【記事中に「じさつ」や「ごうかん」などの語句が含まれていると、gooブログではトラックバックを受け付けないようです。かな表記やスペースを挿入するとOKのようです。(詳しくは12月5日の記事で)】
通り魔事件の瞬間をスクープした報道カメラマンの有沢(比留間由哲)が殺害された。週刊誌に通り魔犯の顔写真が掲載された通り魔の復讐かとも思われたが、当然、そんな単純なことではなく
真犯人・交番相談員の谷川(佐川満男)がいて、その動機が表(自分の保身)と裏(じさつ者・内海佳苗を守る)があり、報道カメラマンの写真展の真意も誤解されていた。犯人の犯行動機と被害者の真意が、それぞれ二重構造になっていたという、相棒らしい捻りのあるストーリーだった。
「スクープを撮って世間に受ければいい」というような、一般的な報道カメラマンではなく、人が刺されても無関心な大衆心理、、凶悪犯の多面的な人間性、じさつ者の直前の笑顔や関係者の思いなど、テーマを持っていたようだ。
ただ、そういうテーマがあったにせよ、被害者を助けず、写真を撮り続けるカメラマンの性(さが)には抵抗があり、カメラマンのの行為を「この笑顔が失われてしまった悲劇を世に伝えたかったのです。それこそが、報道カメラマンとしての彼の魂だったのでしょう」という右京の言葉と、犯人の泣き崩れる姿で締めくくっているのには、釈然としないものを感じる。
ドラマの締め方としては理解できるが、カメラマンの行為を正当化しているみたいで、彼の行為に対しても、右京(水谷豊)&尊(及川光博)の言及が欲しかった。
その他の細かいこと
①写真に写っている廃品回収業者の車、谷川の「業者のスピーカーの声が大きくて、刺された女性の声が聞こえなかったのだろう」という証言が、合致しているようで、騒音に関する条例で、その時間はスピーカーを使用していなかったという事実から、谷川は現場にいなかったという推理は面白かった。
ただ、取り締まり対象が車で移動してしまうので、取り締まりが困難ということもあり、実際は順守されていないようだ。私としては、選挙カーの方が遥かに喧しく、取り締まり対象にして欲しい。
②有沢がコンビニに行くと言って外に出た時、雨が降っていないにもかかわらず傘を持って言ったことから、時間のかかる用事(人に会うなど)があったのではないか……流石の推理だ。
③事件とは直接関係のないストーカー行為をしていた男の行動を暴いたのも流石と思ったが、彼の証言が有沢の真意を知る手掛かりになるとは。
④復元された写真の共通点……「ピントが被害者に合っていない」には気づけなかった。そして、それも、有沢の真意を知る手掛かりになるとは。
①~④、それとクシャクシャにされた週刊誌云々については右京らしい考察で面白かった。
ピントが合っていないことも、タイトルの「フォーカス」に重ねているのもうまいなあ。
⑤女性を刺した犯人の逮捕時、狭い廊下をぐるぐる回るドタバタ劇は、今シリーズ活躍度が低い一課トリオの見せ場を作るため?カメラマンさんは大変だと思った。
⑥有沢の同業者が「戦場カメラマンはいいよな」という主旨の台詞を言っていたが、あの戦場カメラマン風の格好って……
⑦人が刺されても知らぬふりという傍観者効果は信じられない。でも、何か他のドラマで、確か『CONTROL 犯罪心理捜査』の初回冒頭で松下奈緒が撃たれた時も、周囲の反応はこんな感じだったような気がする。
⑧谷川の優しさに笑顔で答える香苗。あの笑顔を見せた同じ日に、自ら命を絶つのは理解できない。谷川の優しさを理解し、感謝していたのに。
しかし、当事者の心境は、第三者には理解できないものなのかもしれない。
【ストーリー】(番組サイトより)
通り魔事件の瞬間をスクープしたカメラマンが殺害された。
週刊誌に通り魔犯の顔写真が掲載されたため通り魔がカメラマンに復讐したのか?
捜査一課が通り魔の行方を必死に追う中、遺留品のカメラを見ていた右京(水谷豊)は写真がいくつか消去されていることに気づき…。
殺されたカメラマンが本当に撮りたかったものは何だったのか…!?
消された写真からあぶりだされる新たな真実とは!
