突然ですが、『うちの弁護士は手がかかる』 のレビューです。
第4話からの視聴で、人物の設定や背景などは《何となく把握》程度。
元敏腕芸能マネージャー・蔵前勉(ムロツヨシ)と天才新人弁護士・天野杏(平手友梨奈)が、かみ合わないやり取りを繰り返すうちに徐々に歯車があっていく様が面白い。
ただし、いろいろと腑に落ちない展開や結末などがドンドン溜まり、それが破裂して、この記事に至ったという次第……
【蔵前勉】……
人気女優・笠原梨乃を30年間サポートしてきた超敏腕マネージャー。完璧なマネジメント力で“笠原梨乃”を日本トップ女優として確固たる地位を築いたが、「あなたの仕事は誰がやっても変わらない」と梨乃に切り捨てられた
【天野杏】……
最年少で司法試験に合格した超エリートの新人弁護士。だが、人とのコミュニケーションが苦手な上にやる気が空回りしてしまい、弁護士として全く成果を出せずにいた
今話は、笠原梨乃のマネージャに復帰した蔵前が、脱税容疑で逮捕される。
蔵前は形だけの『笠原事務所』の社長だったが、書類上は蔵前が脱税したように細工がされており、蔵前の印鑑を使用できた梨乃に嵌められたのだ。
《一生を捧げていた梨乃に裏切られ自暴自棄で裁判中も嫌疑を認める態度を取ってしまい、裁判が不利に……。香澄法律事務所のメンバーに励まされ支えられて、蔵前も立ち直り云々→無実を証明》という流れ
でも、苦境を打開とか無実を証明とかの手立てなどが、どうも腑に落ちない
・「梨乃がここまでになったのは、自分(蔵前)がこれまで色々尽力したからこそだ」(←意訳)という挑発に、梨乃が「私の力でとってきた仕事。蔵前が知らない仕事なんてたくさんある!」と乗ってしまう。脱税の案件は蔵前が逐一書いてきたスケジュール帳には書かれていなかった→《脱税に蔵前の関与はなく、梨乃の仕業だった》……
……という顛末だったが、蔵前が人生をささげた割には、知らない仕事(出演)が多すぎるのでは?
それに、蔵前が関与しない仕事で脱税を細工するのは杜撰。
・面会に訪れた梨乃は手のひらに書かれた「黙っててね」というメッセージを見せる……
これは逆効果。梨乃はあくまで《蔵前を心配している》と蔵前に思わせた方が良い
・(ちょっと流して観ていたので、よく分からなかったけれど…)
最初の裁判シーンでは、検察が蔵前の脱税を追及していたはず(蔵前が“被告”)
ところが、後半では蔵前が“原告”で、梨乃が”被告”で、蔵前が梨乃に嵌められたことを証明しようとしていたような……
・脱税云々に関与した税理士を確保したが、それだけだった
【ドラマとしての疑問点】
・前話(第8話)最後に、杏の姉・さくらから「弁護士資格がない」と告げられた香澄今日子(戸田恵子)。で、杏に仕事を回さないように苦心していた。
でも、まず、姉の言葉の真偽を、杏に問いただすのでは?詳しい事情をさくらから聞いたのかもしれないし、杏と今日子の話し合いもあったのかもしれないが、視聴者を置き去りにして、結局、蔵前の弁護を杏が行うというのは、モヤモヤが大きすぎる
・「私は、あなたがいなくても大丈夫ですから」と杏に言われ、《杏には自分が必要ではない。クビ…》とショックを受けていたが、普通、マネージャー復帰の話がある自分に、《自分(杏)は大丈夫だから、パラリーガルに囚われないで、決断して》という意味だとは考えられないのだろうか?裁判中に自暴自棄になってしまったことと合わせて、今話の蔵前はヘナチョコすぎる
・大神楓(菅野莉央)…毎度、出来る弁護士風に登場するが、毎回、敗れてしまう……他に弁護士はいないのだろうか?
【これまでの話での疑問点】
【第8話】…「財産相続者の次女・ゆう子は父の生前、口座から私的にお金を引き落としていたが、それが生前贈与とみなされて、新たな遺産を請求できない」。この件について、もう少し解説してほしかった。
【第9話】…過去の事件を基にしたドラマだと思われ、実際に無実なのに容疑者扱いされた女性が世間の衆目を集め、そのせいで、娘が虐めに遭うという事態に。杏はドラマが当時のルポを基に展開しており、「著作権侵害」を謳いドラマ放送を休止(中止)させた。
その手法は良いとしても、被害者がドラマ放送中止だけを求めるのには違和感。実際に虐めに遭っているのだから、そこを白黒はっきりさせないとダメなのでは?
