英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『ラッキーセブン』 第3話「女結婚詐欺師を追え」

2012-02-01 23:05:34 | ドラマ・映画
「私たち(警察)には出来ないことですよね。逮捕者を出さずに、事件そのものを解決するなんてこと」
 桐原由貴(吹石一恵)が、ラッキー探偵社を指して言った言葉である。

 先ほどの由貴の言葉に対し、後藤刑事(金田明夫)は、「俺たちは犯人を捕まえる。それだけだ」と。それがすべてではないけれど、端的に言うとそうなのだろう。………デジャブ?……あ、そうか、『相棒』の「名探偵再登場」で同じような会話があったっけ。
 まあ、とにかく、由貴の言葉が、今回の主題と言ってよく、俗に言う「ちょっといい話」。こういう話には、賛否両論はあるだろうが、私は良いと思う。「ちょっといい話」としても好きだし、由貴の言葉の通り、「探偵しかできない行為(仕事)」で、探偵が主人公なので、正攻法なのではないだろうか。

 今回は心に残る台詞が多かったが、気のせい?

「見たくもないようなもの、けっこう見るしね」
「気づいてないだけでさあ、本当はそこらじゅうに落ちてんだよ、悲しいこととか」

 駿太郎の言葉。取って付けたようなセリフのような気もするが、これに、弟の幸次郎(小山慶一郎)がピクリと反応。今後に、弟関係の事件(仕事)が起こるのかも。


「人が守れるのは、半径3メートル……家の中、会社のオフィス、何かあった時、手が届く範囲……それすら守れない奴には、何にも出来ない」
 母(岡江久美子)が語る亡き父の言葉。3mじゃあダメだろうと思うのは、私がひねくれている?半径3mと表現して含蓄があるように思わせたように感じる。それよりも、母の言葉の「全部の悲しいことなんてさあ、神様じゃあないんだもん、どうしようもできないわよ」の方が、素直に頷けた。
 
「ありがとう」+笑顔
 弥生(畠山紬)の笑顔、なかなか素敵であった。
 これは大切なことだと思う。
 最後の方で、駿太郎が社長にお礼を言っていたし、そう言えば、弟にも何気なく礼を言って、珍しがられていた。

「飛鳥って、呼ばせてあげてもいいぞぉ」
 実際言われたら、嬉しいかも(笑)

「この期に及んで、まだお金がいるって連絡してきたんです」
 深くも何ともないセリフだが、結婚詐欺対象者(被害者)の母が3度も繰り返したのが、おかしかった。


やはり、輝(瑛太)と淳平(大泉洋)コンビの方が面白い
 この組み合わせの方が、ふたりの個性の相乗効果が出て面白い。料理教室やカラオケでのやり取りも楽しめた。
 先週活躍し過ぎの輝だったが、途中からフェードアウトした。バランスを取るためと思ったら、来週、大変なことに巻き込まれる?

駿太郎らしい活躍?
 探偵としては素人なので、こういう活躍のほうがしっくりくる。まあ、主婦専門→動物専門→子ども専門を否定する駿太郎ではあるが。
 ひとりで遊園地の遊具に乗る駿太郎、けっこう、つき合いが良いんだね。母親と乗ると約束したからと、遊具に載らない弥生は意地らしいなあ。丁寧に駿太郎と弥生の触れ合いを描いていたので、あとの展開(駿太郎の活躍?)が活きた。

パクリ?それとも、パロディ?
 探偵事務所で弥生が社員一人一人をコケにしたシーンがあったが、『HERO』で既出の演出。
 遊園地で弥生が駿太郎を引っ張り回した時、「社長命令」を多発。これは、言わずと知れた「業務命令」

無理やりな脚本
・犬をきっかけに駿太郎と弥生を結び付けたのは無理やり感が強い
・唐突に『10年後の私へ』の作文が出てきて、それを駿太郎が依頼として受け、紗己子(紺野まひる)の改心の材料にするのは、唐突でご都合主義と感じた。


やっぱり、要らない社長?
「辛いでしょうねえ………この母親」
「同情じゃあないわ、理解よ」
「なら、ほっとけばぁ。あなたはどうしたいの」
と意味深なことやもっともらしいことを言って、存在感を示しているが、正直、≪横から何言ってんの≫と思ってしまう。

 今週の話は、好きだなあ。

 

【ストーリー】(番組サイトより)

