英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『将棋世界』6月号①

2009-07-09 22:18:01 | 将棋
 現在、8月号が販売中です。一応、6月号、7月号を読んではいるのですが、記事を書いている余裕がありません。

 もう6月号、7月号はあきらめて、8月号からとも思ったのですが、気分がすっきりしないので、6月号から書きます。気のついたこと思いつくことを羅列するだけになりますが、ご了承ください。

★名人戦第1局「大長考が招いた大熱戦の明暗」 観戦記 高橋呉郎氏
 すでに遠い過去のように感じるが、3か月前、郷田九段の大長考で幕が上がった今期の名人戦。
 3時間26分、昼食休憩を入れると4時間を超える大長考。過激な順を読んだが、断念して方針を変更したそうだ。局面は郷田九段の思惑通り、曲線的なねじり合いになったが、羽生名人が局勢を僅かにリードし、最後までその差を維持して先勝した。

 ただ、中盤以降、羽生名人にもたつきが見られ、最終盤も冷や汗をかくことになった。竜王戦に見られた羽生名人の終盤力に陰りをこの名人戦でも払拭できなかった。
 もしかしたら、郷田九段の序盤の長考に、ペースが狂ったのかもしれない。


★特別座談会「新時代の風は吹いたか」
 第一人者の渡辺竜王、中堅、若手を代表して、事情通の鈴木大介八段と佐藤天彦新人王を起用。妥当かもしれないが、何か物足りなさを感じる人選。

 里見倉敷藤花に続いて話題に取り上げたのが深浦王位。

「深浦王位は、研究が深いので、何局も同じ相手と、作戦や読みが深い部分で争うタイトル戦に向いている。逆に、違う相手と一番勝負が続く順位戦には合わない」と分析している。

『2年連続羽生名人に王位戦で競り勝った深浦王位なのに、順位戦でB級に陥落したのはなぜか?』
 という問いに、
「羽生名人を追う2番手グループは20人ほど横一線にいて、タイトル保持者が3人もB級にいる現象は、それほど不思議ではない」
 と、分析している。

 20人も横一線というのは、少し違うような気がする。やはりタイトル保持者三人と佐藤九段、森内九段、木村八段、郷田九段がやや抜けていて、それから、谷川九段、丸山九段、藤井九段、鈴木八段が続いていると見る。あと、今年グンと飛躍しそうなのが、山崎七段。
 とにかく、王位戦の深浦-木村戦は興味深い。羽生名人以外の棋士と戦うタイトル戦で、深浦王位がどのような将棋を見せるか?今、絶好調の木村八段は、それを見るのに格好の相手だ。

 3番目の注目棋士が渡辺竜王。
『渡辺竜王がA級に上がれないのはなぜ?』
 これには、深浦王位の時と同じく「2番手20人説」で説明。

 4番手久保棋王に続いて、5番手、6番手の注目棋士に、鈴木八段、佐藤新人王を取り上げているが、こういった「気を使った」取り上げ方は、やめてほしい。

 注目棋士の最後に羽生名人。
 二番手グループを相手に7割2分の勝率、それ以下に対してはほとんど負けない。改めて、すごさを語ってもらって、ファンとしてはうれしい。



 テーマ3『名人戦予想』

渡辺竜王「あえて言えば4勝3敗で羽生名人」
鈴木八段「4勝1敗、4勝2敗なら郷田九段、最終局まで行けば羽生名人」
佐藤新人王「王将を防衛したのが精神的に大きく、羽生名人有利」

 これは、ほぼ的中。
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『新・警視庁捜査一課9係』 第2話「殺人女優」

2009-07-09 14:49:15 | ドラマ・映画
 映画監督の平柳義武(西田健)が自殺に見せかけて殺害されて、容疑者は主演女優で元愛人の越後千賀子(多岐川裕美)と、第一発見者の妻・文江(久世星佳)。
 とっても怪しい二人だが、最初に何気なく登場した記録係の小山内民子(吉田羊)と千賀子の付き人・鈴元美雪(鈴木麻衣花)が犯人だとにらんだ刑事ドラマ好きな人も多かったに違いない。
 あと、元愛人と妻が結託して殺害したという線もあると見ていた。タイトルが「殺人女優」でもあるし(妻も元女優)。

 途中、その二人がさらに疑わしくなる事実が浮上する。
 女優にとっては監督がこの作品でシリーズを終わらせようと考えていたこと。
 妻にとっては、少しずつ毒を盛っていたという証拠。
 ただ、絞殺→検死が予想されるので、「毒を盛る」と「絞殺」は矛盾し、妻の容疑は帰って薄くなった。
 そして、監督が主演女優の意見を聞き入れて、脚本を書き直していたことが判明し、女優の容疑も薄くなる。

 結局、監督の厳しさを誤解した記録係の発作的犯行。

 監督の愛情こもった厳しさが仇になってしまった。もう少し、わかりやすく気持ちを示していれば、記録係が封筒の中身を見ていれば、こんな悲しい結果にならなかったのにと、思いっきり残念な真相だった。

 殺される直前の夫婦の会話や、うぬぼれた女優にきついことを言われたにもかかわらず、脚本を書き直していた監督は、後で思えば優しかったんだなあ。


 私も妻に、もう少しわかりやすい愛情表現をしないと駄目かも


★ 今回の気になったこと

①青柳刑事(吹越満)が女優に対して失礼な表現を使ったとき、それを注意するのが、矢沢刑事(田口浩正)ではなく、係長(渡瀬恒彦)だったのが、違和感を感じた

②映画の映像チェックで、カットが変わったとき、うちわを持つ手が違っていたことに、記録係が叱られていたが、これは、助監督の責任なのでは?

③殺される瞬間、原稿用紙に監督が書いた「ウソ」という文字、普通だったら、もっとクローズアップするのでは?
 係長は脚本の続きが気になって仕方がなかったようだが、普段の彼なら、まず「ウソ」という文字にこだわるのではないか?

④あの監督の脚本ならともかく、あの主演女優の脚本ではヒットは無理なような気がする

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