英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

「布団」(中田七段作詰将棋)の解答

2014-02-22 22:19:45 | 詰将棋
「布団 ……中田七段作詰将棋 『将棋世界』2013年7月号」の解答です。



 初手の私の第一感は▲1六飛でした。玉と守備方の飛車(龍)がこういう位置関係だと、この中間に香車や飛車を打って同飛(龍)と呼んで玉の行動範囲を狭める手筋を使いたくなります。
 本作の場合は、呼び込んだ龍が強力なのと、攻め駒が不足なのとで、うまくいきません。

 初手は▲2五金


 守備金を呼び寄せて損のようですが、その効果は後で現れます。
 この手に対し、△2五同歩もありますが、▲3二馬左で早詰になります。


 なので、途中図1(▲2五金)では、△2五同金と取ります。


 これに対し、▲1五飛が鮮烈!


 焦点の飛車捨てですが、△1五同玉には▲2五馬で駒余りの詰み。

 初手の金捨てにより、金を呼び寄せておいた効果です。
 そこで▲1五飛には△1五同飛(金)と取りますが、▲3二馬左で詰みです。

 金捨て、飛車捨ての連続捨て駒で逃げ道を塞いで、下から2枚の馬で仕留める作品でした。
            詰手順:▲2五金△同金▲1五飛△同飛(金)▲3二馬左まで5手詰

 ちなみに、先に飛車から捨てると(初手▲1五飛だと)

 △1五同飛だと、▲2五金以下正解手順と同じになりますが、△1五同玉と応じられると、▲2五金と打っても△1六玉と脱出されてしまいます。
コメント
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