英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『ストロベリーナイト』 第7話「悪しき実」

2012-02-23 17:48:20 | ドラマ・映画
 今回は、玲子(竹内結子)と日下(遠藤憲一)が自他殺不明の事件と暴力団狙撃殺人事件の別々の事件を追っていくが、その二つがリンクしていくという仕立てである。
 しかも、玲子は直感重視でそれに突き進む捜査、日下はすべての事象を調べ上げその事実を総合的に考え結論を導き出す捜査と、捜査方法の対比もひとつのテーマであろうか。
 それに加え、石倉(宇梶剛士)の「畑を耕す」(普段から住民と付き合い、街の様子を把握すると同時に、捜査時に情報を引き出しやすくしておく)も絡めた。自他殺不明死体の岸谷(松田賢二)の女・春川美津代(木村多江)が働いていたスナックを、石倉が突き止めたのは、その成果というわけか。


事件に関する疑問・謎
 主人公の玲子サイドの情報が多く、日下サイドは少ない。(日下には興味が湧かない私が見落としただけかも)
組長殺人事件
・暴力団同士の抗争か?
自他殺不明事件
・自殺か他殺か?他殺なら誰が?何故?
・何故、片側半分だけ早く死後硬直の解けたのか?
・13個の木片、私書箱に残された写真は何を意味する?
・岸谷と美津代の喧嘩の原因は?

などなど、疑問が浮かび上がるが、その謎の解明がほどよくされていたように思う。
以下、ネタバレ(と書いたものの、外れていたら恥ずかしい)
・岸谷は殺し屋で、写真はターゲット、木片は供養の仏像の代わり
・片側半分だけ死後硬直の解け方が遅かったのは、岸谷の遺体に美津代が寄り添っていたため。(なぜ、エアコンを掛けたかは分からない)


 個人的には、不幸な女性を演じる木村多江さんを観ることができ、満足。


【ストーリー】(番組サイトより)
捜査一課の大部屋で姫川玲子(竹内結子)たちの“姫川班”のメンバーはゲームなどをしながら暇そうに待機。そんな時、玲子は監察医務院の國奥定之助(津川雅彦)のもとへ行くようにと暴力団組長射殺殺害事件の特別捜査本部にいる今泉春男係長(高嶋政宏)から連絡を受けた。死因不明の遺体が医務院に運び込まれたようだ。

玲子が菊田和男(西島秀俊)を伴って医務院を訪ねると、國奥は早速遺体の説明を始める。発見された遺体の首にはロープが巻かれていたため、自殺のようにも見えるのだがそれだけでは断定できないと國奥。さらに遺体の片側半分の死後硬直が解けた時間がやけに早いのだそうだ。國奥は他殺の可能性を疑っていた。


玲子たちの訪ねた、遺体が発見された署轄には『暴力団組長殺害事件特別捜査本部』が設置されている。そのため、玲子たちへの署轄の人員協力は刑事が一名だけ。刑事に発見時の事情を聴いた玲子は、村田一夫という遺体が発見されたアパートへと向かう。これという手がかりはないのだが、何かで削られた箸置きのような13個の木片と鍵が見つかった。そこに遺体の指紋から前科者が割れたと葉山則之(小出恵介)から連絡が入る。村田は偽名で、本名は岸谷清次(松田賢二)という元暴力団の構成員だった。岸谷の死は女性によって報告されている。そのため“姫川班”は岸谷がアパートで女と暮らしていた可能性を考えて捜査を始める。


地道な捜査の結果、石倉保(宇梶剛士)が岸谷の女が働いていたスナックを突き止める。女の名は春川美津代(木村多江)。スナックのママは、美津代は岸谷が死亡した夜、誰かからの電話を受けるとすぐに帰ったとの証言。岸谷の死亡推定時刻には十分間に合う時間だ。電話の主はいったい誰なのか? そして、美津代はどこに消えてしまったのだろうか?

玲子が科捜研に木片の鑑定を依頼していると菊田から連絡が入る。岸谷のアパートで見つかった鍵が私書箱のものと分かったのだ。私書箱の中には宛名のない封筒と缶。封筒の中には、美津代と思われる女性の写真が一枚。缶には、数十枚の写真が入っていた。姫川班の捜査員が検証していると、日下守(遠藤憲一)たちが捜査する射殺された2人の暴力団組長の写真があり…。
コメント (4)
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