「守るべきもの」というタイトルだったが、警護の対象となった男は、最低の人間だった。
普段と違う2つの事から、射殺された警備会社の土方(合田雅吏)の人物像が浮かんできた。
さらに、焦点となったのは、
・SPの仕事が怖くなって退職した土方が、警護の仕事をしているのは何故か?
・SPも民間の警護も仕事内容は同じ、違いは何か?
信頼関係が結べない対象者の警護は出来ないという土方の信条だった。
事件の真相は、研究費の使い込みを隠ぺいしようとした所長が計画した狂言襲撃だった。襲撃されたことで、研究を中止する理由ができるというまるで小学生が宿題を忘れた時の言い訳のような発想。
さらに、警護対象者の泊(今井朋彦)も研究成果を上げることができず、自分の保身ばかりを考え、命を張って守ってくれた有能な土方を、「逃げた」と証言する最低な奴だった。
これでは、土方も浮かばれない。警護対象者を選択するため民間に移ったというのに、皮肉でやるせない死の真相だった。
★どうでもいい突っ込み・感想
・脅迫状まで送りつけられた対象者なのに、警護はたった一人なの?
・ミスリードのための胡散臭いNPO法人(名前も日本丸って)の代表・三橋(手塚とおる)、篠井英介さんと生瀬勝久さんを足して2で割り、バタ臭さを加えたようなキャラだった。「記憶にありません」とかとぼけるし。
それにしてもこのふざけたNPO法人、まじめに活動しているNPO法人の方が見たら、激怒しそうだ。
【ストーリー】(番組サイトより)
民間警備会社の土方(合田雅吏)が銃弾を受けて死亡した。
土方は、ある研究をしている学者・泊(今井朋彦)を警護している最中だった。
尊(及川光博)と警察学校で同期だった土方は、閣僚警護の経験もあったが「SPという仕事に恐怖を感じるようになり警察を辞めた」と言われていた。その土方が民間の警備会社に入り、再び警護の仕事についていたことに、尊は違和感を感じる。
米沢(六角精児)によると、銃撃は2発。防犯カメラの映像には土方が1発目の狙撃の後、逃げ出すように走り出す姿が残されており、2発目が命中した。一緒に居た泊も、土方が逃げ出したと証言しているという。
泊は事件前に「研究を中止せよ」という脅迫状を受け取っていたらしいが、命を狙われるほどの研究とは一体どんなものだったのか?
興味を抱いた右京(水谷豊)は尊とともに調べ始める。
土方は本当にSPの仕事が怖くなって辞めたのか?
なぜ土方は銃撃されたとき逃げ出したのか?
疑問が膨んでいく中、土方が命を落とすことになった背景に意外な事実が隠されていたことがわかる…
ゲスト:今井朋彦 合田雅吏 手塚とおる
脚本:ハセベバクシンオー 監督:近藤俊明
普段と違う2つの事から、射殺された警備会社の土方(合田雅吏)の人物像が浮かんできた。
さらに、焦点となったのは、
・SPの仕事が怖くなって退職した土方が、警護の仕事をしているのは何故か?
・SPも民間の警護も仕事内容は同じ、違いは何か?
信頼関係が結べない対象者の警護は出来ないという土方の信条だった。
事件の真相は、研究費の使い込みを隠ぺいしようとした所長が計画した狂言襲撃だった。襲撃されたことで、研究を中止する理由ができるというまるで小学生が宿題を忘れた時の言い訳のような発想。
さらに、警護対象者の泊(今井朋彦)も研究成果を上げることができず、自分の保身ばかりを考え、命を張って守ってくれた有能な土方を、「逃げた」と証言する最低な奴だった。
これでは、土方も浮かばれない。警護対象者を選択するため民間に移ったというのに、皮肉でやるせない死の真相だった。
★どうでもいい突っ込み・感想
・脅迫状まで送りつけられた対象者なのに、警護はたった一人なの?
