久々に大河ドラマを観る(最後まで見るかは未定)
視聴の動機は脚本を三谷幸喜氏が手掛けていること。(大河ドラマは2016年の「真田丸」を担当)
氏の脚本は無茶苦茶好きなわけではないが、ストーリーに芯があり、その周囲のエピソードも掘り下げが深く、さらに、遊び心もあり、面白い。
第1話……面白かった。
主人公の北条義時(小栗旬)は常識人(周囲の人は“どこか変”)で優しいので、いろいろな騒動に巻き込まれ、その対応に奔走する。今後もしばらくは苦労が続きそうだ。
印象に残ったのは、頼朝(大泉洋)の息子・千鶴丸(太田恵晴…非常に愛らしい)の死の描写
伊東祐親に仕える下人・善児(梶原善)が千鶴丸を川遊びに誘い、殺害。
河原に千鶴丸の着衣をぶら下げ立ち去る様を義時が目撃し、殺害を悟る……
具体的に殺害の手段は?……場面設定からすると、川の深みに誘い(投げ入れ)溺れさせる。または、顔を水中に押し付け溺死させる…と言ったところだろう。ただし、事故死に見せかけるのなら、着衣を脱がせて持っていたというのは不自然。
千鶴丸を川遊びに誘うシーンも必要以上に仰々しかったので、殺害を知らしめたかったと考えられる。
伊東祐親(浅野和之)の恐ろしさ
北条家に頼朝がいることは、三浦義村(山本耕史)から知らされていたのだろうが、最初は素知らぬ顔をして応対し、その後、本題を切り出す。時政(坂東彌十郎)の後妻の顔にあざがあると嘘をつき、北条家の腹を探ったり、見せしめのために千鶴丸を殺害させる
エピソードや登場人物のキャラクターも面白かったが、1点、腑に落ちないことが
頼朝をかくまうことは、伊東祐親に歯向かうことになる。戦の準備や、祐親への宣戦布告のようなやり取りも、それに即しているが、頼朝を馬に乗せ逃亡するのは、どうなのか?
宣戦布告したのなら、戦を覚悟してのこと。北条家が頼朝の家臣なら、頼朝の命を最優先して頼朝を脱出させると考えられる。しかし、北条家にはそこまでの義理はなく、《源氏の貴公子・源頼朝を旗頭に平家打倒を目指す》というのが、宗時(片岡愛之助)の意志だ。
だったら、負けるのを前提で頼朝を脱出させるのではなく、少なくとも引き分け以上に持ち込まないと、辻褄が合わない。脱出させるのはおかしい。
語り:長澤まさみ
「これまでの大河ドラマには“くノ一”(「天地人」の初音)や「真田丸」の“きり”ちゃんのような、ちょっと普通ではないキャラクターでの出演が多かったので、今回も語りという、普通ではない形で出演できてうれしいです(笑)」(本人談)
長澤まさみと言えば、変な役のイメージが強い。その彼女が、中立的なナレーション。意外と艶っぽい声は良かった。今後、もう少しコナレてくると期待したい。
音楽:エバン・コール
番組サイトによると「映像音楽を中心に、ボーカルソングへの楽曲提供、作詞、歌唱など、幅広く活躍する」とのこと。
今回の逃走シーンにドボルザークの『新世界より』を挿入していたが、氏の意図だろうか?
3DCG地図監修:シブサワ・コウ
シブサワ・コウ氏と言えば、「信長の野望」や「三國志」でのCG。
番組終盤で、各地の動静を紹介された時、《ん?》と思ったが、氏の仕業?であったか。
【ストーリー】番組サイトより
1175年、平清盛(松平健)が大権力者として君臨していた日本。伊豆の地では、北条義時(小栗旬)が兄・宗時(片岡愛之助)、姉・政子(小池栄子)らとのんびり暮らしていた。しかし、流罪人・源頼朝(大泉洋)が義時の幼なじみ八重(新垣結衣)と恋仲になり、男児が生まれたことで状況は一変。清盛から頼朝の監視を任されていた八重の父・伊東祐親(浅野和之)は激怒する。頼朝が姿をくらます中、北条家にも捜索命令がくだり……
脚本:三谷幸喜
演出:吉田照幸
視聴の動機は脚本を三谷幸喜氏が手掛けていること。(大河ドラマは2016年の「真田丸」を担当)
氏の脚本は無茶苦茶好きなわけではないが、ストーリーに芯があり、その周囲のエピソードも掘り下げが深く、さらに、遊び心もあり、面白い。
第1話……面白かった。
主人公の北条義時(小栗旬)は常識人(周囲の人は“どこか変”)で優しいので、いろいろな騒動に巻き込まれ、その対応に奔走する。今後もしばらくは苦労が続きそうだ。
印象に残ったのは、頼朝(大泉洋)の息子・千鶴丸(太田恵晴…非常に愛らしい)の死の描写
伊東祐親に仕える下人・善児(梶原善)が千鶴丸を川遊びに誘い、殺害。
河原に千鶴丸の着衣をぶら下げ立ち去る様を義時が目撃し、殺害を悟る……
具体的に殺害の手段は?……場面設定からすると、川の深みに誘い(投げ入れ)溺れさせる。または、顔を水中に押し付け溺死させる…と言ったところだろう。ただし、事故死に見せかけるのなら、着衣を脱がせて持っていたというのは不自然。
千鶴丸を川遊びに誘うシーンも必要以上に仰々しかったので、殺害を知らしめたかったと考えられる。
伊東祐親(浅野和之)の恐ろしさ
北条家に頼朝がいることは、三浦義村(山本耕史)から知らされていたのだろうが、最初は素知らぬ顔をして応対し、その後、本題を切り出す。時政(坂東彌十郎)の後妻の顔にあざがあると嘘をつき、北条家の腹を探ったり、見せしめのために千鶴丸を殺害させる
エピソードや登場人物のキャラクターも面白かったが、1点、腑に落ちないことが
頼朝をかくまうことは、伊東祐親に歯向かうことになる。戦の準備や、祐親への宣戦布告のようなやり取りも、それに即しているが、頼朝を馬に乗せ逃亡するのは、どうなのか?
宣戦布告したのなら、戦を覚悟してのこと。北条家が頼朝の家臣なら、頼朝の命を最優先して頼朝を脱出させると考えられる。しかし、北条家にはそこまでの義理はなく、《源氏の貴公子・源頼朝を旗頭に平家打倒を目指す》というのが、宗時(片岡愛之助)の意志だ。
だったら、負けるのを前提で頼朝を脱出させるのではなく、少なくとも引き分け以上に持ち込まないと、辻褄が合わない。脱出させるのはおかしい。
語り:長澤まさみ
「これまでの大河ドラマには“くノ一”(「天地人」の初音)や「真田丸」の“きり”ちゃんのような、ちょっと普通ではないキャラクターでの出演が多かったので、今回も語りという、普通ではない形で出演できてうれしいです(笑)」(本人談)
長澤まさみと言えば、変な役のイメージが強い。その彼女が、中立的なナレーション。意外と艶っぽい声は良かった。今後、もう少しコナレてくると期待したい。
音楽:エバン・コール
番組サイトによると「映像音楽を中心に、ボーカルソングへの楽曲提供、作詞、歌唱など、幅広く活躍する」とのこと。
今回の逃走シーンにドボルザークの『新世界より』を挿入していたが、氏の意図だろうか?
3DCG地図監修:シブサワ・コウ
シブサワ・コウ氏と言えば、「信長の野望」や「三國志」でのCG。
番組終盤で、各地の動静を紹介された時、《ん?》と思ったが、氏の仕業?であったか。
【ストーリー】番組サイトより
1175年、平清盛(松平健)が大権力者として君臨していた日本。伊豆の地では、北条義時(小栗旬)が兄・宗時(片岡愛之助)、姉・政子(小池栄子)らとのんびり暮らしていた。しかし、流罪人・源頼朝(大泉洋)が義時の幼なじみ八重(新垣結衣)と恋仲になり、男児が生まれたことで状況は一変。清盛から頼朝の監視を任されていた八重の父・伊東祐親(浅野和之)は激怒する。頼朝が姿をくらます中、北条家にも捜索命令がくだり……
脚本:三谷幸喜
演出:吉田照幸
石橋山の戦いの時の兵数が、
頼朝は300騎。伊豆国の豪族伊東祐親も300騎です。(平氏全軍で3000。)
そして、当時の北条氏は、その頼朝軍の中でも
主力の軍にはなっていないそうです。
なので、はなから戦いにもならないので、
頼朝を女のかっこうにして逃がしたものと
思われます。
もっとも、伊東家も北条家とおなじく、
頼朝にとっては舅の家なんですよねぇ~~~~。
(孫、〇されちゃいましたが。)
立ち回りが違えば、伊東家も将来執権に
なってたかもしれないと思うと、
本当に不思議な感じです。
PS・あのポンコツ親父の北条時政が、
ハッタリをかましまくるのは、
流石に笑いました。
戦力や情勢の説明、ありがとうございます。
そうでしたか、北条氏は烏合の衆のひとつでしたか。
>石橋山の戦いの時の兵数が、
頼朝は300騎。伊豆国の豪族伊東祐親も300騎です。(平氏全軍で3000。)
「頼朝300騎」というのは「北条軍300騎」という意味でしょうか?
「平氏全軍で3000騎」というのは「平氏+伊藤軍が3000騎」という意味でしょうか。
勝つ見込みがないのに、反旗を翻したのですか?頼朝逃がしても。北条家が壊滅したら、元も子もない……まあ、第2話を観れば、分かると思いますが。
北条時政はいい味を出していますね。