英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『相棒season10』 第11話 「名探偵再登場」

2012-01-12 17:26:10 | ドラマ・映画
 今回は名探偵マーロウ矢木が再登場。(それにしても、今シリーズは再登場が多い)
 「マーロウ矢木」こと矢木(高橋克実)は、ヌケていそうで抜け目がない男。単なるとぼけた味だけでなく、ロマンも持っており、ルパン3世を探偵にしたようなキャラである。もちろん、肉体的能力は持っておらず、生き方のスタイルという意味で。

 そんな味のある矢木と共に、じんわり真相を明らかにしていくストーリーは、素直に楽しめた。事細かな考察は、野暮かもしれない。
 そんな中、矢木と右京が、探偵と刑事の違いを言及している点が興味深かった。
矢木「隠しておくべき真実を心に秘めておけるのが探偵」(明らかにするのが刑事)
右京「刑事は探偵と違って、私情で動くわけにはいきませんから」(私情を挟めるのが探偵)


☆欲張るのはよくない
 欲張って春子(松岡由美)を脅したため、殺害されてしまった樋本(鈴木省吾)。100億でも充分だと思うが……。
 そもそも、DNA検査の結果を素直に報告すれば、春子分は稲尾(矢柴俊博)に相続されるはず。欲張るのは良くないね。(サスペンスにおいて、脅したり強請ったりすると、たいがい殺される。今回は別にして、強請っておいて、「なぜ背中を向ける?」と言いたくなることが、しばしば)

★些細な突っ込み
・とぼけた味と言っても、よからぬことを考えている女を前に、酒を飲みすぎて熟睡というのは、迂闊。(ストーリー上、必須ではあったが)
・被害者のメトロポリタン・リサーチの樋本(鈴木省吾)と資産家の福栄義英(松熊信義)の息子の写真が似ていて、区別が付かなかった(のは、私だけ?)
・資産家の福栄義英(松熊信義)がそれぞれの探偵社に依頼したいきさつが気になる。
そう言えば、資産家役の松熊さん、一言も話さなかった気がする。
・捜査一課では樋本の元妻の佳美(陽月華)は、ノーマークだったが、携帯電話の発信・着信履歴があるので、相当有力な容疑者だと思う


【ストーリー】(番組サイトより)
 探偵社を経営している樋本(鈴木省吾)の遺体が発見された。
 樋本の元妻でかなりの美人の佳美(陽月華)に容疑がかかるが、彼女のアリバイ証言したのがあの私立探偵・矢木(高橋克実)だった。
 矢木は自らをマーロウ矢木と名乗る探偵で、かつて美大生殺害事件(シーズン5 第10話)で右京(水谷豊)らの捜査に割り込んできた男だ。ハードボイルドに憧れ、どこかお調子者。そんなマーロウ矢木と今回タッグを組むハメになってしまったのが尊(及川光博)だった。

 マーロウ矢木が証言した佳美のアリバイというのが、佳美は犯行時刻に矢木とラブホテルにいたというものだった。
 そのこと自体が嘘くさいが、なにごともなくホテルにいただけだと言い張る矢木。

 しぶしぶながら尊はマーロウ矢木と樋本のオフィスへ。そこでも違法スレスレの捜査をして樋本のデスクの資料を覗き見ることに成功する矢木。その結果、樋本が資産家の福栄義英(松熊信義)から依頼を受けていたことがわかった。

 「ハードボイルドに資産家と美女はつきもの」などといいながら勝手に盛り上がるマーロウ矢木を後目に頭を抱える尊。

 樋本を殺害したのはいったい誰なのか?
 資産家・福栄義英は被害者の樋本になにを調べるよう依頼していたのか?

ゲスト:高橋克実 松岡由美 矢柴俊博 陽月華

脚本:戸田山雅司 監督:近藤俊明
コメント
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