英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『軍師官兵衛』 第5話「死闘の果て」

2014-02-03 17:01:51 | ドラマ・映画
「ケチではない、倹約だぁ!」
 「出費を減らす行為」を本人の立場で言うか、他人の目から見た判断なのかの違いかと思ったら、金を貯めるのは同じでも、「自分のためにしか金を使わないのがケチである」というのが、脚本家の主張(定義)であるらしい。

メインは
~青山・土器山の戦い~
★黒田官兵衛の采配
・一度目は赤松の行軍中に奇襲
・2度目の会戦では、逆に奇襲に遭い主力部隊の小寺政職隊が退散し劣勢。黒田隊は奮戦するも苦戦。その中で夜襲を決行。「傷つき休みたいが、それは敵も同じ。だからこそ、奇襲の後期。敵が陣を立て直してしまうと勝ち目はなくなる」という考え。

 2度目の会戦の緒戦で井出友氏、百里小兵衛が戦死
 夜襲の際、百里武兵衛も命を落とす
(里が荒らされるのを厭わないなら、「戦力の2~3割を城に配置し籠城させ、主力を潜ませ敵の背後から襲う」という策も浮かんだが、机上の作戦かもしれない)

 夜襲のタイミングには賛成だが、策としては「鳴りモノを使ってもよいからできるだけ大声で襲いかかる」よう指示を出してほしかった。その勢いに敵は新手と思い、恐れあわてるはず。
 実際は、夜襲(奇襲)を掛けたにもかかわらず、赤松勢にさほどの混乱も見られず、普通に戦っていたように思えた。逃げ惑う敵を蹴散らしてこそ、「軍師」としての株が上がるはず。
 石川源吾(升毅)に苦戦していたが。ここは、奇襲の効果で逃げる源吾を簡単に討つべきである。(そもそも、官兵衛の武芸の腕はどうなのだろう?)
 まあ、武兵衛の見せ場のための演出であろうが、主を庇って死ぬというのは使い古された手法なので、ここは傷の悪化や失血死のほうがリアリティがある。第一、自分のせいで死なせてしまっては、お国に合わせる顔がないであろう。

☆百里親子の戦死のフラグ
・戦場での親子の絆(握手)……起き上がるのに「手を貸せ」と手を差し出し、息子が引っ張り上げる 
・戦前の武兵衛とお国の別れのシーンが丁寧

★「あとは頼む」
大口を叩いた者の「お約束」を見事に果たす政職の逃げ足の速さは見事?
 しかし、出来れば、“食わせ者”らしく、油然と退却して欲しかった。もともと≪戦うつもりがない≫という人物像でいいのではないだろうか

☆織田・秀吉パート
 信長は足利義昭とともに上洛を果たし、藤吉郎は天才軍師・竹中半兵衛を陣営に引き入れる。
 竹中半兵衛が織田信長の陣営に入ったのは“三顧の礼”の効果もあるが、「民のために早く戦のない世にしたい」という藤吉郎の志に共感したからだった。

★鉄砲が使用されなかったぞ!?
 こてくんが、「なんで、赤松も黒田も『鉄砲』を使わんっ!!」と突っ込んでおりますが、おっしゃる通りである。
 第3話「命の使い道」で、助さん格さんならぬ武兵衛・善助を引きつれて官兵衛が堺へ“初めてのお使い”で鉄砲を買い付け、鉄砲を保有している筈。
 おそらく、官兵衛一行の旅は、荒木村重との出会いや官兵衛の見聞を広め開眼させるための架空のイベントだった。
 架空のエピソードはあっても良いが、つじつまが合わないのはいただけない。


【その他の突っ込み・感想など】
①嫡男誕生の報を聞き、SP走りで駆け付ける岡田准一、いや、官兵衛、流石である
②松寿丸を囲んで、武兵衛とお国の縁もまとまり和やかな雰囲気のまま、いきなり戦!
③お国が突然登場して、武兵衛と恋仲になり、即死別(武兵衛が戦死)
④新戦力、九郎右衛門太兵衛取って付けたように登場
⑤信長が盗人を成敗したが、乱れた世とはいえ、白昼、往来で強奪するもののだろうか?
 それに通貨が流通しているのを示すためとはいえ、女性が通過がたくさん入った壺を持ち運びするのは不自然


 う~ん、過ぎる……


 【ストーリー】番組サイトより
 家督を継いだ官兵衛(岡田准一)と、光(中谷美紀)との間に、嫡男・松寿丸(のちの黒田長政)が生まれた。武兵衛(永井大)も侍女・お国(中川翔子)と恋仲になり、黒田家には穏やかな時が流れていた。
 一方、信長(江口洋介)は足利義昭(吹越満)とともに上洛を果たし、藤吉郎(竹中直人)は天才軍師・竹中半兵衛(谷原章介)を陣営に引き入れる。
 そんななか、黒田の宿敵・赤松政秀(団時朗)が大軍を率い姫路を襲う。官兵衛は奇襲をかけ、一度は赤松軍を撃退。しかし再び赤松が兵を挙げると、勝数の黒田軍は、敵の怒涛の攻撃に苦戦を強いられる。小兵衛(塩見三省)や武兵衛など多くの下院が命を落とすなか、官兵衛らは奮戦の末、ついに長年の宿敵・赤松に討ち勝った。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする