英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

迷走する鳩山内閣

2009-12-10 01:33:21 | 時事
 毎日話題に事欠かない鳩山内閣です。

・母親からの鳩山兄弟への巨額の子ども手当
・揺れる普天間基地移転
・亀井静香金融・郵政担当相の暴走
・国債が税収を上回る
            などなど。

 実は3時間かけて書き上げた文章が、アップの際飛んでしまい、気を取り直して書いているものの、文章にまとめる気力がありません。なので、得意の箇条書きということで…。



①なぜ連立したのだろう?

・亀井静香金融・郵政担当相が「中小零細企業対象の借入金返済猶予制度創設」や「経済対策の規模を11兆円」と大風呂敷
・福島消費者・少子化担当相が普天間基地移転で社民党の主張を譲らない

 どうして選挙で負けた社民党と国民新党が巾を利かせているのだろうか?「連立を組めば、大政党も小政党も対等」と亀井相は主張するが、選挙で後退(特に国民新党は党首と党幹部が落選)して、国民から認められなかったはず。どうして、あんなに威張っているのか?


②「事業仕分けとマニフェスト仕分け」

・事業仕分けは頑張っていると思うが、なぜ、あれだけ偉そうなのだろう。ああいう高圧的な態度の方が、押さえつけるのには有効かもしれないが
・ただ、削減された事業の中には、それによって、齟齬を生じる事項もあったのではないか
・短期間なのでしっかり精査できたのか疑問
・マニフェストはもともと票集めの点数稼ぎの公約。また、その公約すべてが、支持されたわけでもないし、
 自民党が駄目だから民主党に入れたという人も少なくないはず、選挙でマニフェストが支持されたと思うのは間違い。
・マニフェストによるバラマキのせいで、借金(国債発行)や緊縮財政はやめてほしい
・事業仕分けをするのなら、マニフェスト仕分けもしなければならない。


 国債発行額が税収を上回る事態に……
 藤井財務相が「わが国の財政は極めて深刻な状況にあります」と原稿を棒読みしていた。数字を資料を見ながら言うのは当然だが、この言葉を原稿棒読みという様からは、責任感を感じられなかった。


③単なる精神論?

「温室効果ガスを1990年比で2020年までに25%削減することを目指す」と鳩山首相が国連で表明。
 何か科学的根拠や数字の裏付けがあるのかと思ったが、「物事を成し遂げるには高い目標が必要」という精神論だった。

 温室効果ガス削減と景気対策は相反するもの(たとえば民主党が主張する高速道路無料化は温室効果ガス削減とは逆行している)。この状況の中で、25%セントは非常に厳しい。
 エコポイントは省エネ政策のように見えるが、省エネなら省エネ基準を厳しくすればいいように思う。エコポイントは一部の産業だけへの税金投入の感が強い。

 それにエコポイント対象が車、電化製品、高速道路利用、家など、ある程度生活に余裕がないものは、その恩恵を受けることができない。そういうものに税金を投入するのはおかしい。
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冬将軍好きの高田予報官②

2009-12-07 17:35:32 | 気象
 今日(7日)は、24節気のひとつの「大雪(たいせつ)」です。
 昨日(6日)の気象情報の高田予報官の説明によると、
「雪の降り出しが本格的になり始める頃にあたる」
そうです。
 婉曲的な表現ですが、要するに、「雪が積もってもおかしくない頃になった」ということなのでしょう。

 福井はまだこの時期に雪が積もる事はめったにありません。12月上旬は雪が降ることもあまりありません。そもそも「節気」は古代中国でつくられた季節区分なので、多少のずれがあります。

 さて、昨日の日曜日はその「大雪(たいせつ)」にふさわしく、西高東低の気圧配置になりました。
 高田氏も「等圧線が混み合って季節風が強く吹き荒れますし、海上は波の高い状態が明日(7日)も続きます」と、張り切って(いるように思える)解説していました。

 そして、
「久しぶりに冬将軍が南下してきます」
 出ました!「冬将軍」です。



 このイラスト、お気に入りのようで、寒気が南下するときには必ず使います。これが使いたくて、冬型になるのを待っているのでは?という気さえします。
コメント (2)
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冬将軍好きの高田予報官① 補足追加

2009-12-07 16:27:41 | 気象
 昨シーズンも取り上げましたが、高田予報官、西高東低(冬将軍)がよほど好きらしいです。

 土曜日の夜7時前の気象情報の週間天気予報での言葉です。
「向こう一週間です。日本海側は雨や雪のところが多いですが、大きな天気の崩れはありません。一方、太平洋側、前半は晴れますが、ただこの晴れは長続きしない見込みです」



 予報画面を見ると、東京は日曜、月曜、火曜と「晴れ」または「晴れ時々曇り」で、木曜日も「曇り時々晴れ」です。日本海側の新潟は雨の降る日が多いですが、「大きな崩れはない」そうです。
 ちなみに、福井の週間天気予報は



