って、サービスゲームを落としていない。
 フェデラー優位には違いないが、苦戦、あるいは試合の流れによっては番狂わせもあるかもと思われたが、6-3、7-5、7-6とストレート勝ち。
 カルロビッチに23本ものサービスエースを決められたが、ここぞというときのリターンはさすがで、第1、第2セットできっちり1度ずつサービスをブレークした。また、サービスゲームでは、ブレークチャンスさえ許さず、まったく危なげがなかった。

 準決勝のハース(第24シード)戦も、7-6、7-5、6-3とストレート勝ち。この試合も、ハースにブレークチャンスさえ与えず、まったく、危なげがなかった。ただ、この試合、フェデラーに凡ミスが多かったような気がした。


 決勝戦、ふたりの過去の対戦は、ウインブルドン決勝の2度を含め、18勝2敗とフェデラーが圧倒している。また、4大大会に限ってみると、フェデラーの7戦全勝。準決勝のミスの多さが気にかかるが、対戦成績、最近の実績からフェデラーの優位は動きそうになかった。
 事実、ゲームが始まると、フェデラーは相手にほとんどポイントを与えることなくサービスゲームをキープするのに対し、ロディックは1、2ポイント与えてのサービスキープ。フェデラーペースで試合が進んでいく。
 ところが、ロディックの6-5で迎えたフェデラーのサービスゲーム、15-15からロディックが鋭い切り替えしを見せ、30-15とリードすると、フェデラーが力んでショットをミスする。ワンチャンスを逃さなかったロディックが第1セットをものにした。
 第2セットも、この流れは変化しない。ポイント的には押しているフェデラーだが、ブレークできない。
 お互いサーブは強烈だが、サービスエースはフェデラーが多い。サーブでもフェデラーが上回れば、フェデラーが楽勝に思える。しかし、この日はストローク戦においてはロディックが押している。ラリーが続くと、フェデラーが先にミスを犯してしまう。フェデラーならではのエースも多いが、単純なストロークのミスも多い。
 簡単にサービスはキープするフェデラーであるが、ゲームを支配しているのはロディックだった。
 結局、このセットはお互いにサービスゲームを敗れず、タイブレークにもつれ込んだ。ワンチャンスをものにされた第1セット、このセットもタイブレークと、いやな感じのフェデラー、ミスショットを2度、2-6と追い込まれる。
 ここでフェデラーが開き直り、かなり難しい返球を見事に切り返す。また、ロディックも力が入ったのか、ミスショット。一気にフェデラーが6点連取し、ピンチを脱出。

 ロディックはショックだったのだろう。第3セット、入るべきコートを間違える。
 セット冒頭に動揺を見せたロディックだったが、タイブレークに持ち込んだ。依然、サービスゲームはブレークされていない。結局、タイブレークで第3セットは失ったが、ゲームはロディックが支配しているように思えた。
 その証拠といっては何だが、第4セットはフェデラーのサービスゲームをブレークし、ロディックが6-3で奪う。

 第5セットは、タイブレークがない。ここまで相手のサービスをブレークしていないフェデラーに対し、ロディックは2度破っている。ロディック有利か?
 しかし、フェデラーも根競べと腹を決めたのか、サービスゲームを死守し、第30ゲーム、ついにこの試合初めてロディックのサービスゲームをブレークし、グランドスラム通算15勝目をあげた。これは、サンプラスの14度を抜いて史上最多。


 ナダルの故障欠場で、ガチガチの本命だったフェデラーが優勝したが、予想に反して決勝は大苦戦だった。

 その原因は、やはりナダルの欠場にあると推測する。
 確かに、準決勝までは危なげなかったように思える。サーは好調で、サービスゲームは危なげない。難しい球も、逆にエースで切り返すなど、フェデラーならではのプレーも多く見られた。ほとんど表情を変えずにプレーし、精神的にも安定しているように見えた。
 いつもと違うのはイージーミスが多いこと。特にストローク戦の最中に。

 昨年まではナダルが決勝で待っていた。ナダルには生半可なストロークだとエース級の返球が返ってきてしまう。それで、ナダル戦を想定して、厳しいところ、強いボールを放っていたように思う。
 しかし、今回はナダルはいない。9割8割のストロークでも十分という意識が知らず知らずに働いていたのではなかろうか?
 それで、ストロークがいつもより弱くて、ラリーを支配できず、それがミスにつながってしまったのではなかろうか?
 ストロークが弱いので、相手もミスをせず、相手から先に崩れることも少なかったようだ。(準決勝、決勝)


 それでも勝ってしまうフェデラーはすごい。第2セットのピンチ、最終セットの動じない精神力・体力は、やはり史上最高のプレーヤーだ。
 
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