八田知家が気の毒………
話の流れ―――
実時の決意
・後鳥羽上皇を手本とし、何事も人任せにせず自ら裁定を下すことにする(上皇は自分思い通りにしたいだけ。実時は善政を目指した点で、大いに志は異なる)
・側近み泰時を置いた
義時、ついに執権に
・自身の権力強化(実時を牽制)
陳和卿、実時に取り入る
・実時の夢日記を源仲章が盗み見て、その夢通りの情景・言葉を陳和卿が再現し、実時の心をつかんだ(それにしても、仲章、あれこれと暗躍)
・陳和卿は焼失した東大寺の大仏、および、大仏殿の再興に尽力した宋の技術者。胡散臭そうだが、建造の知識実力はあるようで、今回の唐船造船も真剣に取り組んでいた
造船、渡航が為されると……
・造船し、宋に渡って外交や交易を果たせば、実時の権威は高まることになる。泰時の助言で、造船に関わった者の名を船に刻むことによって、御家人たちの不満を解消。
・時房とトウが図面の数値を書き換え、船の重量が重くなり動かず、浜から海へ進水できなかった
――――――
見た目より遥かに年配(70歳過ぎ)だが、筋骨隆々の知家、最後の仕事と決めた造船に夢を掛けるが、船が重すぎて進水できない。
「全く、動かないではないですかぁ?」(時房)
知家は着物を脱ぎ、上半身むき出しで、渾身の力を振り絞って船を曳くが、果たせず巨大船は砂に沈み込む(三善康信も必死に綱を引くが、腰を痛める)
……彼らの奮闘する姿を見ても
「重さの勘定を誤ったか…」(義時)
「そのようですね」(時房)
……黒い…黒すぎる兄弟(異母兄弟)だ………
見分席にいた義村も、なぜか上半身を“はだけて”去っていった。
市原隼人(知家)への対抗心か、視聴者サービスか……
もちろん、ネットでは義村の上半身に、総ツッコミ!
宿老、二人退場?
時政
隠居生活の時政、膝(腰だったかも?)を痛めており、泰時が見舞いに。
りくは京に帰ったらしい(板東に騒乱の種を蒔きにきただけ)
世話をしていたのは、さつき(磯山さやか)。身分や血縁を示す人物小見出し?は“板東の女(おなご)”、紹介文は「坂東で暮らす女」とだけ。出番は一回きり?
時政は、“その後”、78歳で生涯を終える(鎌倉を追われて10年後)
ドラマでは「唐船入水失敗の後に、泰時の見舞い来訪」シーンが描かれていたが、「時政は1215年2月6日(1月6日説も)没」とされている
八田知家
今回の造船を最後の仕事と決めてはいたが、精魂使い果たし、夢も儚く消えていった……
あの肉体なら、百歳まで頑張れそうだが、今回で退場?
覚悟を決めた政子
来訪してきた“後白河法皇の愛妾”・丹後局(何をしに来たんだ?)に
「普通の幸せを望んではいけない。覚悟が足りない」と叱咤激励?され、覚悟を決める(でも、法皇の威を借りて、好き放題したあなたに言われたくはない。大姫の死も、あんたにイビられたせいだろう)
ともあれ、覚悟を決めた政子は、実朝を支える意を強くし、義時に遠慮しないことにした。
唐船失敗に消沈の実朝に、権力増強の策を授ける
「朝廷に連なる高貴な血筋の養子を迎え、鎌倉殿の後継とし、実朝は“大御所”として鎌倉殿(養子)を支える」
……《“頼朝の威光”に加え、“京(後鳥羽上皇)の権力”を得る》ことになる。
御家人たちは、《板東が京に介入されてしまう》と反発するような気がするが……
………そして、公暁(源頼家の次男)が戻ってきた
第42話時点での相関図(距離と親密度はほぼ比例、一応、“義時派”と“実朝派”に区分)
時政が今話で完全退場、知家も退場?
政子は義村に「宿老に採りたてる」と約束したが、どうなったのか?
第1話「大いなる小競り合い」 第2話「佐殿の腹」
第3話「挙兵は慎重に」 第4話「矢のゆくえ」
第5話「兄との約束」 第6話「悪い知らせ」
第7話「敵か、あるいは」 第8話「いざ、鎌倉」
第9話「決戦前夜」 第10話「根拠なき自信」
第11話「許されざる嘘」 第12話「亀の前事件」
第13話「幼なじみの絆」 第14話「都の義仲」
第15話「足固めの儀式」 第16話「伝説の幕開け」
第17話「助命と宿命」 第18話「壇ノ浦で舞った男」
第19話「果たせぬ凱旋」 第20話「帰ってきた義経」
第21話「仏の眼差し」 第22話「義時の生きる道」
第23話「狩りと獲物」 第24話「変わらぬ人」
第25話「天が望んだ男」 第26話「悲しむ前に」
第27話「鎌倉殿と十三人」 第28話「名刀の主」
第29話「ままならぬ玉」 第30話「全成の確率」
第31話「諦めの悪い男」 第32話「災いの種」
第33話「修善寺」 第34話「理想の結婚」
第35話「苦い盃」 第36話「武士の鑑」
第37話「オンベレブンビンバ」 第38話「時を継ぐ者」
第39話「穏やかな一日」 第40話「罠と罠」
第41話「義盛、お前に罪はない」 第42話「夢のゆくえ」
第43話「資格と死角」 第44話「審判の日」
【ストーリー】番組サイトより
決意を新たにした源実朝(柿澤勇人)は、後鳥羽上皇(尾上松也)を手本として人任せにせず自ら裁定を下すことを決意。泰時(坂口健太郎)をそばに置き、自身の政まつりごとを進める。
一方、鎌倉内での地位を盤石なものとした義時(小栗旬)は、のえ(菊地凛子)に勧められて執権を名乗ることを決断。未熟な実朝らをけん制する。
実朝と義時との関係がうまくいっていないことに政子(小池栄子)が気をもむ中、源仲章(生田斗真)が京から戻り……
脚本:三谷幸喜
話の流れ―――
実時の決意
・後鳥羽上皇を手本とし、何事も人任せにせず自ら裁定を下すことにする(上皇は自分思い通りにしたいだけ。実時は善政を目指した点で、大いに志は異なる)
・側近み泰時を置いた
義時、ついに執権に
・自身の権力強化(実時を牽制)
陳和卿、実時に取り入る
・実時の夢日記を源仲章が盗み見て、その夢通りの情景・言葉を陳和卿が再現し、実時の心をつかんだ(それにしても、仲章、あれこれと暗躍)
・陳和卿は焼失した東大寺の大仏、および、大仏殿の再興に尽力した宋の技術者。胡散臭そうだが、建造の知識実力はあるようで、今回の唐船造船も真剣に取り組んでいた
造船、渡航が為されると……
・造船し、宋に渡って外交や交易を果たせば、実時の権威は高まることになる。泰時の助言で、造船に関わった者の名を船に刻むことによって、御家人たちの不満を解消。
・時房とトウが図面の数値を書き換え、船の重量が重くなり動かず、浜から海へ進水できなかった
――――――
見た目より遥かに年配(70歳過ぎ)だが、筋骨隆々の知家、最後の仕事と決めた造船に夢を掛けるが、船が重すぎて進水できない。
「全く、動かないではないですかぁ?」(時房)
知家は着物を脱ぎ、上半身むき出しで、渾身の力を振り絞って船を曳くが、果たせず巨大船は砂に沈み込む(三善康信も必死に綱を引くが、腰を痛める)
……彼らの奮闘する姿を見ても
「重さの勘定を誤ったか…」(義時)
「そのようですね」(時房)
……黒い…黒すぎる兄弟(異母兄弟)だ………
見分席にいた義村も、なぜか上半身を“はだけて”去っていった。
市原隼人(知家)への対抗心か、視聴者サービスか……
もちろん、ネットでは義村の上半身に、総ツッコミ!
宿老、二人退場?
時政
隠居生活の時政、膝(腰だったかも?)を痛めており、泰時が見舞いに。
りくは京に帰ったらしい(板東に騒乱の種を蒔きにきただけ)
世話をしていたのは、さつき(磯山さやか)。身分や血縁を示す人物小見出し?は“板東の女(おなご)”、紹介文は「坂東で暮らす女」とだけ。出番は一回きり?
時政は、“その後”、78歳で生涯を終える(鎌倉を追われて10年後)
ドラマでは「唐船入水失敗の後に、泰時の見舞い来訪」シーンが描かれていたが、「時政は1215年2月6日(1月6日説も)没」とされている
八田知家
今回の造船を最後の仕事と決めてはいたが、精魂使い果たし、夢も儚く消えていった……
あの肉体なら、百歳まで頑張れそうだが、今回で退場?
