芸術家絡みの話は、苦手だ。
芸術そのものは嫌いじゃないが、ドラマに登場する“芸術に固執する人物”の信条が理解し難いのである。
若手芸術家を支援していた美術コレクター・道明寺は、芸術を愛していたのではなく、
“芸術家を飼う自分”を愛していただけ
《わが身は余命3カ月》⇒《ならば、コレクションの芸術品も自分もろとも焼却、破壊》……子飼いの陶芸家・島川雪乃や洋画家・横井正孝へのフェイク
芸術家が心血を注いだ作品が破壊されるのはいたたまれず、コレクションを盗ませ犯罪者にする
↓
犯罪者になれば孤独になる。孤独からこそ芸術作品が生まれる
……という筋書きだったが、余命3カ月な自分のエゴで若手を束縛・支配しなくてもいいんじゃないか?
まだしも、フェイクの心情の方が理解できる(作品が破壊されるのは耐えられないけど)
《殺人の真相》
・窃盗グループは陶芸家・島川にネットの闇バイトで雇われ、合鍵使用などの指示に従っただけだった
・窃盗団が侵入する前に、洋画家・横井が盗み出しており、狼狽した窃盗団にいさかいが起こり、弾みで後頭部強打し死に至った
・特定されやすいスニーカーを履いていた為、足がつき、逮捕
《右京の推理》
・犯行手口が前の2件とは違う
・現場から見つかった陶器の破片を見て、島川が動揺したのを見て、陶器が破壊されたこと、その破壊に島川が関係していたことを察知し、道明寺と若手芸術家との行き違いがあったと推察
・コレクションケースに保管されていた「百舌ひとり」(日本画)が、和室に飾られていた⇒《コレクションが盗まれる》ことを予見し、お気に入りの画を避難させていた
★右京に抱いた違和感に納得できない
直接対面したことのない相手に対局を挑んだことに違和感を感じたというが、チェス喫茶という場で、右京の指しっぷりを見たのなら、不自然ではないと思う。(チェスも“指す”と言っていたので、少しうれしい)
それよりも、対戦してみて、道明寺の本質(“自分の思い通りに相手を束縛したい”など)を見抜いたとした方が面白い
《美和子の芸術作品》
植木鉢とか洗面器とか思われた。
本人は“大皿”と言い張った(笑)が、形状的には植木鉢や洗面器の方が正しい。ちなみに、食品包装容器(パック)としては、“桶”に分類されそう。
バラエティ番組の大食い完食コーナーで使用されそうな大きさだった
【ストーリー】(番組サイトより)
美術品の連続強盗が殺人に発展!?
著名コレクターの“裏の顔”とは
ある休日。右京(水谷豊)は、著名な美術コレクター・道明寺(小林隆)とチェス喫茶で一局交え、その策士ぶりに舌を巻く。いっぽう、薫(寺脇康文)は美和子(鈴木砂羽)と共に、陶芸教室に参加。講師は“アート界の若きエース”と評される女性芸術家で、図らずも道明寺がかつて支援した人物だった。
そんな中、道明寺のコレクションルームで男性の遺体が発見され、美術品がすべて持ち去られる事件が発生。警察は、ここ1か月で2件発生している、美術品強盗グループの仕業とみていたが、右京はこれまでの手口と違う点があることを指摘する。
しかし、その後すぐ、遺体の男性が、マークしていた強盗グループの一員であることが判明。それでも独自の捜査を続行。すると、道明寺に強い恨みを持つ人物が浮上し、意外な事実が明らかになっていく。
右京も認めるチェスの策士と殺人事件の関係は?
連続強盗の背景には闇バイトの影!?
消えた美術品の謎の先に驚愕の真実が!
ゲスト:小林隆
脚本:岩下悠子
監督:内片輝
第1話「無敵の人〜特命係VS公安…失踪に潜む罠」(初回拡大SP)
第2話「無敵の人~特命係VS公安…巨悪への反撃」(拡大SP)
第3話「スズメバチ」
第4話「天使の前髪」
第5話「冷血」
第6話「名探偵と眠り姫」
第7話「青春の光と影」
第8話「センチメンタル・ジャーニー」
第9話「男の花道」
元日SP 第10話「サイレント・タトゥ」
第11話「その頬に触れるな」
第12話「惡の種」
第13話「恋文」
芸術そのものは嫌いじゃないが、ドラマに登場する“芸術に固執する人物”の信条が理解し難いのである。
若手芸術家を支援していた美術コレクター・道明寺は、芸術を愛していたのではなく、
“芸術家を飼う自分”を愛していただけ
《わが身は余命3カ月》⇒《ならば、コレクションの芸術品も自分もろとも焼却、破壊》……子飼いの陶芸家・島川雪乃や洋画家・横井正孝へのフェイク
芸術家が心血を注いだ作品が破壊されるのはいたたまれず、コレクションを盗ませ犯罪者にする
↓
犯罪者になれば孤独になる。孤独からこそ芸術作品が生まれる
……という筋書きだったが、余命3カ月な自分のエゴで若手を束縛・支配しなくてもいいんじゃないか?