ゲスト:佐川満男 比留間由哲
▲脚本・監督
脚本:守口悠介 監督:橋本一
通り魔事件の瞬間をスクープした報道カメラマンの有沢(比留間由哲)が殺害された。週刊誌に通り魔犯の顔写真が掲載された通り魔の復讐かとも思われたが、当然、そんな単純なことではなく
真犯人・交番相談員の谷川(佐川満男)がいて、その動機が表(自分の保身)と裏(じさつ者・内海佳苗を守る)があり、報道カメラマンの写真展の真意も誤解されていた。犯人の犯行動機と被害者の真意が、それぞれ二重構造になっていたという、相棒らしい捻りのあるストーリーだった。
「スクープを撮って世間に受ければいい」というような、一般的な報道カメラマンではなく、人が刺されても無関心な大衆心理、、凶悪犯の多面的な人間性、じさつ者の直前の笑顔や関係者の思いなど、テーマを持っていたようだ。
ただ、そういうテーマがあったにせよ、被害者を助けず、写真を撮り続けるカメラマンの性(さが)には抵抗があり、カメラマンのの行為を「この笑顔が失われてしまった悲劇を世に伝えたかったのです。それこそが、報道カメラマンとしての彼の魂だったのでしょう」という右京の言葉と、犯人の泣き崩れる姿で締めくくっているのには、釈然としないものを感じる。
ドラマの締め方としては理解できるが、カメラマンの行為を正当化しているみたいで、彼の行為に対しても、右京(水谷豊)&尊(及川光博)の言及が欲しかった。
その他の細かいこと
①写真に写っている廃品回収業者の車、谷川の「業者のスピーカーの声が大きくて、刺された女性の声が聞こえなかったのだろう」という証言が、合致しているようで、騒音に関する条例で、その時間はスピーカーを使用していなかったという事実から、谷川は現場にいなかったという推理は面白かった。
ただ、取り締まり対象が車で移動してしまうので、取り締まりが困難ということもあり、実際は順守されていないようだ。私としては、選挙カーの方が遥かに喧しく、取り締まり対象にして欲しい。
②有沢がコンビニに行くと言って外に出た時、雨が降っていないにもかかわらず傘を持って言ったことから、時間のかかる用事(人に会うなど)があったのではないか……流石の推理だ。
③事件とは直接関係のないストーカー行為をしていた男の行動を暴いたのも流石と思ったが、彼の証言が有沢の真意を知る手掛かりになるとは。
④復元された写真の共通点……「ピントが被害者に合っていない」には気づけなかった。そして、それも、有沢の真意を知る手掛かりになるとは。
①~④、それとクシャクシャにされた週刊誌云々については右京らしい考察で面白かった。
ピントが合っていないことも、タイトルの「フォーカス」に重ねているのもうまいなあ。
⑤女性を刺した犯人の逮捕時、狭い廊下をぐるぐる回るドタバタ劇は、今シリーズ活躍度が低い一課トリオの見せ場を作るため?カメラマンさんは大変だと思った。
⑥有沢の同業者が「戦場カメラマンはいいよな」という主旨の台詞を言っていたが、あの戦場カメラマン風の格好って……
⑦人が刺されても知らぬふりという傍観者効果は信じられない。でも、何か他のドラマで、確か『CONTROL 犯罪心理捜査』の初回冒頭で松下奈緒が撃たれた時も、周囲の反応はこんな感じだったような気がする。
⑧谷川の優しさに笑顔で答える香苗。あの笑顔を見せた同じ日に、自ら命を絶つのは理解できない。谷川の優しさを理解し、感謝していたのに。
しかし、当事者の心境は、第三者には理解できないものなのかもしれない。
【ストーリー】(番組サイトより)
通り魔事件の瞬間をスクープしたカメラマンが殺害された。
週刊誌に通り魔犯の顔写真が掲載されたため通り魔がカメラマンに復讐したのか?
捜査一課が通り魔の行方を必死に追う中、遺留品のカメラを見ていた右京(水谷豊)は写真がいくつか消去されていることに気づき…。
殺されたカメラマンが本当に撮りたかったものは何だったのか…!?
消された写真からあぶりだされる新たな真実とは!
ゲスト:佐川満男 比留間由哲
▲脚本・監督
脚本:守口悠介 監督:橋本一