英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

スキャンダル専門弁護士 QUEEN  第1話 第2話

2019-01-21 18:01:31 | ドラマ・映画
あと1回(視聴)かなぁ…


私どもがやっている危機管理というのは、言わば“人助け”ですね。
 大事になる前にクライアントが被る損害、費用、名声へのダメージを最小限に抑えるとか
 ピンチに陥ったクライアントを救う…それが私どもの使命ですね」

第1話冒頭で副所長(バカリズム)が言ったセリフ。


 依頼された弁護士は≪法務リスクに対し適切に対処するためのアドバイスをする≫役割だと思うが、
 この鈴木法律事務所・危機管理部の場合、自発的にかなりの主体性を持って、≪そこまでするの?≫と思うくらいに、対処に当たっている。
 そこまでしておいて、うまくいかなかった場合、法律事務所が責任を問われるリスクがありそう。

(2話しか見ていないので言い切るわけにはいかないが)
 まあ、当人たちは“人助け”というほどクライアントに親身ではなく、自分たちの責任云々も重大だとは考えておらず、危機感も薄い。
 クライアントの要求を最低限満たせば良く、適当な落としどころに決着させる。クライアントに対しては、“痛み分け”とか“あなたもこれくらいの血は流しなさいよ”とか“これくらいの損害で済んだのだから、良しとしなさい”というような態度だ。
 強い正義感を持っているわけではないが、ドラマの主役側なので、一応、やや被害者(一番困っている者)寄りの着地点を目指しているようだ(結果的に)。

 
Ⅰ.分かりにくいのが最大の欠点
①弁護士ドラマ特有の二転三転する展開

②“出来る女たち”の会話
与田知恵(水川あさみ)……頭の回転が速く、氷見の意図を理解し、あうんの呼吸でバディを組む。
真野聖子(斉藤由貴)……喜怒哀楽を見せず底知れない女性であり、マイぺースな性格でありながら、高度なハッキング技術を持つ謎多き事務員。バツイチ子持ちで、波瀾万丈な真野の過去を持つ。
東堂裕子(泉里香)………スクープを狙う敏腕女性記者。互いにネタ(情報)を探り合う持ちつ持たれつの関係を築いている
 
 “頭の回転が速く、氷見の意図を理解し、あうんの呼吸”、“喜怒哀楽を見せず底知れない謎多き女性”、“互いにネタ(情報)を探り合う持ちつ持たれつの関係”…なので、会話が洒落て遠回しな表現が多い上、阿吽の呼吸で動くシーンが多い。

③相手から譲歩させる駆け引き
氷見 江(竹内結子)………法廷ではなくスキャンダルやトラブルの裏側を主戦場に活躍する異色の弁護士であり、クライアントを救うためならば、時に嘘(うそ)すら正義に変える天才トラブルシューター。人の心を読む驚異的な洞察力を持ち、一見ひょうひょうとしているが、数手先まで物事を予期する策士。「危機にある女性を救う」という強い信念を胸に、ただ己の信じる道を突き進む。
 優位に立つために強引な条件提示をしての交渉(=『脅迫』)を駆使するので、脅迫にならないよう相手から譲歩させるので、余計、婉曲的なセリフになる。

④独りよがりで不親切な脚本や演出
 アイドルグループ騒動の根幹の原因はメンバーの一人が異性装愛好(少年の格好をしたい)?だったことらしいが、このご時世、直接表現をすると問題になる可能性があるのかもしれないが、遠回しな表現だったのでわかりにくかった。
 そもそも、事の発端の突然歌うのをやめたときの態度、それを咎めて突き飛ばす行為自体、その意図がよく分からなかった。(騒動を起こして活動停止に追い込まれれば、グループ解散(引退)による違約金を支払わずに済むと考えたのだろうか)
 【突然ですが質問です】第2話の最後で65万人のフォロワーがついてウハウハの将来云々というのは誰の事なのでしょうか?うっかり聞き逃してしまいました。
 