・ミスリードのための胡散臭いNPO法人(名前も日本丸って)の代表・三橋(手塚とおる)、篠井英介さんと生瀬勝久さんを足して2で割り、バタ臭さを加えたようなキャラだった。「記憶にありません」とかとぼけるし。
それにしてもこのふざけたNPO法人、まじめに活動しているNPO法人の方が見たら、激怒しそうだ。
【ストーリー】(番組サイトより)
民間警備会社の土方(合田雅吏)が銃弾を受けて死亡した。
土方は、ある研究をしている学者・泊(今井朋彦)を警護している最中だった。
尊(及川光博)と警察学校で同期だった土方は、閣僚警護の経験もあったが「SPという仕事に恐怖を感じるようになり警察を辞めた」と言われていた。その土方が民間の警備会社に入り、再び警護の仕事についていたことに、尊は違和感を感じる。
米沢(六角精児)によると、銃撃は2発。防犯カメラの映像には土方が1発目の狙撃の後、逃げ出すように走り出す姿が残されており、2発目が命中した。一緒に居た泊も、土方が逃げ出したと証言しているという。
泊は事件前に「研究を中止せよ」という脅迫状を受け取っていたらしいが、命を狙われるほどの研究とは一体どんなものだったのか?
興味を抱いた右京(水谷豊)は尊とともに調べ始める。
土方は本当にSPの仕事が怖くなって辞めたのか?
なぜ土方は銃撃されたとき逃げ出したのか?
疑問が膨んでいく中、土方が命を落とすことになった背景に意外な事実が隠されていたことがわかる…
ゲスト:今井朋彦 合田雅吏 手塚とおる
脚本:ハセベバクシンオー 監督:近藤俊明
ん、でも今回は英さんも勘違いしてないですか?
> さらに、警護対象者の泊(今井朋彦)も研究成果を上げることができず、自分の保身ばかりを考え、命を張って守ってくれた有能な土方を、「逃げた」と証言する最低な奴だった。
狂言狙撃であり、泊には何方から狙撃されるか事前に情報があったが、それを知らない土方は狙撃の方向を間違えた。プロでも間違えたのに、正しく方向を知っていた泊には逃げたように見え、そう証言してしまったことが、狂言を疑う一つの切っ掛けになっています。
突っ込み所満載
右京が通勤ルートがいつもと違うことに注目したが、通勤時間とルートは幾つか用意して毎日変えるのが、狙われている人間の常識。
日本なので、なのかもしれないが、警護する側は狙撃ポイントは予めチェックするもの。普通は入り口前まで車を乗り入れる。
狙撃手の腕が未熟で当たっちゃった、という酷い落ちだが、だったらもっと近くから狙撃させましょうよ。第一どうせ狂言なんだから、警告として車にでも当てとけば良かったんでねえの? それで十分理由になるでしょう。
>でも今回は英さんも勘違いしてないですか?
>> さらに、警護対象者の泊(今井朋彦)も研究成果を上げることができず、自分の保身ばかりを考え、命を張って守ってくれた有能な土方を、「逃げた」と証言する最低な奴だった。
>狂言狙撃であり、泊には何方から狙撃されるか事前に情報があったが、それを知らない土方は狙撃の方向を間違えた。プロでも間違えたのに、正しく方向を知っていた泊には逃げたように見え、そう証言してしまったことが、狂言を疑う一つの切っ掛けになっています。
ええ、その点は確かにそうなのですが、泊も土方の誠実さや有能さを知っていたのに、泊の思い違いにせよ「逃げた」と証言した。さらに、右京が土方の行動が逃げたのではないと説明した後も、しばらくシラを切っていたので、最低だと言ったのですが、かみしろさんのおっしゃる通り、守ってくれるはずの土方が「逃げた」と思ったのですから、そう証言しても仕方がないですね。
あと、狙撃に関する突っ込みは、確かに満載でした。普通の研究所のものが、スナイパーを雇えるというのも変ですし。
>狙撃手の腕が未熟で当たっちゃった、という酷い落ち
この件に関しては、狙撃手は予定通りの弾道で撃ったのに、土方が予定外の行動を取ったからだとも思えますね。
2発も撃つ必要はなかったと思いますが。
右京が弾丸の初速を音速よりやや速いと言っていたと思いますが、それは拳銃で扱う弾薬の話で、5.56mmなら初速は秒速900メートル(メーカーによって違う)前後で、着弾まで0.34秒くらいでしょう。
