英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

新ポリス・ストーリー(1993年公開)

2024-12-25 11:05:23 | 将棋
【概要】
 実話を基にしたシリアスなポリス・アクション。ジャッキー・チェンが、強いだけのヒーローではない人間的な刑事をリアルに熱演して新境地を見せた。

【ストーリー】
 香港警察の中で「重案組」と呼ばれる特捜班を率いるチェンが不動産王ウォンの護衛任務を任される。だが、目の前で謎の犯罪集団にウォンをやすやすと誘拐されるという失態を犯したチェン。
 やがて、犯人の手がかりが台湾にあることが判明し、彼はホン警部とともに現地へと飛ぶ。そして二人は台湾当局の許可を得ずに重要容疑者を追跡、追いつめた容疑者をホンが死なせてしまったことから、強制送還されることになってしまう。一方、この事件がきっかけでチェンはホンが犯罪集団の内通者ではないかという疑いを抱くが…。
(以上『BS12 トゥエルビ』番組サイトより)
 邦題では「ポリス・ストーリー」のタイトルを冠しているが、ジャッキーの代表作である「ポリス・ストーリー(警察故事)」シリーズの1本ではなく、1990年に香港で実際に起きた資産家誘拐事件を映画化したノンフィクション・サスペンスである。そのため従来のジャッキー・チェンの映画とは異なり、シリアスに描かれている。(ウィキペディアより)……紛らわしいので、安易に邦題をつけないで欲しい……


 「ジャッキチェン特集」で立て続けにジャッキー映画を見たが、《ジャッキー映画を続けて観るものではないなあ》と思った。
 彼のアクション、いや、彼のアクションだけでなく映画すべてのアクションシーンが凄いので、こちらの感覚が麻痺して、よく考えると、無茶苦茶ハードなシーンなのに、ボ~と流して観てしまうのだ。
 例えば……
 ジャッキーにぶっ飛ばされて、背中から床に叩きつけられたり、ショーケースに突っ込み、それごと倒壊。落下シーンも多々。ジャッキーにつき合う(ジャッキー映画に出演する)のは命懸けである。
 当然、ジャッキーのアクションは物凄い。たくさんあり過ぎて、覚えていないくらいだ。
 誘拐された不動産王ウォンが監禁されていた放置汽船での落下シーン……これでもか、これでもか、というくらい連続的段階的?落下していく。かなりイレギュラー要素が多く、落下具合を予測できないし、リハーサルも危険すぎてできないように思う。おそらく、ダミーの人形を落として、おおよその落ち具合の見当をつけて本番一発で撮ったのではないだろうか。あんなシーン、2度もやりたくないだろう。
 とにかくジャッキーは落下が好きだなぁ。ダンスホールの舞台上の簡易天井でのアクションでも落下。落下の際、ジャッキーにチェーンが絡まり、井戸の滑車のように宙づりになるのも、チェーンの絡まりなど何度も失敗しそうだ。(これぞ、“ジャッキーチェーン”!

 この映画のジャッキーも、犯人逮捕の為なら、街や建物、車が破壊されても関係なし。人命は大事。ただし、目の前の民間人だけ。おそらく、ジャッキが感知しない乱闘や銃撃・爆破などで重軽傷者多数。死亡者も出ているだろう。
 この主人公像は、ジャッキーの映画作りそのものであろう。……《凄いシーンを撮るためなら、ケガや痛み、破壊は厭わない》


 この映画は、実話を基にしており、「警察当局の要請により捜査活動のシーンは大幅に簡略化されている」そうだが、“簡略化”?……実際はいったいどんな捜査活動だったんだ?……アクションはかなり付加されているのは間違いない(笑)
 実はを基に、ということで、映画冒頭でチェン刑事がカウンセリングを受けているシーンがあり、そこで“警察官としての恐怖”が語られている。警察官の矜持と言っても良いかもしれない。
3つの恐怖
①何の罪のない民間人が命を落とすこと
②凶悪犯と立ち向かうこと
③凶悪犯を撃つ(射殺する)こと

 チャン刑事もこれらの警察官としての矜持に則って、行動している。

 命が危うい人……それが強欲な金持ちであっても悪徳刑事でも白バイ警官でも、当然、民間人も、必死に助けようと頑張る。
 クライマックスシーンでは、逃げ遅れていた子どもを救出している最中だったが、悪徳刑事・ホン警部を必死に助けようともがく。ホンは人質の居場所について口を割らなかったが、そんなチャンの行動に、刑事の心を取り戻したホンが、人質の居場所を教え、「子どもを連れて逃げろ」と叫ぶ。
(チェンはホン救出を諦め、子どもを抱えて脱出。それと同時に、爆発により建物崩壊、ホンは瓦礫に埋もれる)
 そんなチェンであるが、けっこう犯人たちを射殺していた……

 疑問を感じる点はあったが、面白かった。

(今回観たジャッキー・チェン特集、どの作品も既視聴)
【当ブログのジャッキー・チェン関連記事】
「ポリス・ストーリー3 」(1992年公開)
「ポリス・ストーリー2 九龍の眼」(1988年公開)
「プロテクター」(1985年公開)

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