英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『ハンチョウ ~神南署安積班~』 最終回スペシャル!安積班最後の戦い!

2009-07-21 23:33:04 | ドラマ・映画
 人情ものの刑事ドラマとして、力まずに見ていました。

 最終回SPでしたが、残念な出来でした。
 まず、何を根拠に最終回“スペシャル”なのでしょうか?……時間も通常(引き延ばせばいいというものではありませんが)、ゲストも特別という感じがしない(浅野さん、ごめんなさい)。安積班解体とか殉職(殉職すればいいというものでもありませんが)とか、最終回ならではの盛り上がりがあったわけでもなく、感動もありませんでした。まあ、それが『ハンチョウ』らしいのかもしれませんね。

 それに、どこが“最後の戦い”なのでしょうか?上にも書きましたが、安積刑事、あるいは、安積班の危機という感じでもありませんでした。


 さて、内容は青少年を救うため、毎夜、街を見回り、声をかけ続ける医師・玲子(浅野ゆう子)にまつわる話。(「夜回り先生」水谷脩氏をモデルにしているのでしょうか。メールのやり取りもありましたね)
 玲子は、救おうとした少女を警察を信じたために、死に至らしめてしまった(警察は少女の身より、手柄を優先させた)過去があり、警察を信じていない。その彼女と、安積班の関わりが一つのテーマだったと思えます。

 が、玲子の描き方が浅く、物語も浅くなってしまったように思います。

①ドラマ冒頭の、カツアゲを悪いこととしてとらえていない。ちょっと注意をしただけ。カツアゲされるほうは、たまったものじゃないです。

②子供たちのことを想って、毎晩、駆け回っている割には、若者はマサルの聞き込み(捜索)に冷たい態度。
 彼女がいつも気に掛けていた若者たちが、マサルを探し出すのなら納得できますが、交通課の速水(細川茂樹)のツテによるものだった。
 サボテンの話(一つのサボテンに話しかけると、世界中のサボテンに通じる)を出したのなら、尚更だと思います。
 細川茂樹の「送信・返信(変身)」ネタをやりたかったからかもしれませんが。

③「先生が守ってあげる」と少女を抱きしめたのに、あっさり警察に頼むのも軽いです。だいいち、薬物中毒ならまず病院収容だと思いますが。

④薬物(麻薬・覚せい剤)の恐ろしさが伝わってこなかった。
 「今井君にも、マサルを使うのはやめて、と言ったけど、ダメでした」って、薬物密売が「やめて」って言って、ダメだったで済む問題なのでしょうか?
 薬物を売るということは、売った分だけ、人がどん底に落ちていくということを、理解していないのでしょうか?


 残念な最終回でした。
コメント (2)
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