【ストーリー】番組サイトより
「私は、あなたがいなくても大丈夫ですから」。天野杏(平手友梨奈)からそう告げられた蔵前勉(ムロツヨシ)は、『香澄法律事務所』を去ることに。
香澄法律事務所では、所長の香澄今日子(戸田恵子)が山崎慶太(松尾諭)と辻井玲子(村川絵梨)に案件を振り分けていた。だが、杏には仕事を振らない今日子。杏の姉・さくら(江口のりこ)から、杏には弁護士の資格がない、と教えられたからだった。
そんなある日、蔵前の前に、水島和也(矢柴俊博)ら数人の男女が姿を現す。水島は、東京地検特捜部だと身分を明かすと、女優・笠原梨乃(吉瀬美智子)が所属する『笠原事務所』の脱税の件で過去7年間の経理に関する話を聞きたいと告げる。蔵前は、その場で逮捕され……。蔵前が逮捕されたことはすぐさま香澄法律事務所にも伝わった。蔵前の弁護を引き受けることにした今日子たちは、一丸となって対策を練る。だが杏だけは、「もう私のパラリーガルではないので」とそっけない。
蔵前の潔白を信じる事務所メンバーたちは、今回の一件は何者かが仕組んだのではないかと推測し、脱税事件の鍵を握る男・田辺良平(岩崎う大)に接触するが……。
脚本:中園勇也
演出:相沢秀幸
第4話からの視聴で、人物の設定や背景などは《何となく把握》程度。
元敏腕芸能マネージャー・蔵前勉(ムロツヨシ)と天才新人弁護士・天野杏(平手友梨奈)が、かみ合わないやり取りを繰り返すうちに徐々に歯車があっていく様が面白い。
ただし、いろいろと腑に落ちない展開や結末などがドンドン溜まり、それが破裂して、この記事に至ったという次第……
【蔵前勉】……
人気女優・笠原梨乃を30年間サポートしてきた超敏腕マネージャー。完璧なマネジメント力で“笠原梨乃”を日本トップ女優として確固たる地位を築いたが、「あなたの仕事は誰がやっても変わらない」と梨乃に切り捨てられた
【天野杏】……
最年少で司法試験に合格した超エリートの新人弁護士。だが、人とのコミュニケーションが苦手な上にやる気が空回りしてしまい、弁護士として全く成果を出せずにいた
今話は、笠原梨乃のマネージャに復帰した蔵前が、脱税容疑で逮捕される。
蔵前は形だけの『笠原事務所』の社長だったが、書類上は蔵前が脱税したように細工がされており、蔵前の印鑑を使用できた梨乃に嵌められたのだ。
《一生を捧げていた梨乃に裏切られ自暴自棄で裁判中も嫌疑を認める態度を取ってしまい、裁判が不利に……。香澄法律事務所のメンバーに励まされ支えられて、蔵前も立ち直り云々→無実を証明》という流れ
でも、苦境を打開とか無実を証明とかの手立てなどが、どうも腑に落ちない
・「梨乃がここまでになったのは、自分(蔵前)がこれまで色々尽力したからこそだ」(←意訳)という挑発に、梨乃が「私の力でとってきた仕事。蔵前が知らない仕事なんてたくさんある!」と乗ってしまう。脱税の案件は蔵前が逐一書いてきたスケジュール帳には書かれていなかった→《脱税に蔵前の関与はなく、梨乃の仕業だった》……
……という顛末だったが、蔵前が人生をささげた割には、知らない仕事(出演)が多すぎるのでは?
