現在、8月号が販売中です。一応、6月号、7月号を読んではいるのですが、記事を書いている余裕がありません。
もう6月号、7月号はあきらめて、8月号からとも思ったのですが、気分がすっきりしないので、6月号から書きます。気のついたこと思いつくことを羅列するだけになりますが、ご了承ください。
★名人戦第1局「大長考が招いた大熱戦の明暗」 観戦記 高橋呉郎氏
すでに遠い過去のように感じるが、3か月前、郷田九段の大長考で幕が上がった今期の名人戦。
3時間26分、昼食休憩を入れると4時間を超える大長考。過激な順を読んだが、断念して方針を変更したそうだ。局面は郷田九段の思惑通り、曲線的なねじり合いになったが、羽生名人が局勢を僅かにリードし、最後までその差を維持して先勝した。
ただ、中盤以降、羽生名人にもたつきが見られ、最終盤も冷や汗をかくことになった。竜王戦に見られた羽生名人の終盤力に陰りをこの名人戦でも払拭できなかった。
もしかしたら、郷田九段の序盤の長考に、ペースが狂ったのかもしれない。
★特別座談会「新時代の風は吹いたか」
第一人者の渡辺竜王、中堅、若手を代表して、事情通の鈴木大介八段と佐藤天彦新人王を起用。妥当かもしれないが、何か物足りなさを感じる人選。
里見倉敷藤花に続いて話題に取り上げたのが深浦王位。
「深浦王位は、研究が深いので、何局も同じ相手と、作戦や読みが深い部分で争うタイトル戦に向いている。逆に、違う相手と一番勝負が続く順位戦には合わない」と分析している。
『2年連続羽生名人に王位戦で競り勝った深浦王位なのに、順位戦でB級に陥落したのはなぜか?』
という問いに、
「羽生名人を追う2番手グループは20人ほど横一線にいて、タイトル保持者が3人もB級にいる現象は、それほど不思議ではない」
と、分析している。
20人も横一線というのは、少し違うような気がする。やはりタイトル保持者三人と佐藤九段、森内九段、木村八段、郷田九段がやや抜けていて、それから、谷川九段、丸山九段、藤井九段、鈴木八段が続いていると見る。あと、今年グンと飛躍しそうなのが、山崎七段。
とにかく、王位戦の深浦-木村戦は興味深い。羽生名人以外の棋士と戦うタイトル戦で、深浦王位がどのような将棋を見せるか?今、絶好調の木村八段は、それを見るのに格好の相手だ。
3番目の注目棋士が渡辺竜王。
『渡辺竜王がA級に上がれないのはなぜ?』
これには、深浦王位の時と同じく「2番手20人説」で説明。
4番手久保棋王に続いて、5番手、6番手の注目棋士に、鈴木八段、佐藤新人王を取り上げているが、こういった「気を使った」取り上げ方は、やめてほしい。
注目棋士の最後に羽生名人。
二番手グループを相手に7割2分の勝率、それ以下に対してはほとんど負けない。改めて、すごさを語ってもらって、ファンとしてはうれしい。
テーマ3『名人戦予想』
渡辺竜王「あえて言えば4勝3敗で羽生名人」
鈴木八段「4勝1敗、4勝2敗なら郷田九段、最終局まで行けば羽生名人」
佐藤新人王「王将を防衛したのが精神的に大きく、羽生名人有利」
これは、ほぼ的中。
もう6月号、7月号はあきらめて、8月号からとも思ったのですが、気分がすっきりしないので、6月号から書きます。気のついたこと思いつくことを羅列するだけになりますが、ご了承ください。
★名人戦第1局「大長考が招いた大熱戦の明暗」 観戦記 高橋呉郎氏
すでに遠い過去のように感じるが、3か月前、郷田九段の大長考で幕が上がった今期の名人戦。
3時間26分、昼食休憩を入れると4時間を超える大長考。過激な順を読んだが、断念して方針を変更したそうだ。局面は郷田九段の思惑通り、曲線的なねじり合いになったが、羽生名人が局勢を僅かにリードし、最後までその差を維持して先勝した。
ただ、中盤以降、羽生名人にもたつきが見られ、最終盤も冷や汗をかくことになった。竜王戦に見られた羽生名人の終盤力に陰りをこの名人戦でも払拭できなかった。
もしかしたら、郷田九段の序盤の長考に、ペースが狂ったのかもしれない。
★特別座談会「新時代の風は吹いたか」
第一人者の渡辺竜王、中堅、若手を代表して、事情通の鈴木大介八段と佐藤天彦新人王を起用。妥当かもしれないが、何か物足りなさを感じる人選。
里見倉敷藤花に続いて話題に取り上げたのが深浦王位。
「深浦王位は、研究が深いので、何局も同じ相手と、作戦や読みが深い部分で争うタイトル戦に向いている。逆に、違う相手と一番勝負が続く順位戦には合わない」と分析している。
『2年連続羽生名人に王位戦で競り勝った深浦王位なのに、順位戦でB級に陥落したのはなぜか?』
という問いに、
「羽生名人を追う2番手グループは20人ほど横一線にいて、タイトル保持者が3人もB級にいる現象は、それほど不思議ではない」
と、分析している。
20人も横一線というのは、少し違うような気がする。やはりタイトル保持者三人と佐藤九段、森内九段、木村八段、郷田九段がやや抜けていて、それから、谷川九段、丸山九段、藤井九段、鈴木八段が続いていると見る。あと、今年グンと飛躍しそうなのが、山崎七段。
とにかく、王位戦の深浦-木村戦は興味深い。羽生名人以外の棋士と戦うタイトル戦で、深浦王位がどのような将棋を見せるか?今、絶好調の木村八段は、それを見るのに格好の相手だ。
3番目の注目棋士が渡辺竜王。
『渡辺竜王がA級に上がれないのはなぜ?』
これには、深浦王位の時と同じく「2番手20人説」で説明。
4番手久保棋王に続いて、5番手、6番手の注目棋士に、鈴木八段、佐藤新人王を取り上げているが、こういった「気を使った」取り上げ方は、やめてほしい。
注目棋士の最後に羽生名人。
二番手グループを相手に7割2分の勝率、それ以下に対してはほとんど負けない。改めて、すごさを語ってもらって、ファンとしてはうれしい。
テーマ3『名人戦予想』
渡辺竜王「あえて言えば4勝3敗で羽生名人」
鈴木八段「4勝1敗、4勝2敗なら郷田九段、最終局まで行けば羽生名人」
佐藤新人王「王将を防衛したのが精神的に大きく、羽生名人有利」
これは、ほぼ的中。