≪gooブログでは、「自 殺」という言葉はトラックバックを受け付けないようです(半角スペース挿入はOKらしい)。申し訳ありません≫
「青は藍より出でて藍より青し」
染め物から生じた言葉だったと思います。「教えを受けた者が教えた人よりも優れること。弟子の方が師匠よりも優れること」ですが、伝統工芸の技術を残したいという気持ちが昂じて、犯人(弟子・実は無実で師匠の思い込み)を庇ったという話でした。少し、タイトルとずれていると思うのですが……
①彩乃(梶芽衣子)が自分の技術を残したいという気持ちから、弟子のソパートを庇い、自らが殺人の罪をかぶったという心情が理解できない。
弟子が可愛くての行為ではなく、技術の継承が第一みたいだ。もちろん、たった3ヶ月の弟子、しかも異国人でもあるので、ソパートに情が移ったということはあるにせよ、弟子可愛さに殺人罪を被るというのは、考え難いが。
そもそも、彩乃の草木染めの技術が、継承を強く願うほどのものだったのかも疑問。もし、それほどの技術なら、誰か弟子を探した方が良いように思う。言葉の壁があり、技術を伝えるのも大変であるし、3か月ぐらいなら、「もう一度、新たに他の誰かを」と考える方が自然のような気がする。
だいたい、ソパートに愛情を注いでいるようにもあまり感じられないし、一応3カ月師匠として指導してきたのなら、弟子を信じる、あるいは、事情を聴くとかするのではないだろうか。彩乃の行為には、しっくりこないものを感じる。
②偶然が重なり過ぎ
「ある程度の偶然がないと、ドラマが成り立たないとは思いますが、あまりに偶然が重なると白けてしまうのが、私の悪い癖です」(右京の口調で)
・冒頭で、特命係が手伝った拳銃の押収で、拳銃売買の黒幕の堂島組と、右京(水谷豊)が鑑識で見つけた産業廃棄会社社長の遺書に疑問を持ち捜査を開始したのだが、実はその会社が堂島組と繋がっていた。
・拳銃売買事件の捜査資料の中から偶然、遺体の第一発見者・瀬野が堂島組の元構成員であることを知る。
・違法就労のカンボジア人の愛用するクロマーと彩乃の草木染が似ていた
③切れを欠くストーリー展開
右京らしい推理をいろいろしていくが、やや切れを欠いていて、同じところをぐるぐる回っている印象があった。最初に瀬野に事情を聞いた時、彩乃の作った風呂敷を彼が「知らない」と答えたが、すぐそれはおかしいことが判明。推理の情報提供はフェアだと思うが、明らかに、瀬野がこの事件に関与していることが分かってしまったことが、この渋滞感の原因かもしれない。
④その他の疑問点
・キーボードのスペースキーに親指全体の指紋が残っているのは変、という推理は右京らしい鋭い疑問だと思ったが、それを指摘された米沢さんが切れかけたのには違和感を感じた。今シリーズ、右京にこき使われている米沢さん、その影響が出たのか?それとも、今後の伏線?
・右京の指摘を受けた米沢さんが調べ直した結果、索状痕が二重についていることが判明。これって、検視官の大失態じゃないの?自殺の偽装工作も、突発的なので、巧妙なものではないはず。
・真壁の部屋から発見された「縁」と書かれた風呂敷、あまりに画一的で既製品ぽくて、草木染めには見えない。草木染めであれだけはっきり「縁」と染付が出来るものなのか?(私が無知なだけで、できるのかもしれません)
【ストーリー】(番組サイトより)
鑑識に残された些細なことから"事件"を見つけ出してしまった右京(水谷豊)。さすがにむっとする米沢(六角精児)。
見つけ出した"事件"とは、産廃工場の社長・真壁(原田文明)の自 殺に関してだ。尊(及川光博)とともに捜査を開始すると、真壁の部屋から産廃工場に反対していた彩乃(梶芽衣子)が染めたものと思われる風呂敷を発見する。彩乃は風呂敷を自らが染めたものと認めるが、なぜか真壁は生前彩乃の工房にある物置小屋の写真を撮影していた。なぜ物置小屋の写真なんかを撮る必要があるのか?
右京らが、あの物置小屋の中になにがあるか問いただすが彩乃は「企業秘密」と口を閉ざす。
二転三転する捜査の中から浮かび上がった真犯人は? そして彩乃の真実とは?
