被害者・環那の裏の顔や環那と元カリスマシェフとの関係など、見かけと真相の逆転する筋は面白かったが、いろいろと疑問(不満)を感じるところがあった。
一言でいうと……捜査・推理を成り立たせるために、都合よく事件に関する材料(証言や状況証拠)が設置されていた…そんな感じ
まあ、そもそも、推理ドラマはそういうものなのだが……
1.今話の「匿名」というタイトルと被害者のSNSへの「お前を絶対許さない」という書き込み
《匿名だから、誹謗中傷を書き込みやすい》という現代の風潮がテーマなのかというと、そうではなかった。(「トクメイ(匿名、特命)は使いよう」)というセリフを使いたかったのかもしれない)
まあ、窮状を伺えるSNSの書き込みを基に、被害者女性を救おうとした智子(藤吉久美子)と矢坂美月弁護士(野村佑香)の奮闘が裏テーマだったので、SNSは今話の大きな要素とはなっている。
しかし、ドラマ(捜査)のポイントとなるべき「お前を絶対許さない」の書き込みが、ほぼスルー状態だったのは残念(最後に回収したが)。
《この書き込みの理由は?》《誰が書き込んだのか?》などから、捜査が進展していくと思ったのだが…
2.万能すぎる主婦・智子(藤吉久美子)
・夫とうまくいかず“駄目な女”と猛省し、役に立とうと決意
・たまたま美月の危機を察知して助け、彼女を励まし、世の中の不遇な女性を助けるためコンビを結成
・SNSの書き込みから女性を特定
・美月の転落死の真相を究明
・自分の罪(過失致死)が明らかになるのを厭わず、嘘を含む目撃証言で特命係の美月の転落死の真相究明を誘導した
・「眉間の縦皺は幸せが逃げちゃうの幸せを呼ぶのは横の皺」と美月を励ます豊かな人間性
これらを総合すると、とても夫とうまくいかない女性とは思えない。
「眉間の縦皺は幸せが逃げちゃうの幸せを呼ぶのは横の皺」は智子と美月の共通項というヒントだが、分かり易すぎ。
嘘の証言の「まさか先生を!」は「矢坂先生を!」との掛詞になっていたが、これも智子の計算?
【その他の疑問】
美月の転落事故(事件)で、美月にひっかき傷があったはずで、捜査陣は他殺を考えなかったのだろうか?
第1話、第2話、第3話、第4話、第5話、第6話、第7話、第8話
【ストーリー】番組サイトより
相次ぐ女性転落死に連続殺人の可能性が
SNSの書き込みが非業の死をもたらす!?
歩道橋で女性が転落死する事件が発生。目撃者の主婦・智子(藤吉久美子)の証言により、被害者の知人の男が重要参考人として浮上する。男は、かつてカリスマイケメンシェフとしてマスコミをにぎわせていたが、SNSでの発言が炎上し、最近は金に困っていたという。
一課が、行方をくらませた男を追う中、右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、“通報のお手本”とも言える詳細な証言をした智子に注目。智子の証言と、防犯カメラの映像から、一週間前、矢坂美月(野村佑香)という女性弁護士が、被害者の女性と接触していたことを突き止める。ところが、美月はその直後、階段から足を踏み外して“事故死”していたことが分かる。最近は、DVやストーカーなどに苦しむ女性の事案を担当していたというが…!?
歩道橋の事件と女性弁護士の事故、相次ぐ転落死に関連性を感じ取った右京と亘は、行方をくらませている男の連続殺人を疑うが、腑に落ちない点もあった。そんな中、美月がネット内の匿名の書き込みから悩んでいる女性を見つけ、自らアプローチしていたことが分かる。
SNS炎上のカリスマシェフが連続殺人犯!?
通報者の主婦の“詳しすぎる証言”が捜査の鍵に
匿名女性たちの嘆きが衝撃の結末を呼び寄せる!
ゲスト:藤吉久美子 野村佑香
脚本:杉山嘉一
監督:権野元
一言でいうと……捜査・推理を成り立たせるために、都合よく事件に関する材料(証言や状況証拠)が設置されていた…そんな感じ
まあ、そもそも、推理ドラマはそういうものなのだが……
1.今話の「匿名」というタイトルと被害者のSNSへの「お前を絶対許さない」という書き込み
《匿名だから、誹謗中傷を書き込みやすい》という現代の風潮がテーマなのかというと、そうではなかった。(「トクメイ(匿名、特命)は使いよう」)というセリフを使いたかったのかもしれない)
まあ、窮状を伺えるSNSの書き込みを基に、被害者女性を救おうとした智子(藤吉久美子)と矢坂美月弁護士(野村佑香)の奮闘が裏テーマだったので、SNSは今話の大きな要素とはなっている。
しかし、ドラマ(捜査)のポイントとなるべき「お前を絶対許さない」の書き込みが、ほぼスルー状態だったのは残念(最後に回収したが)。
《この書き込みの理由は?》《誰が書き込んだのか?》などから、捜査が進展していくと思ったのだが…
2.万能すぎる主婦・智子(藤吉久美子)
・夫とうまくいかず“駄目な女”と猛省し、役に立とうと決意
・たまたま美月の危機を察知して助け、彼女を励まし、世の中の不遇な女性を助けるためコンビを結成
・SNSの書き込みから女性を特定
・美月の転落死の真相を究明
・自分の罪(過失致死)が明らかになるのを厭わず、嘘を含む目撃証言で特命係の美月の転落死の真相究明を誘導した
・「眉間の縦皺は幸せが逃げちゃうの幸せを呼ぶのは横の皺」と美月を励ます豊かな人間性
これらを総合すると、とても夫とうまくいかない女性とは思えない。
「眉間の縦皺は幸せが逃げちゃうの幸せを呼ぶのは横の皺」は智子と美月の共通項というヒントだが、分かり易すぎ。
嘘の証言の「まさか先生を!」は「矢坂先生を!」との掛詞になっていたが、これも智子の計算?
【その他の疑問】
美月の転落事故(事件)で、美月にひっかき傷があったはずで、捜査陣は他殺を考えなかったのだろうか?
第1話、第2話、第3話、第4話、第5話、第6話、第7話、第8話
【ストーリー】番組サイトより
相次ぐ女性転落死に連続殺人の可能性が
SNSの書き込みが非業の死をもたらす!?
歩道橋で女性が転落死する事件が発生。目撃者の主婦・智子(藤吉久美子)の証言により、被害者の知人の男が重要参考人として浮上する。男は、かつてカリスマイケメンシェフとしてマスコミをにぎわせていたが、SNSでの発言が炎上し、最近は金に困っていたという。
一課が、行方をくらませた男を追う中、右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、“通報のお手本”とも言える詳細な証言をした智子に注目。智子の証言と、防犯カメラの映像から、一週間前、矢坂美月(野村佑香)という女性弁護士が、被害者の女性と接触していたことを突き止める。ところが、美月はその直後、階段から足を踏み外して“事故死”していたことが分かる。最近は、DVやストーカーなどに苦しむ女性の事案を担当していたというが…!?
歩道橋の事件と女性弁護士の事故、相次ぐ転落死に関連性を感じ取った右京と亘は、行方をくらませている男の連続殺人を疑うが、腑に落ちない点もあった。そんな中、美月がネット内の匿名の書き込みから悩んでいる女性を見つけ、自らアプローチしていたことが分かる。
SNS炎上のカリスマシェフが連続殺人犯!?
通報者の主婦の“詳しすぎる証言”が捜査の鍵に
匿名女性たちの嘆きが衝撃の結末を呼び寄せる!
ゲスト:藤吉久美子 野村佑香
脚本:杉山嘉一
監督:権野元
今回も捜査の甘さというか杜撰さが目立つ脚本でした。
美月の転落死について、ネイルに皮膚片が付着するほどのひっかき傷があったのに加え、過去に殺されかけたことがあるのも調べればすぐ分かるはず。あっさり「事件性なし」と結論付けるのは軽率すぎます。
欠けたネイルは最初の現場検証で発見してほしいものです。『藪の外』でのかんざしに比べれば見つかりにくいのかもしれませんが・・・。
美月が殺されかけた一件では、傷ひとつ負っておらず、着衣の乱れもないことを不審に思ってもよさそうなものです。その気になれば隠れている智子を発見することだってできたはず。
取り上げたテーマは興味深かったのですが、もう少し面白くできたように思いました。
美月のひっかき傷、欠けたネイル、隠れている智子など、ほんと「同感です」というしかないほど同感です。
>取り上げたテーマは興味深かったのですが、もう少し面白くできたように思いました。
逆転の構図は面白かったです。次回に期待しましょう。