普通なら土方は警護対象を即座に押し倒してその上に覆い被さり、他に何人かいる筈のガードが盾になるなど役割が決まっている筈ですが、まあ一人だから仕方ない。いずれにしろ土方がアクションを起こすのは当然のことで、着弾までの時間を考えると、狙撃手は動き出しを確認してから撃ったことになります。
・・・・まあ、マニアックな話です。
しかし・・・狙撃の方角を銃声だけで見当つけるのは困難だと警察関係者なら誰かしら知ってると思うのだが。
マグナム弾に対応する防弾ベストでも着てれば良かったんですがね。
今回あまりに馬鹿らしい浅はかな理由で人が死んでちと腹が立ってます。
>いずれにしろ土方がアクションを起こすのは当然のことで、着弾までの時間を考えると、狙撃手は動き出しを確認してから撃ったことになります。
なるほど、二発目を撃ってから土方が飛び出したのではなく、土方が飛び出したのを見たのに、撃ってしまったのですね。これは、おかしいですね。
今思い出しましたが、そもそも、冒頭で狙撃手はやたら土方に照準を合わせていましたね。これも、不自然です。
>今回あまりに馬鹿らしい浅はかな理由で人が死んでちと腹が立ってます
激しく同感です。
その理由ですが、多分本人が詳しくもない狙撃という手法を、よく調べずに殺人(事故だが)方法として選んでしまったことにあります。
私は実は銃マニアではなく、中学生の時にやっていたエアガンの撃ち合いのルールをどうするかを契機にちょっと調べただけで、詳しいとも言えないのですが、それでも狙撃や護衛に関する知識が制作側に殆どないことは伺えました。
と、なると、です。最初のシーンで「狂言だな」と思っても、その判斷材料自体が信用できなくなってくる。ヒントなのか、間違いなのかがわからない。
推理モノは、制作者の力量を信じて始めて成立します。架空の話であるにしろ、推理に関わる部分は現実と同じか、違うのであればそのルールが提示してある筈なのです。ある程度の未来の話であれば、どんな技術できて何が可能になったのか、魔法が存在する世界ならどんな魔法が存在するのかは提示してなければ推理しようがないのと同じで、現実に存在しても、特に推理に関係することに関しては、間違えてはいけない。
間違いが蔓延した事例として、時代劇などでもお馴染みの後頭部や腹部に打撃を入れて気絶させる、といったものがあります。真似をして本当に意識を失ったら危険な状態なので救急車を、というのが実際で、この手の、ドラマなどでのお約束も、推理の重要な部分に使われると困ります。お約束としてお約束通りに使っているのか、それとも裏をかいて実際は気絶しないことをヒントにしているのか、それ自体の判断が必要になるからです。
まあそういう点でも今回のシナリオは不合格の赤点かと思います。
>多分本人が詳しくもない狙撃という手法を、よく調べずに殺人(事故だが)方法として選んでしまったことにあります
ええ、そうなのかもしれませんね。銃に関しては、全くの無知なので、ピンと来ませんが、これが将棋に関する事件やドラマだと、嘘っぽさが気になって仕方がなくなります。
>最初のシーンで「狂言だな」と思っても、その判斷材料自体が信用できなくなってくる。ヒントなのか、間違いなのかがわからない。
なるほど、これも将棋にたとえてしまいますが、「おやっ」と思うことが、犯人のミスや問題解決のヒントなのか、ドラマ制作側のミスなのかが判断できないことがあります。
>時代劇などでもお馴染みの後頭部や腹部に打撃を入れて気絶させる、といったものがあります。真似をして本当に意識を失ったら危険な状態
ええ、そう言われればそうですね(笑)。
そうそう、サスペンスでもよく気絶させられるシーンがありますが、気絶するほどの衝撃だったら、普通はただではすみませんね。
あと、少し話がそれますが、科捜研などで、ぼやけた画像をクリックひとつで見事に拡大鮮明化されますが、あれは、無理だと思うのですが。
モザイク消す機械とかほぼ完璧なのができんじゃねえの?