Ⅱ.弁護士とは思えない
 氷見のキャラクター設定に“クライアントを救うためならば、時に嘘(うそ)すら正義に変える天才トラブルシューター”とあるように、手段を択ばない。例えば、第1話では謎の仮面男を雇ったり、プロダクション社長の森尾(小木茂光)を贈賄ネタで交渉するなど、えげつないことをしていた。
 それに、与田や真野は姿を消したアイドルやマネージャーを探すなど実践的な活動が多いし、法律的にどうなのかというような法律的話がほとんどないので、探偵とか便利屋にしか見えない。

Ⅲ.何かスッキリしないモヤモヤした結末
 第1話…プロダクションや番組スタッフは納得していたが、ファンは置き去りの解散劇だった。
 第2話…発行間近の本を販売中止にしなければならなくなった出版社や担当者は気の毒だった。
 とにかく、痛み分けの落としどころに決着させるので、モヤモヤ感が伴うのだろう。


Ⅳ.主人公のキャラが好きになれない
 今のところ、“「危機にある女性を救う」という強い信念”や“天才トラブルシューター”も“人の心を読む驚異的な洞察力”あまり感じられず、上記した“えげつない手法”の印象の方が強い(メンバーに助けられている)。 
 細かいところを突っついて申し訳ないが、正体不明の小包を開けるのに、皆でじゃんけんをして負けたのに、「若い者がやって」と押し付けるのはひどい。



【ストーリー・第1話】番組サイトより
 鈴木法律事務所・危機管理部。リーダーの氷見江(竹内結子)は、法廷ではなくスキャンダルやトラブルの裏側を主戦場に活躍する異色の弁護士であり、情報操作のプロ“スピン・ドクター”としてクライアントを窮地から救ってきた天才トラブルシューター。ミナトテレビの敏腕記者・東堂裕子(泉里香)から依頼されたセクハラ被害対応を無事終え、ようやく休みが取れると思ったのもつかの間、新たな案件が事務所に舞い込んで来る。
 依頼に来たのはミナトテレビプロデューサーの深川章一(宇野祥平)。深川が担当する国民的アイドルグループ「フォレスト」の冠番組『フォレスタ』放送中に、パフォーマンス中のメンバー・白石杏里(馬場ふみか)が、歌うことをやめた同メンバーの赤江桃子(中村ゆりか)を突然突き飛ばしたのだ。これがネット上で大炎上。「フォレスト」の解散説や不仲説が流れ、ミナトテレビにも多数のクレームが殺到しているという。事態を収めるため、次回の番組収録時に「フォレスト」の謝罪会見を開こうと思った深川は、会見を円滑に行うため、氷見たちに協力を求めたのだ。そんな中、「杏里を殺す」という殺害予告がミナトテレビに届いてしまい・・・。

脚本:倉光泰子
監督:関和亮

【ストーリー・第2話】番組サイトより
 鈴木法律事務所・危機管理部。リーダーの氷見江(竹内結子)のもとに新たな案件が持ち込まれる。やって来たのは、大手広告代理店人事部長の藤原貴美子(国生さゆり)とクリエイティブディレクター、谷正輝(波岡一喜)。谷の契約社員へのセクハラ疑惑が週刊誌『週刊文新』に掲載されたことで、代理店の仕事に支障をきたしていた。谷と貴美子は事実無根を訴えるが、すでに問題はSNSなどでも拡散され、代理店側は圧倒的に不利な状況にあった。氷見は状況把握のため代理店を調査すると告げる。
 早速、与田知恵(水川あさみ)と藤枝修二(中川大志)が代理店に赴き、社員たちに話を聞くのだが、谷のセクハラについての証言は得られない。その頃、氷見は『週刊文新』の編集部を訪ねていた。敏腕記者の東堂裕子(泉里香)の紹介で編集者、堀川太郎(津村知与支)に接触した氷見は、谷の被害者が暴露本を出版しようとしていることを知る。一方与田は貴美子から谷の被害者の名を聞き出すことに成功する。
 氷見と与田は被害者の女性、佐藤瑠璃(成海璃子)に会う。氷見は金銭的な解決での出版中止を求めるが瑠璃は拒否。金の問題ではなく、谷に謝罪して欲しいと言う。氷見は瑠璃の言葉を貴美子に伝えるが…。

脚本:倉光泰子
監督:横尾初喜
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