英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『平清盛』 第6話「西海の海賊王」

2012-02-12 21:21:59 | ドラマ・映画
 登場したのは、ジョニー・デップではなく、加藤浩次だった。
 しかも、『パイレーツ・オブ・カリビアン』ならぬ『ワンピース』(海賊王)であった。

因縁の対決であったが
 海賊の棟梁の兎丸(加藤浩次)は、かつて忠盛(中井貴一)が盗伐した朧月の息子だった。清盛(松山ケンイチ)は、兎丸にとって憎き父の敵の息子であった。
 ふたりの対決は因縁の対決のはずだが、殴り合い(刀の打ち込み合い)のシーンにもつれ込んだ時点で、ガキの喧嘩みたいになってしまった。この後の展開はお約束通り、志を共にする仲間に。
 父の敵に出会って復讐に燃え、「盗賊の父には義があった、正しかった」と叫ぶ兎丸にはそれなりの理があるが、少年の日に出生の秘密を暴露された清盛が、「何も知らなかったら平穏に普通の武士になれた、父を失わずに済んだ」と切れるのは、八つ当たりでガキっぽかった。普通、自分が目の前の男の父の敵というのは、やばくて隠すと思うが、自分の感情で逆に切れるのは、清盛らしくガキで阿呆な言動。
 まあ、この場面は、平氏の面々の前で、清盛のこれまでの心の葛藤を吐露する意味合いが強かったのかもしれない。

ちょっと叔父っぽかったぞ
 先週は、清盛に対してあまりにも酷かった忠正(豊原功補)であったが、今回はちょっと見直した。本当に兄・忠盛が好きなんだなあ。兄が清盛を必要としていると思い、清盛も助けようとした。

ライバル三人衆の残り二人
・美女の心を射止める秘訣
 義朝(玉木宏)は、尾張・熱田神宮で、由良姫(田中麗奈)に出会う。高飛車な美女に向かって「そこの醜い女」と呼びかけ、理屈で負かす。
 なるほど、美女は醜いと言われたことがないので、かなりきつい先制パンチ。そこへ理屈でたたみ込み、ギャフンと言わす。美女は男性から屈辱を受けたことがないのでムキになる→気になる→恋心。
 しかし、これは玉木宏のような二枚目しか通用しない技である。
 
・もう一人の佐藤君は既に良いことを…
 得子(松雪泰子)は御所で権力を持ち始め、璋子(檀れい)に対抗心を持つ。しかし、璋子は、得子の存在を意に介さない。佐藤義清(藤木直人)は堀河局(りょう)と秘め事を交わしながら、璋子は心が空っぽだと、その本質を語り合う。
 今週は、「鳥羽上皇劇場」がなく、ちと寂しかった。

「誰でもよいゆえ、助けてくれ」
 縛られたままで、海戦では何も活躍できなかった通憲(阿部サダヲ)であるが、中国語が堪能で、伊達に学者を名乗っているわけではないことを証明。
 「誰でもよい」という台詞を言えたので、良しとしよう。

【ストーリー】(番組サイトより)
目の前に現れた巨大な宋船と戦闘を始める平氏一族。初めての本格的な戦闘にひるむ清盛(松山ケンイチ)をかばい、乳父(めのと)平盛康(佐戸井けん太)は深手を負ってしまう。宿営地に一時引き返した平氏だったが、清盛は、盛康を負傷させた自分にやり場のない怒りがこみあげ、単身、小船で海へ出る。一方、京の父と離れ、東国での武者修行に出た義朝(玉木宏)は、尾張・熱田神宮で、宮司の娘と出会う。この気の強い娘こそが、のちに平氏を滅ぼすことになる源頼朝(岡田将生)の母・由良姫(田中麗奈)であった。一方、御所でも鳥羽上皇(三上博史)に接近した得子(松雪泰子)に子が出き、その権勢模様に変化が現れてくる。西海では、海に出た清盛が海上で通憲(阿部サダヲ)と出会うが、二人の乗った小船は海賊たちにとらえられてしまう。捕縛され、巨大な宋船に移された二人の前に現れたのは、兎丸(加藤浩次)という海賊の棟りょうだった。その男こそ、かつて清盛に出生の秘密を明かした、あの盗賊朧月の息子だった。
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