ゲスト:梶芽衣子
脚本:高橋悠也 監督:田村孝蔵
「青は藍より出でて藍より青し」
染め物から生じた言葉だったと思います。「教えを受けた者が教えた人よりも優れること。弟子の方が師匠よりも優れること」ですが、伝統工芸の技術を残したいという気持ちが昂じて、犯人(弟子・実は無実で師匠の思い込み)を庇ったという話でした。少し、タイトルとずれていると思うのですが……
①彩乃(梶芽衣子)が自分の技術を残したいという気持ちから、弟子のソパートを庇い、自らが殺人の罪をかぶったという心情が理解できない。
弟子が可愛くての行為ではなく、技術の継承が第一みたいだ。もちろん、たった3ヶ月の弟子、しかも異国人でもあるので、ソパートに情が移ったということはあるにせよ、弟子可愛さに殺人罪を被るというのは、考え難いが。
そもそも、彩乃の草木染めの技術が、継承を強く願うほどのものだったのかも疑問。もし、それほどの技術なら、誰か弟子を探した方が良いように思う。言葉の壁があり、技術を伝えるのも大変であるし、3か月ぐらいなら、「もう一度、新たに他の誰かを」と考える方が自然のような気がする。
だいたい、ソパートに愛情を注いでいるようにもあまり感じられないし、一応3カ月師匠として指導してきたのなら、弟子を信じる、あるいは、事情を聴くとかするのではないだろうか。彩乃の行為には、しっくりこないものを感じる。
②偶然が重なり過ぎ
「ある程度の偶然がないと、ドラマが成り立たないとは思いますが、あまりに偶然が重なると白けてしまうのが、私の悪い癖です」(右京の口調で)
・冒頭で、特命係が手伝った拳銃の押収で、拳銃売買の黒幕の堂島組と、右京(水谷豊)が鑑識で見つけた産業廃棄会社社長の遺書に疑問を持ち捜査を開始したのだが、実はその会社が堂島組と繋がっていた。
・拳銃売買事件の捜査資料の中から偶然、遺体の第一発見者・瀬野が堂島組の元構成員であることを知る。
・違法就労のカンボジア人の愛用するクロマーと彩乃の草木染が似ていた
③切れを欠くストーリー展開
右京らしい推理をいろいろしていくが、やや切れを欠いていて、同じところをぐるぐる回っている印象があった。最初に瀬野に事情を聞いた時、彩乃の作った風呂敷を彼が「知らない」と答えたが、すぐそれはおかしいことが判明。推理の情報提供はフェアだと思うが、明らかに、瀬野がこの事件に関与していることが分かってしまったことが、この渋滞感の原因かもしれない。
④その他の疑問点
・キーボードのスペースキーに親指全体の指紋が残っているのは変、という推理は右京らしい鋭い疑問だと思ったが、それを指摘された米沢さんが切れかけたのには違和感を感じた。今シリーズ、右京にこき使われている米沢さん、その影響が出たのか?それとも、今後の伏線?
・右京の指摘を受けた米沢さんが調べ直した結果、索状痕が二重についていることが判明。これって、検視官の大失態じゃないの?自殺の偽装工作も、突発的なので、巧妙なものではないはず。
・真壁の部屋から発見された「縁」と書かれた風呂敷、あまりに画一的で既製品ぽくて、草木染めには見えない。草木染めであれだけはっきり「縁」と染付が出来るものなのか?(私が無知なだけで、できるのかもしれません)
【ストーリー】(番組サイトより)
鑑識に残された些細なことから"事件"を見つけ出してしまった右京(水谷豊)。さすがにむっとする米沢(六角精児)。
見つけ出した"事件"とは、産廃工場の社長・真壁(原田文明)の自 殺に関してだ。尊(及川光博)とともに捜査を開始すると、真壁の部屋から産廃工場に反対していた彩乃(梶芽衣子)が染めたものと思われる風呂敷を発見する。彩乃は風呂敷を自らが染めたものと認めるが、なぜか真壁は生前彩乃の工房にある物置小屋の写真を撮影していた。なぜ物置小屋の写真なんかを撮る必要があるのか?
右京らが、あの物置小屋の中になにがあるか問いただすが彩乃は「企業秘密」と口を閉ざす。
二転三転する捜査の中から浮かび上がった真犯人は? そして彩乃の真実とは?
ゲスト:梶芽衣子
脚本:高橋悠也 監督:田村孝蔵