まだしも、フェイクの心情の方が理解できる(作品が破壊されるのは耐えられないけど)
《殺人の真相》
・窃盗グループは陶芸家・島川にネットの闇バイトで雇われ、合鍵使用などの指示に従っただけだった
・窃盗団が侵入する前に、洋画家・横井が盗み出しており、狼狽した窃盗団にいさかいが起こり、弾みで後頭部強打し死に至った
・特定されやすいスニーカーを履いていた為、足がつき、逮捕
《右京の推理》
・犯行手口が前の2件とは違う
・現場から見つかった陶器の破片を見て、島川が動揺したのを見て、陶器が破壊されたこと、その破壊に島川が関係していたことを察知し、道明寺と若手芸術家との行き違いがあったと推察
・コレクションケースに保管されていた「百舌ひとり」(日本画)が、和室に飾られていた⇒《コレクションが盗まれる》ことを予見し、お気に入りの画を避難させていた
★右京に抱いた違和感に納得できない
直接対面したことのない相手に対局を挑んだことに違和感を感じたというが、チェス喫茶という場で、右京の指しっぷりを見たのなら、不自然ではないと思う。(チェスも“指す”と言っていたので、少しうれしい)
それよりも、対戦してみて、道明寺の本質(“自分の思い通りに相手を束縛したい”など)を見抜いたとした方が面白い
《美和子の芸術作品》
植木鉢とか洗面器とか思われた。
本人は“大皿”と言い張った(笑)が、形状的には植木鉢や洗面器の方が正しい。ちなみに、食品包装容器(パック)としては、“桶”に分類されそう。
バラエティ番組の大食い完食コーナーで使用されそうな大きさだった
【ストーリー】(番組サイトより)
美術品の連続強盗が殺人に発展!?
著名コレクターの“裏の顔”とは
ある休日。右京(水谷豊)は、著名な美術コレクター・道明寺(小林隆)とチェス喫茶で一局交え、その策士ぶりに舌を巻く。いっぽう、薫(寺脇康文)は美和子(鈴木砂羽)と共に、陶芸教室に参加。講師は“アート界の若きエース”と評される女性芸術家で、図らずも道明寺がかつて支援した人物だった。
そんな中、道明寺のコレクションルームで男性の遺体が発見され、美術品がすべて持ち去られる事件が発生。警察は、ここ1か月で2件発生している、美術品強盗グループの仕業とみていたが、右京はこれまでの手口と違う点があることを指摘する。
しかし、その後すぐ、遺体の男性が、マークしていた強盗グループの一員であることが判明。それでも独自の捜査を続行。すると、道明寺に強い恨みを持つ人物が浮上し、意外な事実が明らかになっていく。
右京も認めるチェスの策士と殺人事件の関係は?
連続強盗の背景には闇バイトの影!?
消えた美術品の謎の先に驚愕の真実が!
ゲスト:小林隆
脚本:岩下悠子
監督:内片輝
第1話「無敵の人〜特命係VS公安…失踪に潜む罠」(初回拡大SP)
第2話「無敵の人~特命係VS公安…巨悪への反撃」(拡大SP)
第3話「スズメバチ」
第4話「天使の前髪」
第5話「冷血」
第6話「名探偵と眠り姫」
第7話「青春の光と影」
第8話「センチメンタル・ジャーニー」
第9話「男の花道」
元日SP 第10話「サイレント・タトゥ」
第11話「その頬に触れるな」
第12話「惡の種」
第13話「恋文」
今回の話、道明寺の考えは理解しがたいものでしたが、真相にひとひねりがあった点はなかなか良かったと思いました。
岩下氏の作品は、ファンの間では評判がいいようですね。
でも、私も初期のころの先品のほうが好きですね。
ちなみに、私が一番好きなのは『アゲハ蝶』です。英さんが好きな『殺人シネマ』も好きですよ。
>岩下氏の作品は、ファンの間では評判がいいようですね。
>でも、私も初期のころの先品のほうが好きですね。
同感です。最近の脚本は首をひねる点が散見され、ストーリー全体の構造や主題もいまいちのような…
>私が一番好きなのは『アゲハ蝶』です。
『アゲハ蝶』はストーリー構造(事件の真相)も絶妙で、登場人物の心情表現も見事でした。