という話ですね?
さてと・・
モザイク消しの話からします。
デジタルでの話と考えて下さい。
まずモザイクをかける以前の画像が存在する訳です。で、モザイクをかける際、元のデータ量と比べてどれだけデータが減少するプログラムを使用しているかで、復元の難易度は全く変わります。データ量が減らずに、画像のドット位置をある規則で入れ換えただけの処理なら、その入れ代わり方がわかれば全く元に戻りますが、4ドットのうち1ドット、9ドットのうち1ドットを抽出して拡大、などというプログラムの場合、元のデータが失われているので完全復元はできません。しかしプログラムの癖を掴んで、何らかのアルゴリズムで補間し、失われた部分を補うということはできます。この場合どれだけ元に近く再現できるかは、プログラムの完成度によるわけです。
そう、ぼやけた画像も同じこと。
とはいえ、ワンクリックでほい、などは無理です。そのぼやけた画像が、どのような条件でぼやけたのか、わかっていればその条件に沿ったプログラムを、わからなければそれを推測してプログラムを選択する必要があります。
写真であれば、どういう理由でぼけているのか? 使ったレンズ、露光、シャッタースピード、気象条件、焦点距離、色々条件がある。
それぞれの条件に沿った、優秀なプログラムが存在すれば、それを選択することでかなり鮮明にすることは可能だと思います。
ただし無論それには限界がありますね。
確か、高度な修正プログラムとセットにすることで、本体だかレンズだかを著しく小型にしたカメラを外国メーカーが販売していたような気がしますが、どのようにぼけるかわかっていれば後から修正もできる、ということで、この場面にはこういうアルゴリズムが有効と、色々試すのだと思います。
モザイクの法則を解析できれば、逆をたどればある程度復元できる訳ですね。
ぼやけた画像の方ですが、もともとデータ量が少ない(ドットが大きい)画像の場合は、鮮明化は難しいと思います。
風景などの復元は可能だと思いますが、人物の場合は画像の修復に推測が入るのは証拠には成りにくいでしょうし。
ドラマのようには無理でしょう。
ただ、最近のレタッチソフトだと、シャッター速度二段分くらいのブレなら、一段分くらいのブレになるかなと、そのくらいです。
京都の事件で、2ドット分の耳に容疑者の特徴が云々という検察側の鑑定の主張が入れられていましたが、その裁判官の判断にドラマの影響があるかも、と考えると、ちょっと考えてしまいます。
人間感覚でたとえなおしてみましょう。
絵の四分の一を隠した状態で、そこを想像で補う場合、そう突拍子もない結果にはならない。
絵の半分でも、その人が訓練を受けていればかなりいい感じになりそう。
四分の三隠されたら、う~ん。
四分の一なら、一つの材料としては十分でしょう。
半分となると、メインの材料としてはどうかと思いますが、それを補うものにはなりそうです。
それ以下になると、材料を探す切っ掛けにはなるかな、という感じでしょうかね。
ドラマは大抵、元のデータを表示しているだけですね。
車のナンバーとかなら、補正で読めるようになるとかはありですけど、
驚くような新事実、というようなのは、出力前のデータを補正して白飛び黒潰れしていたところが生データのダイナミックレンジではデータとして残っていた、とかでしょうけど。
そんなの一眼でとった画像しか現状ないし。
コメントを見逃していました。申し訳ありません。
>ドラマのようには無理でしょう。
>ただ、最近のレタッチソフトだと、シャッター速度二段分くらいのブレなら、一段分くらいのブレになるかなと、そのくらいです。
ですよね。
ドラマのは明らかに出来過ぎです。ただ、最近は、さすがにあそこまで鮮明に修復できるドラマは少なくなってきました。
少女(成人だったかもしれませんが)連れ去り事件で、防犯カメラに犯人らしき姿が映っていましたが、ボケていて識別できないものだったのを、思い出します。
いろいろ、教えていただきありがとうございました。