英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『福家警部補の挨拶』 第6話「愛情のシナリオ」

2014-02-18 23:45:37 | ドラマ・映画
例によって導入部の細かな推理
・睡眠薬を混入したインスタントコーヒーの瓶の蓋の開け方だけが違っていた
・これから自殺するなら、ペットの文鳥の世話を誰かに託すのではないだろうか
・ベランダの窓が全開だったのが不自然

密室の謎
 部屋には鍵がかかっており、転落した恵美のポケットに部屋の鍵が入っていた(密室だった)ので、恵美は自殺したよ見られた。
 実際に恵美が転落した場所は、部屋のベランダからではなく屋上だった。マリは恵美を担いで部屋を出て、鍵を掛けたのだ。その証拠に、見つからなかった恵美のコンタクトレンズが屋上から発見された。

 さらに、殺される直前、恵美はマリの携帯を使って運送会社と連絡を取っており、その発信記録がマリが現場にいた確たる証拠となった。

隠された動機
 脅しのネタになった写真、最後の一枚だけ違う種類だった。
 一瞬、マリの表情が歪んだので、≪何かある≫と思った視聴者は多かったのではないだろうか。
 福家の分析・推理によると、不倫現場の写真は、撮られることを意識して“撮らせた写真”だった。

娘への愛を隠して、女優を演じたマリ
 一見いじめていたと思われる若手女優・利香への仕打ちは、女優としての教えだった。
 オーデションでも、リカを引き立てるための演技だった。
 娘が薬物に嵌り、それが発覚するのを恐れたのが、恵美殺害の動機だった。


★推理部分は面白いが……“あと一歩感”が強い
・今回は、女性が暴力を振るわれたのをドラマの収録と知らずに激怒する面を見せたが、やはり犯人とのやり取りで魅力や面白さを感じない。母親の気持ちを隠して、女優を演じるという面白いネタであるのに……
・サブタイトルの「愛情のシナリオ」は、真相を暗示しすぎ。最初の最後の1枚の写真と併せて考えると、真相が見えてしまう
・石松警部(稲垣吾郎)の存在価値なし。稲垣さんが気の毒に思えてきた。

☆細かな疑問
 インスタントコーヒーの瓶の蓋を開ける時、手袋をして開けたが、恵美の指紋が付いていないのは不自然

【ストーリー】番組サイトより
 映画『東京ローズ』の出演者オーディションを間近に控えたある日。女優の小木野マリ(若村麻由美)は、同じく女優の柿沼恵美(黒沢あすか)のマンションにいた。恵美はマリに数枚の写真を見せる。写真には『東京ローズ』プロデューサーと恵美の熱愛現場が写っていた。恵美はこの写真を公にすると脅し、『東京ローズ』オーディションから降りるようマリに迫る。恵美の気迫に、マリはオーディション不参加を約束したかに見えた。
 マリはコーヒーでも飲まないかと恵美に提案。キッチンで淹れたコーヒーをマリに渡すのだが、そこには睡眠薬も投じられていた。恵美が眠るのを確認したマリは、自分が部屋を訪ねた痕跡を消し、ベランダの窓を開け放つ。そんな時、恵美のマンション下をカップルが通りかかっていた。そんな2人の間近に、恵美が落下する。
 カップルの通報で警察が駆けつける。二岡友成(柄本時生)が鑑識作業をしていると福家警部補(檀れい)が現れた。恵美の部屋に遺書があり、部屋には鍵がかかっていた。転落した恵美のポケットに部屋の鍵が入っていたことなどから、二岡は恵美が自殺した可能性が高いと福家に説明。
 恵美の部屋に行った福家は、キッチンで開けられた真新しいインスタントコーヒー瓶と、捨てられた古い瓶を比較。また、恵美が飼っている文鳥も気になる。さらに、テレビの下にあるレコーダーの録画検索ワードに、小野木マリの名前が登録されていることを確認する。
コメント (4)
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