「ナイフを下ろすのはあなたよ、西名先生」
その瞬間、西名(生瀬勝久)の視界から「啓介」が消え、西名はナイフを手にした自分を認識する。
西名は「解離性同一性障害」(多重人格)で、啓介(虎牙光輝)は、西名が心の中でつくり出した人物だった。
このシーンが、ドラマ制作者が視聴者に見せたかったシーンと思われる。
実行犯は弟・啓介で、証拠隠滅が兄・西名と視聴者に思わせておいて、実は二重人格の西名こそ殺人者だった。しかも、自覚していない西名自身も、その事実に驚愕する。
作り手は、割とフェアにヒントを劇中に見せていた。
西名が普通に歩くシーン、エレベーターに乗るシーン、研究室で弟が突然姿を現し、姿を消し、マウスが左側(最初「右側」と誤記しました)に置かれていたシーンなど。
敢えて言うなら、縛り付けられた啓介が縄を解いて部屋を抜け出しシーンはアンフェアかな。
殺人シーンで顔を見せるのは、西名の心理描写と解釈でき、それがミスリードをかねていたが、顔を明かしたことで却って何かあると考えてしまった(ひねくれ者だ)
それでも、クライマックスの盛り上げ方と、冒頭に記したシーンは楽しめた。面白かった。
それでも、いくつか「いちゃもん」を。
①花形(溝端淳平)がメインかと思われたが、それにしては、関わり合いが薄すぎる
②西名が捜査対象になった時点で、弟が死亡していることは分かるはず
③二重人格になったのは弟が父を殺して自殺したのが原因というのは判ったが、それが殺人に至ったきっかけが判らない。「虐待サイトSOS」は、かなり前から運営していたように思われる
④「指紋は転写できる」って、刑事モノの絶対的証拠を否定してはダメですよ
その瞬間、西名(生瀬勝久)の視界から「啓介」が消え、西名はナイフを手にした自分を認識する。
西名は「解離性同一性障害」(多重人格)で、啓介(虎牙光輝)は、西名が心の中でつくり出した人物だった。
このシーンが、ドラマ制作者が視聴者に見せたかったシーンと思われる。
実行犯は弟・啓介で、証拠隠滅が兄・西名と視聴者に思わせておいて、実は二重人格の西名こそ殺人者だった。しかも、自覚していない西名自身も、その事実に驚愕する。
作り手は、割とフェアにヒントを劇中に見せていた。
西名が普通に歩くシーン、エレベーターに乗るシーン、研究室で弟が突然姿を現し、姿を消し、マウスが左側(最初「右側」と誤記しました)に置かれていたシーンなど。
敢えて言うなら、縛り付けられた啓介が縄を解いて部屋を抜け出しシーンはアンフェアかな。
殺人シーンで顔を見せるのは、西名の心理描写と解釈でき、それがミスリードをかねていたが、顔を明かしたことで却って何かあると考えてしまった(ひねくれ者だ)
それでも、クライマックスの盛り上げ方と、冒頭に記したシーンは楽しめた。面白かった。
それでも、いくつか「いちゃもん」を。
①花形(溝端淳平)がメインかと思われたが、それにしては、関わり合いが薄すぎる
②西名が捜査対象になった時点で、弟が死亡していることは分かるはず
③二重人格になったのは弟が父を殺して自殺したのが原因というのは判ったが、それが殺人に至ったきっかけが判らない。「虐待サイトSOS」は、かなり前から運営していたように思われる
④「指紋は転写できる」って、刑事モノの絶対的証拠を否定してはダメですよ
弟さんの人格の時左利きだったよね。
前にもこんなドラマ(二重人格)があったと思うけどこれ、もう一度見直すとほんと エレベーターとか一人の映像で、ちゃんとヒントを出してるんだよね。もう一回見ちゃったもん(笑)
いちゃもんの②が同じ意見ですけど。
今回は
騙されました(笑)面白かったです。
まちがえました。さっそく訂正しました。ありがとう。
今回はよく練ってあって、フェアな作りで、面白かったです。
啓介が縛られた部屋から抜け出したシーンは、おそらく西名(兄)が自作自演で縛られて(縛って)啓介の人格のときに抜け出して、部屋に戻ってからは西名(兄)の人格に戻ってた、と解釈できるのでは?
その際には、今回は兄がついてきていないという自己暗示があったので、証拠隠滅はしなかったと
②については、弟の死について、絵里子だけは知ってたんじゃないかな。
だけど弟の死=兄の犯行の証拠ではないので、捜査の混乱を招かぬよう黙していたとかなんとか
③については同意です。本格ミステリなら何かしら"きっかけ"を用意してそうですが。
尺の問題でしょうか。
でも、全体的にかなり完成度の高い回だったと思います。
>啓介が縛られた部屋から抜け出したシーンは、おそらく西名(兄)が自作自演で縛られて(縛って)啓介の人格のときに抜け出して、部屋に戻ってからは西名(兄)の人格に戻ってた、と解釈できるのでは?
縛るシーンでは、兄は弟を縛り付けていて、その縛ったという記憶は兄にあります。(実際は架空の弟を縛ったつもり)
で、弟の行動は兄が行っていますが、兄にはその自覚がありません。なので、縄を解いて出ていくという行動は実際に行う必要なく、兄としては弟に抜け出されて、殺人を止められなかったという思いが残ればいいと思います。実際の弟としての行動は、殺人を犯すだけでいいのではないかと思いました。
まあ、このあたりの考え方はいろいろあると思います。でも、抜け出すシーンは出さずに、縄抜けされた跡だけ見せたほうが、すっきりするし、フェアだと思ったのです。
②については、それが捜査で判明してしまうと、今回のミスリードが台無しになってしまうからだと、記事をアップしてから気づきました。
絵里子は知っていたと解釈すればいいような気はします。ただ、それを知っていたと明かすと、推理のすごさがなくなってしまいますね。
③は、そうですね。尺の問題でしょう。それについて触れると、長くなりそうです。
ところで、今回の2重人格、裏の人格(弟)と兄が同時に存在して、並列的に独立して行動するというのは、珍しいような気がします。