ラッキー探偵社に、結婚を約束している相手を調査してほしいと箕輪(東根作寿英)という男性がやってきた。調査対象は水沢紗己子(紺野まひる)、母親が病気だという彼女に金を渡したため、箕輪の母が詐欺を疑っていると言う。その金が500万円と高額なことに、時多駿太郎(松本潤)は驚く。筑紫昌義(角野卓造)は、新田輝(瑛太)と旭淳平(大泉洋)に紗己子が通う料理教室へ、水野飛鳥(仲里依紗)には紗己子のマンションへ向かうよう指示。駿太郎には、顧客の犬・チエミの捜索が命じられた。

新田と淳平が潜入した料理教室で、紗己子はサトル(マンボウやしろ)と親しげにしていた。生徒たちは、紗己子はいつも違う男性を連れて来るのだと証言。一方、飛鳥の調査で、紗己子は箕輪に話していたマンションに住んでいないこともわかった。

その頃、見つけたチエミを散歩させていた駿太郎は、弥生(畠山紬)という少女と出会う。弥生はすぐに自分に懐いたチエミを離さず、「岡本」と表札の出たアパートに連れて入ってしまう。
翌日、駿太郎が岡本家を訪ねると、紗己子=本名・岡本紗江がドアを開け、弥生は留守だと言った。紗己子の顔を知らない駿太郎は、招かれるままに部屋に上がりこむ。その後、駿太郎はチエミと弥生を連れて事務所に戻った。紗江に弥生を一時預かってほしいと頼まれたからだ。弥生を見た茅野メイ(入来茉里)は、隠し子かと聞き、事務所は騒動となる。そこへ、藤崎瞳子(松嶋菜々子)が帰社し、今回の案件資料を眺め始めた。駿太郎は、そこに貼られた紗江の写真を見て驚愕する。

紗江から弥生をどこかへ連れて行ってほしいと頼まれていた駿太郎は遊園地へやってくる。聞けば今日は、弥生の10歳の誕生日だという。しかし、弥生は生意気な態度でアトラクションにも駿太郎ひとりで乗れと命じる。

その頃、紗江はカフェでサトルと会うと、料理のお礼だというブランドものを受け取り、それをそのまま質に入れ現金化した。

少しずつ駿太郎に心を開いてきた弥生は、紗江は自慢の母親だったが、自分が以前住んでいた家の庭にあった桜が見たいと言い出したことから変わってしまったのだと話した。駿太郎はそんな弥生を実家に連れて帰る。百合子(岡江久美子)と孝次郎(小山慶一郎)が用意したケーキを食べた弥生は、孝次郎の息子・翔太(後藤奏佑人)が大好きな『私立探偵真壁☆リュウ(谷原章介)』のビデオを見ながら寝てしまった。
翌日、探偵社では筑紫が箕輪に調査報告を行っていた。紗江は、弥生を出産後すぐに夫と離婚したが、昨年、恋人ができた。しかし、その男が借金を残して行方をくらましたため連帯保証人だった紗江が負債を抱え、自宅を抵当に入れざるを得なかった。そこで、家が競売にかけられる前に銀行から直接買い戻そうと、偽名を使い男たちから金を集めていたのだろうと伝えられた。

返済の期日が迫るなか、紗江は箕輪に金を貸してほしいと連絡してきた。箕輪から報告を受けた桐原由貴(吹石一恵)と後藤将司(金田明夫)は、箕輪とともに、紗江が金の受け渡し場所に指定したレストランで張り込むことに。ところが、レストランに現れたのは駿太郎と弥生だった。その頃、紗江が向かったレストランには、淳平が待っていた。実は、弥生が紗江の携帯から箕輪に違うレストランを指定したメールを送っていたのだ。淳平は紗江に、弥生が書いた「10年後の私へ」という作文を差し出した。自分は狭いが今の家が好きで、10年後も母とふたりで幸せでいたい、と綴られた弥生の願いが紗江の心を打った。
一方、箕輪を前にした弥生は、紗江が自宅に隠していた箕輪から騙し取った金を返却した。そして、紗江が待つレストランへと向かった。

後日、駿太郎は社長室にいた瞳子に今回の案件が無事終了したと報告した。

その頃、新田は暗いアパートの一室に潜み、向かいの料亭から出てくる客を隠し撮りしていた。
コメント (2)
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