英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

刑事7人 第4シリーズ  最終話「嘘つき女現る!! 20世紀最後の未解決事件」

2018-09-15 11:43:39 | ドラマ・映画
最終話は、それまでに張ってきた伏線を回収しきれずに、破綻してしまうか、辻褄をなんとか合わせたもののドラマではなくなってしまうといった残念なパターンに陥ってしまうことが多いが、この最終話は片桐(吉田鋼太郎)絡みではあるが、単独の過去の事件であるにもかかわらず、ストーリーや設定が破綻しまくっていて、≪いったいどういうことなんだ!≫と言いたくなるくらいの出来であった。
さすが“要注意脚本家”の吉本昌弘氏である(“警戒脚本家”に格上げ間近か)

 まあ、ずっと残念な出来だったので、最終回としては順当?な残念さだったのかもしれない。
 時間と労力を費やして記事を書く気もしないので、突っ込みどころを箇条書きで…

・深幸署と暴力団の癒着を黙認し、さらに商店街の夫婦を惨殺した犯人や真相を隠ぺいしようとした署に協力するメリットが感じられない。(商店街は寂れ切った面持ち)
・癒着を隠すため、証言を捻じ曲げ冤罪をでっち上げて謝罪までし、関わった刑事たちを退職に追い込むなど、リスクと労力が大きすぎる。
・皐月(鷲尾真知子)が嘘の証言をして良心の呵責から今になって告白したのではなく、単に証言を捻じ曲げられただけ。だとしたら、なぜ、当時騒がなかったのか?
 (死期が近いことを悟ったからかもしれない)
・膨大な資料や当時の状況を盾に、「それができるのはあなたしかいない」と3度も言い放ち、警務部長・寺山章吾(宅麻伸)を追及したが、根拠としては薄すぎる
 

寺山にはしらを切られたが、その後、監察官がどうたら、天樹が証言を集めたとか、その他のメンバーもどうのこうのと、野々村(白洲迅)が説明し、映像を重ねて、ドキュメント風に流して解決?
ラストは、「まだ事件は終わってはいない」と天樹が締め、メンバーがポーズを決め、終了!


次回シリーズもやる気満々!
だったら、刑事を7人揃えて、スケジュールもしっかり調整してほしいものである!



第1話第2話第3話第4話第5話第6話第7話第8話第9話

【ストーリー】番組サイトより
 片桐正敏(吉田鋼太郎)が、いつになく真剣な顔で『九頭竜商店殺人事件』の捜査資料に目を落としている。それは、間もなく20世紀が終わろうとしていた2000年12月31日に発生した事件であった。
 九頭竜商店の夫妻が胸から血を流して死亡し、唯一の目撃者だった中澤皐月(鷲尾真知子)が、「左頬に大きな青いアザがある男を見た」と証言。やがて所轄署刑事の広岡健吉(清水宏)が証言通りの男を連行するが、のちに誤認逮捕だったことが判明…。いまだに真犯人が明らかにならないままになっていた。
 片桐は『獅子身中の虫』と書かれた古いメモ帳を隣に置いた状態で資料を見つめる。天樹悠(東山紀之)は、そんな片桐を気にする。そこへ海老沢芳樹(田辺誠一)、水田環(倉科カナ)、青山新(塚本高史)が資料係に戻ってくる。

 3人は資産家殺人事件の捜査にあたっていたが、警務部長・寺山章吾(宅麻伸)のお手柄で一日足らずで犯人が逮捕されたという。
 だが数日後、交番に18年前の証言者・皐月がやって来る。皐月は「犯人は別にいる」と訴え、しかもそれは“左の頬に大きな青いアザがある男”だというのだ。なぜまたもや虚偽の証言で捜査をかく乱しようとするのか…?
 対応にあたった野々村拓海(白洲迅)は「犯人はすでに捕まっている」と伝えるが、皐月は頑として主張を譲らない。
 なんとか野々村が皐月を帰らせるが、そのことを聞いた片桐の表情が一変、「俺はその女を、ずっと探してたんだ…!」。
 実は18年前、証言をしたのち皐月は姿を消していた。なぜそれが今になって現れ、当時と同じ証言をわざわざ告げにきたのか。目的を知るために皐月のもとへと向かう片桐だが、同じ頃、皐月は路上で倒れ病院に緊急搬送されていて…?

“嘘つき女”こと皐月の目的は何なのか?片桐が18年前の事件に固執する理由とは?
闇に閉ざされた“20世紀最後の未解決事件”の真相が明らかになったとき、天樹ら専従捜査班の7人はある大きな岐路に立たされることになる!
  
脚本:吉原れい 吉本昌弘
監督:及川拓郎
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする