その4「トーナメントにおける抽選の偏り③ その他の棋戦」
その3「トーナメントにおける抽選の偏り② 女流名人戦予選トーナメント」
その2「トーナメントにおける抽選の偏り① 清麗戦予選トーナメント」
その1「女流棋士独断ランキング」
(「濫造」と言う表現のもう少し穏やかな表現をご存じの方、ご教授ください)
女流棋士になるには?
将棋連盟ホームページによると(以下引用)
女流棋士になるには、研修会に入ります。
研修会には25歳以下の女性が入会できます。「そこで規定の成績を挙げることにより女流棋士2級となります。」女流3級は2年以内に規定の成績を収めると女流2級になります。女流2級までが正式な女流棋士です。
……確か、女流3級の制度は廃止されたはず……。
(以下は、ウイキペディア・女流棋士の項を参考に記述しています)
2018年4月の制度改正後は、経過措置を除いて女流3級は廃止された。経過措置には田中沙希現女流2級(日本女子プロ将棋協会(LPSA)所属)が該当し、2級への昇級条件をクリアできず、女流3級資格取り消しとなったが、研修会に再入会し、資格取得条件の成績を上げ、女流2級になっている。
女流3級から2級への昇級条件は、現在では適用されることはないが、参考までに記しておくと
①1年間で参加公式棋戦数と同数の勝星を得る(2017年度では年度7勝以上)。
②2年間で参加公式棋戦数の4分の3以上の勝星を得る(2017年度では2016年度からの2年間で11勝以上)。
③女流棋士の昇段級規定の「女流1級」に該当した場合。
④YAMADA女流チャレンジ杯でベスト4に進出した場合(2016年より)。
①について…2017年度を例に挙げると、当時の7棋戦に参加して全部で7勝すればクリア(すべての棋戦で勝ち星を挙げる必要はなく、極端な話、1棋戦で7勝稼いでも良い)。単純に考えれば、勝率5割で達成できそう。
②について…2年間で14棋戦に参加した場合、14×3/4=10.5なので、11勝が必要
①と②は独立せず、並立?している条件で、②の方が条件が緩やかになっている不思議な規定だ。②の条件はかなり甘いように思える(①でも若干甘い)
さて、女流棋士になる条件として、先に紹介した「研修会→女流棋士」コースを含めて3コースある
1.研修会コース
・女流3級の廃止に伴い、《研修会C1クラス以上(対局数48局以上が必要)→女流3級》が《研修会B2クラス以上(対局数48局以上が必要)→女流2級》に改正された.。女流棋士になる条件だけに注目すると、研修会C1→研修会B2へと厳しくなっているが、その反面、資格取消の可能性もなくなっている
2.奨励会コース
・奨励会を1級以上で退会すると、退会時の段級位で女流棋士となる資格を得る。
・奨励会を6級以上2級以下で退会すると、女流2級となる資格を得る。
以前は奨励会2級以上が必須で、条件が緩くなっている。(ただし、降級点制度で強制引退もある。後述します)
3.女流棋戦コース
・アマチュア枠がある女流棋戦でベスト8などの成績を上げると、女流2級になる資格を得る。
以前は同条件で女流3級の資格(仮資格)となっており、甘い規定になっている。同条件なのに3級が2級となるうえ、(上記でも述べたが)資格取消の可能性もなくなっている
降級点による引退の制度(将棋連盟HPの質問コーナーの「女流棋士の降級点と引退制度について」の項2018年4月公表の制度なので、現在は変更があるかもしれない)
女流棋士は、年度成績の順位下位者に該当すると降級点がつき、
・女流棋士は3つ目の降級点がつくと引退となります。
・女流棋士は65歳の誕生日を迎えた年度まで現役を続けることができます。
ただし、65歳になった年度終了時に降級点を1つも持っていない場合、翌年度も現役を続けることができます。
・女流棋士は65歳を過ぎると、降級点が1つでもつくと、その年度をもって引退となります。
……65歳になると、急に厳しくなる。
《降級点の人数》
・降級点の人数は、当該年度の起点となる4月1日現在の女流2級以上の女流棋士数を基準とします。ただし、4月1日現在の休場者数は基準人数に含みません。
・降級点の人数は、基準人数36名のときに降級点の人数を1名とし、その後は、基準人数が5名増えるごとに、降級点の人数が1名ずつ増えます。
・年度途中に自主引退者が出た場合は、降級点の人数から自主引退者の人数を引き算した数が、その年度の降級点の人数となります。
・年度途中に休場者が出た場合も、原則として、降級点の人数は変動しません。
連盟のHPの棋士データベースには63名が載っている(他にLPSA所属が8棋士、フリー棋士が1名)。連盟の降級点規定なので、63名が対象と考えられる。早水女流三段と山田朱女流二段が年度当初から休場しているので、対象者は61名ということになる。年度途中から参加した女流棋士が対象になるのかも不明だが、常識的に考えると、対象外とすべきだろう。途中参加は佐々木海法女流2級(2月2日現在2勝0敗)と岩佐美帆子女流2級(対局なし)。
59名だとすると、降級点者の数は1+4=5名となる。……適度な人数?少ないような気も…。後で考察します
《降級点の決め方》
・降級点は、女子将棋YAMADAチャレンジ杯を除く女流6棋戦における活躍度によって年度成績の順位を決定し、その順位下位者から順につきます。
・年度成績の順位を決める棋戦サイクルは、便宜上、大山名人杯倉敷藤花戦、リコー杯女流王座戦、マイナビ女子オープン、女流王位戦(予選)、岡田美術館杯女流名人戦(予選)、霧島酒造杯女流王将戦(予選)までとします。
・女流王位戦の予選免除者(前期挑戦者決定リーグ残留者)、岡田美術館杯女流名人戦の予選免除者(女流名人リーグ残留者)、霧島酒造杯女流王将戦の予選免除者(本戦シード者)は、前期の実績を活躍度とします。
・出産・病気による休場者は、休場の時期に関わらず、休場期間を含む当該年度において降級点の対象外となります。
・出産・病気以外の理由による年度単位の休場者には、年度終了時に降級点0.5がつき、0.5の降級点は2回で降級点1となります。
・出産・病気以外の理由による年度途中の休場者は、年度成績の順位下位者に該当した場合、降級点の対象となります。
・当該年度における年度成績の順位に差がない場合は、前年度の年度成績に遡って順位を決定します。前年度の年度成績でも差がない場合は、そのさらに前年度と1年ずつ遡って順位を確定します。
おそらく各棋戦の成績を活躍度として数値化し、その総合ポイントでランキングするのだろう。
でも、実際のランキングや降級点者が公表されていない(私が知らないだけ?)ので、詳細は分からない。
《降級点を消せる条件》
・女流1級の昇級規定に該当した場合、降級点を取り消すことができます。ただし、女子将棋YAMADAチャレンジ杯による昇級規定は対象となりません。
・年度内指し分け以上には、女子将棋YAMADAチャレンジ杯の成績を含まない女流6棋戦の良い所取りで6勝指し分け以上も対象となります。
・降級点の消し方について、複数の規定に該当した場合も、年度内に消せる降級点は1つとなります。
2番目の項目は、解読不明だが、何となく甘いような気がする。
1番目の「女流1級の昇級規定」だが、(ウィキペディアの「女流棋士の昇級」の項)
・白玲戦…女流順位戦でのC級昇級
・清麗戦…不明
・マイナビ女子オープン…本戦入り
・女流王座戦…本選入り
・女流王将戦…本選入り
・倉敷藤花戦…ベスト8
・女流名人戦…予選決勝進出
・女流王位戦…予選決勝進出
・一般女流公式棋戦…準優勝 (現在は女子将棋YAMADAチャレンジ杯のみ?)
・単年度成績…女流2級昇級以後、指し分け以上(8勝以上)
・(2021年10月1日以降の)勝数規定…昇級後40勝
最後の項目の「勝数による昇級規定」は、降級点の消去条件には含まれないだろう。「白玲戦でのC級昇級」もどうなのか?
他の条件も、降級点消去の条件としては、甘い。私が、抽選の偏りの拘った理由の一つである。
その3「トーナメントにおける抽選の偏り② 女流名人戦予選トーナメント」
その2「トーナメントにおける抽選の偏り① 清麗戦予選トーナメント」
その1「女流棋士独断ランキング」
(「濫造」と言う表現のもう少し穏やかな表現をご存じの方、ご教授ください)
女流棋士になるには?
将棋連盟ホームページによると(以下引用)
女流棋士になるには、研修会に入ります。
研修会には25歳以下の女性が入会できます。「そこで規定の成績を挙げることにより女流棋士2級となります。」女流3級は2年以内に規定の成績を収めると女流2級になります。女流2級までが正式な女流棋士です。
……確か、女流3級の制度は廃止されたはず……。
(以下は、ウイキペディア・女流棋士の項を参考に記述しています)
2018年4月の制度改正後は、経過措置を除いて女流3級は廃止された。経過措置には田中沙希現女流2級(日本女子プロ将棋協会(LPSA)所属)が該当し、2級への昇級条件をクリアできず、女流3級資格取り消しとなったが、研修会に再入会し、資格取得条件の成績を上げ、女流2級になっている。
女流3級から2級への昇級条件は、現在では適用されることはないが、参考までに記しておくと
①1年間で参加公式棋戦数と同数の勝星を得る(2017年度では年度7勝以上)。
②2年間で参加公式棋戦数の4分の3以上の勝星を得る(2017年度では2016年度からの2年間で11勝以上)。
③女流棋士の昇段級規定の「女流1級」に該当した場合。
④YAMADA女流チャレンジ杯でベスト4に進出した場合(2016年より)。
①について…2017年度を例に挙げると、当時の7棋戦に参加して全部で7勝すればクリア(すべての棋戦で勝ち星を挙げる必要はなく、極端な話、1棋戦で7勝稼いでも良い)。単純に考えれば、勝率5割で達成できそう。
②について…2年間で14棋戦に参加した場合、14×3/4=10.5なので、11勝が必要
①と②は独立せず、並立?している条件で、②の方が条件が緩やかになっている不思議な規定だ。②の条件はかなり甘いように思える(①でも若干甘い)
さて、女流棋士になる条件として、先に紹介した「研修会→女流棋士」コースを含めて3コースある
1.研修会コース
・女流3級の廃止に伴い、《研修会C1クラス以上(対局数48局以上が必要)→女流3級》が《研修会B2クラス以上(対局数48局以上が必要)→女流2級》に改正された.。女流棋士になる条件だけに注目すると、研修会C1→研修会B2へと厳しくなっているが、その反面、資格取消の可能性もなくなっている
2.奨励会コース
・奨励会を1級以上で退会すると、退会時の段級位で女流棋士となる資格を得る。
・奨励会を6級以上2級以下で退会すると、女流2級となる資格を得る。
以前は奨励会2級以上が必須で、条件が緩くなっている。(ただし、降級点制度で強制引退もある。後述します)
3.女流棋戦コース
・アマチュア枠がある女流棋戦でベスト8などの成績を上げると、女流2級になる資格を得る。
以前は同条件で女流3級の資格(仮資格)となっており、甘い規定になっている。同条件なのに3級が2級となるうえ、(上記でも述べたが)資格取消の可能性もなくなっている
降級点による引退の制度(将棋連盟HPの質問コーナーの「女流棋士の降級点と引退制度について」の項2018年4月公表の制度なので、現在は変更があるかもしれない)
女流棋士は、年度成績の順位下位者に該当すると降級点がつき、
・女流棋士は3つ目の降級点がつくと引退となります。
・女流棋士は65歳の誕生日を迎えた年度まで現役を続けることができます。
ただし、65歳になった年度終了時に降級点を1つも持っていない場合、翌年度も現役を続けることができます。
・女流棋士は65歳を過ぎると、降級点が1つでもつくと、その年度をもって引退となります。
……65歳になると、急に厳しくなる。
《降級点の人数》
・降級点の人数は、当該年度の起点となる4月1日現在の女流2級以上の女流棋士数を基準とします。ただし、4月1日現在の休場者数は基準人数に含みません。
・降級点の人数は、基準人数36名のときに降級点の人数を1名とし、その後は、基準人数が5名増えるごとに、降級点の人数が1名ずつ増えます。
・年度途中に自主引退者が出た場合は、降級点の人数から自主引退者の人数を引き算した数が、その年度の降級点の人数となります。
・年度途中に休場者が出た場合も、原則として、降級点の人数は変動しません。
連盟のHPの棋士データベースには63名が載っている(他にLPSA所属が8棋士、フリー棋士が1名)。連盟の降級点規定なので、63名が対象と考えられる。早水女流三段と山田朱女流二段が年度当初から休場しているので、対象者は61名ということになる。年度途中から参加した女流棋士が対象になるのかも不明だが、常識的に考えると、対象外とすべきだろう。途中参加は佐々木海法女流2級(2月2日現在2勝0敗)と岩佐美帆子女流2級(対局なし)。
59名だとすると、降級点者の数は1+4=5名となる。……適度な人数?少ないような気も…。後で考察します
《降級点の決め方》
・降級点は、女子将棋YAMADAチャレンジ杯を除く女流6棋戦における活躍度によって年度成績の順位を決定し、その順位下位者から順につきます。
・年度成績の順位を決める棋戦サイクルは、便宜上、大山名人杯倉敷藤花戦、リコー杯女流王座戦、マイナビ女子オープン、女流王位戦(予選)、岡田美術館杯女流名人戦(予選)、霧島酒造杯女流王将戦(予選)までとします。
・女流王位戦の予選免除者(前期挑戦者決定リーグ残留者)、岡田美術館杯女流名人戦の予選免除者(女流名人リーグ残留者)、霧島酒造杯女流王将戦の予選免除者(本戦シード者)は、前期の実績を活躍度とします。
・出産・病気による休場者は、休場の時期に関わらず、休場期間を含む当該年度において降級点の対象外となります。
・出産・病気以外の理由による年度単位の休場者には、年度終了時に降級点0.5がつき、0.5の降級点は2回で降級点1となります。
・出産・病気以外の理由による年度途中の休場者は、年度成績の順位下位者に該当した場合、降級点の対象となります。
・当該年度における年度成績の順位に差がない場合は、前年度の年度成績に遡って順位を決定します。前年度の年度成績でも差がない場合は、そのさらに前年度と1年ずつ遡って順位を確定します。
おそらく各棋戦の成績を活躍度として数値化し、その総合ポイントでランキングするのだろう。
でも、実際のランキングや降級点者が公表されていない(私が知らないだけ?)ので、詳細は分からない。
《降級点を消せる条件》
・女流1級の昇級規定に該当した場合、降級点を取り消すことができます。ただし、女子将棋YAMADAチャレンジ杯による昇級規定は対象となりません。
・年度内指し分け以上には、女子将棋YAMADAチャレンジ杯の成績を含まない女流6棋戦の良い所取りで6勝指し分け以上も対象となります。
・降級点の消し方について、複数の規定に該当した場合も、年度内に消せる降級点は1つとなります。
2番目の項目は、解読不明だが、何となく甘いような気がする。
1番目の「女流1級の昇級規定」だが、(ウィキペディアの「女流棋士の昇級」の項)
・白玲戦…女流順位戦でのC級昇級
・清麗戦…不明
・マイナビ女子オープン…本戦入り
・女流王座戦…本選入り
・女流王将戦…本選入り
・倉敷藤花戦…ベスト8
・女流名人戦…予選決勝進出
・女流王位戦…予選決勝進出
・一般女流公式棋戦…準優勝 (現在は女子将棋YAMADAチャレンジ杯のみ?)
・単年度成績…女流2級昇級以後、指し分け以上(8勝以上)
・(2021年10月1日以降の)勝数規定…昇級後40勝
最後の項目の「勝数による昇級規定」は、降級点の消去条件には含まれないだろう。「白玲戦でのC級昇級」もどうなのか?
他の条件も、降級点消去の条件としては、甘い。私が、抽選の偏りの拘った理由の一つである。
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