覚悟を決めた政子
来訪してきた“後白河法皇の愛妾”・丹後局(何をしに来たんだ?)に
「普通の幸せを望んではいけない。覚悟が足りない」と叱咤激励?され、覚悟を決める(でも、法皇の威を借りて、好き放題したあなたに言われたくはない。大姫の死も、あんたにイビられたせいだろう)
ともあれ、覚悟を決めた政子は、実朝を支える意を強くし、義時に遠慮しないことにした。
唐船失敗に消沈の実朝に、権力増強の策を授ける
「朝廷に連なる高貴な血筋の養子を迎え、鎌倉殿の後継とし、実朝は“大御所”として鎌倉殿(養子)を支える」
……《“頼朝の威光”に加え、“京(後鳥羽上皇)の権力”を得る》ことになる。
御家人たちは、《板東が京に介入されてしまう》と反発するような気がするが……
………そして、公暁(源頼家の次男)が戻ってきた
第42話時点での相関図(距離と親密度はほぼ比例、一応、“義時派”と“実朝派”に区分)
時政が今話で完全退場、知家も退場?
政子は義村に「宿老に採りたてる」と約束したが、どうなったのか?
第1話「大いなる小競り合い」 第2話「佐殿の腹」
第3話「挙兵は慎重に」 第4話「矢のゆくえ」
第5話「兄との約束」 第6話「悪い知らせ」
第7話「敵か、あるいは」 第8話「いざ、鎌倉」
第9話「決戦前夜」 第10話「根拠なき自信」
第11話「許されざる嘘」 第12話「亀の前事件」
第13話「幼なじみの絆」 第14話「都の義仲」
第15話「足固めの儀式」 第16話「伝説の幕開け」
第17話「助命と宿命」 第18話「壇ノ浦で舞った男」
第19話「果たせぬ凱旋」 第20話「帰ってきた義経」
第21話「仏の眼差し」 第22話「義時の生きる道」
第23話「狩りと獲物」 第24話「変わらぬ人」
第25話「天が望んだ男」 第26話「悲しむ前に」
第27話「鎌倉殿と十三人」 第28話「名刀の主」
第29話「ままならぬ玉」 第30話「全成の確率」
第31話「諦めの悪い男」 第32話「災いの種」
第33話「修善寺」 第34話「理想の結婚」
第35話「苦い盃」 第36話「武士の鑑」
第37話「オンベレブンビンバ」 第38話「時を継ぐ者」
第39話「穏やかな一日」 第40話「罠と罠」
第41話「義盛、お前に罪はない」 第42話「夢のゆくえ」
第43話「資格と死角」 第44話「審判の日」
【ストーリー】番組サイトより
決意を新たにした源実朝(柿澤勇人)は、後鳥羽上皇(尾上松也)を手本として人任せにせず自ら裁定を下すことを決意。泰時(坂口健太郎)をそばに置き、自身の政まつりごとを進める。
一方、鎌倉内での地位を盤石なものとした義時(小栗旬)は、のえ(菊地凛子)に勧められて執権を名乗ることを決断。未熟な実朝らをけん制する。
実朝と義時との関係がうまくいっていないことに政子(小池栄子)が気をもむ中、源仲章(生田斗真)が京から戻り……
脚本:三谷幸喜
実朝と政子が考え出した策は、かなりリスキーだと感じます。京から養子を迎えることではなく、公暁の鎌倉殿となる芽を摘むことが、です。
公暁がそのことで実朝に憎悪を向ける可能性がありますし、公暁が鎌倉殿になることを誰よりも望んでいる三浦義村が果たしてどう考えるか、も気になります。
時政は結局りくに捨てられてしまったようで。落ち込んでいる様子がないと思ったら若い女子が。「女に不自由したことがない」というのはまんざら嘘でもないようですね。
なお、誤記と思われる個所をいくつか見つけましたので、お知らせします。
〇「黒い…黒すぎる親子だ」→「兄弟」ですよね?
〇「りくは今日に帰ったらしい」→「京に」?
〇「義村は政子に「宿老に採りたてる」と約束したが」→義村と政子の位置が逆では?
誤記・誤字のご指摘ありがとうございました。訂正させていただきました。
>実朝と政子が考え出した策は、かなりリスキーだと感じます。京から養子を迎えることではなく、公暁の鎌倉殿となる芽を摘むことが、です。
>公暁がそのことで実朝に憎悪を向ける可能性がありますし、公暁が鎌倉殿になることを誰よりも望んでいる三浦義村が果たしてどう考えるか、も気になります。
同感です。
あと、公暁は父・頼家のことで、恨みを持っているかもしれませんし。
そうでなくても、仰るように、自分が“ないがしろ”にされて、養子が鎌倉殿を継ぐのは、面白くないですね。
先日、NHKで『歴史探偵 ~後鳥羽上皇と承久の乱~』をやっていました(番宣を兼ねての放送か?)
。 そう言えば、以前もNHK高校講座・日本史「鎌倉幕府の誕生」「執権による政治」があり、まだ見ていません。