それに、蔵前が関与しない仕事で脱税を細工するのは杜撰。
・面会に訪れた梨乃は手のひらに書かれた「黙っててね」というメッセージを見せる……
これは逆効果。梨乃はあくまで《蔵前を心配している》と蔵前に思わせた方が良い
・(ちょっと流して観ていたので、よく分からなかったけれど…)
最初の裁判シーンでは、検察が蔵前の脱税を追及していたはず(蔵前が“被告”)
ところが、後半では蔵前が“原告”で、梨乃が”被告”で、蔵前が梨乃に嵌められたことを証明しようとしていたような……
・脱税云々に関与した税理士を確保したが、それだけだった
【ドラマとしての疑問点】
・前話(第8話)最後に、杏の姉・さくらから「弁護士資格がない」と告げられた香澄今日子(戸田恵子)。で、杏に仕事を回さないように苦心していた。
でも、まず、姉の言葉の真偽を、杏に問いただすのでは?詳しい事情をさくらから聞いたのかもしれないし、杏と今日子の話し合いもあったのかもしれないが、視聴者を置き去りにして、結局、蔵前の弁護を杏が行うというのは、モヤモヤが大きすぎる
・「私は、あなたがいなくても大丈夫ですから」と杏に言われ、《杏には自分が必要ではない。クビ…》とショックを受けていたが、普通、マネージャー復帰の話がある自分に、《自分(杏)は大丈夫だから、パラリーガルに囚われないで、決断して》という意味だとは考えられないのだろうか?裁判中に自暴自棄になってしまったことと合わせて、今話の蔵前はヘナチョコすぎる
・大神楓(菅野莉央)…毎度、出来る弁護士風に登場するが、毎回、敗れてしまう……他に弁護士はいないのだろうか?
【これまでの話での疑問点】
【第8話】…「財産相続者の次女・ゆう子は父の生前、口座から私的にお金を引き落としていたが、それが生前贈与とみなされて、新たな遺産を請求できない」。この件について、もう少し解説してほしかった。
【第9話】…過去の事件を基にしたドラマだと思われ、実際に無実なのに容疑者扱いされた女性が世間の衆目を集め、そのせいで、娘が虐めに遭うという事態に。杏はドラマが当時のルポを基に展開しており、「著作権侵害」を謳いドラマ放送を休止(中止)させた。
その手法は良いとしても、被害者がドラマ放送中止だけを求めるのには違和感。実際に虐めに遭っているのだから、そこを白黒はっきりさせないとダメなのでは?
【ストーリー】番組サイトより
「私は、あなたがいなくても大丈夫ですから」。天野杏(平手友梨奈)からそう告げられた蔵前勉(ムロツヨシ)は、『香澄法律事務所』を去ることに。
香澄法律事務所では、所長の香澄今日子(戸田恵子)が山崎慶太(松尾諭)と辻井玲子(村川絵梨)に案件を振り分けていた。だが、杏には仕事を振らない今日子。杏の姉・さくら(江口のりこ)から、杏には弁護士の資格がない、と教えられたからだった。
そんなある日、蔵前の前に、水島和也(矢柴俊博)ら数人の男女が姿を現す。水島は、東京地検特捜部だと身分を明かすと、女優・笠原梨乃(吉瀬美智子)が所属する『笠原事務所』の脱税の件で過去7年間の経理に関する話を聞きたいと告げる。蔵前は、その場で逮捕され……。蔵前が逮捕されたことはすぐさま香澄法律事務所にも伝わった。蔵前の弁護を引き受けることにした今日子たちは、一丸となって対策を練る。だが杏だけは、「もう私のパラリーガルではないので」とそっけない。
蔵前の潔白を信じる事務所メンバーたちは、今回の一件は何者かが仕組んだのではないかと推測し、脱税事件の鍵を握る男・田辺良平(岩崎う大)に接触するが……。
脚本:中園勇也
演出:相沢秀幸
英さんのレビューを読み、見るのを止めたのは正解だったと思いました。
ちなみに自分が今クール見ているドラマは『セクシー田中さん』と『おいしい給食』、それと『DOC』の三本です。
どれも面白いですよ。
『うちの弁護士は手がかかる』は面白い部分もあるのですが、もやもや部分も多いです。4話5話辺りは面白かったと思うのですが……
『セクシー田中さん』は、木南晴夏さんが主演なので視聴するか迷ったのですが、スポーツ中継などが多いのでパスしてしまいました。
『おいしい給食』は知りませんでした。
『DOC』はseason1の後半(終盤?)から観始めました。
医師としての悩みや信念、謎の症状についての診断的謎解き、陰謀、仲間との絆……非常に面白いですね。
主人公の娘さんは、学生時代主席だったとはいえ、少し生意気すぎですね(笑)