です。

 まあ、実際、これぐらいの天気なら、寒さも厳しくなく、時々晴れるので、「まずまずの天気」です。だから、高田氏の言葉は、あながち的外れではありません。
 でも、4日間も晴れが続くのに、長続きしないとは、高田氏、冬は「西高東低の気圧配置でなければならない」と考えているようです。
 ただ、これも天気の順当さを願う気象予報士としては、当然なのかもしれませんね。



 土曜日の午後6時50分のレーダー画像です。



 見事な寒冷前線です。
 普通の寒冷前線は、もっと大規模で雲の帯も太いです。土曜日の寒冷前線は、天気図にも表れないほどの局地的なものです。近くをかすめて行っただけなので、極端な天気の変化はなかったです。
 細くてはっきりしたものだったので、明るいうちに上空を通過する様子を見たい気もしました。

 石川県との県境に近い三国(東尋坊のある町です)では、午後7時から8時にかけて通過した模様で、7時~8時に8mm、8時~9時に11.5mmの降雨データがあります。
 土曜日は南風が吹き16℃と暖かかったのですが、前線通過を機に北西の風に変わりました。ただ、前線としては小規模だったので、極端に気温は下がりませんでした。
 実際は、日曜日の朝になってから気温が下がり始めました。


【補足】
 この高田氏、昨年の12月6日の「気象情報の機になる言い回しの疑惑、検証」にも、登場していただいています。
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ブログの図面の制限について

2009-12-06 22:24:42 | 将棋
 ちょっと前の出来事ですが、渡辺竜王の11月21日の記事、
『王位戦予選3回戦、近藤六段戦。』で、次のようなことが書かれていました。

『日本将棋連盟では「棋士がブログ等で図面掲載する場合は、1局1図程度にする」ということになったので、今回よりそのようになりますが、ご了承頂ければと思います。』

 個人的には「残念」ですが、「仕方がないのかなあ」という気もします。
 でも、何か「せこい」というか「度量が小さい」という印象を受けました。何かすっきりしませんが、いろいろな事情も考えられます。もやもや取り払うため、ちょっと考えてみようと思います。
 棋譜や棋士や棋戦の現状など棋譜や観戦記の著作権や契約等の問題に関しては無知なので、ご了承ください。


 今回の件は、①新聞社(観戦記)との関係と②棋譜の価値を維持する(高める)の2点が関係していると考えられます。(②に付随して名人戦棋譜速報(有料サイト)も関係)
 まず、将棋連盟と新聞社のどちらが言い出したのかが問題です。新聞社の場合は①のみ、連盟の場合は①と②の両方になります。


①新聞社(観戦記)との関係
 テレビやインターネットに押されて、メディアとしての新聞の価値は下がりつつあります。まあ、これは新聞に限らず、活字文化そのものが縮小しつつあります。
 新聞社自体が後退現象にあるにもかかわらず、連盟にとって大きなスポンサーであり、ありがたい存在です。
 逆に、新聞購読者の獲得に観戦記の掲載の貢献度は小さいと思われます。実際、かなり濃密な将棋ファンである私でも、観戦記掲載が新聞購読の動機になることは考えにくいです。正直、棋戦の1次予選や2次予選は若手の中も棋士か、興味ある戦型でないと読む気がしません。ネット情報の充実の現在において、その傾向は強くなっています。
 ただ、購読にまったく関係がないわけではありません。観戦記がなくなったら、即行で購読新聞を変えます。もし羽生名人の将棋だけ載せる新聞だったら、必ず購読します。
 あとは、観戦記の質も大きいと思います。ただし、良い観戦記の定義は難しいです。読み手の棋力にもよりますが、私の場合は、棋士の心理描写に長けていて、指し手の解説も的確で、逸話類の話も面白いのがいいですね。

 今回の件を連盟と新聞社のどちらが言い出したにせよ、新聞文化の後退、観戦記の価値の下落傾向という現状でも、将棋(連盟)の大きなスポンサーでいてくれる新聞社に対して気を使うのは当然のことのように思います。
 ただ、実際問題としては、ブログで棋士が将棋の詳細を展開しても、新聞購読や観戦記の興味にほとんど影響をもたらさないでしょう。新聞の観戦記をそのまま載せれば別ですが。逆に、ブログでの解説によって、観戦記を深く読むことができる利点も大きいです。勝敗がわかってしまい、観戦記を読むドキドキ感が損なわれるということも考えられますが、情報社会の現代においてそれは杞憂でしょう。
 



②棋譜の価値を高める
 2、3年前、A級順位戦最終日のBS中継『将棋界の1番長い日』で、勝又六段がデータ解説をする際、「これらの棋譜は将棋連盟の財産です」と前置きしていました。
 また、数年前から将棋年鑑のCD版の販売がなくなりました。
 さらに、これは私だけかもしれませんが、ネット中継されている棋譜のコピーがテキストデータでしかできません。ネットの設定をいろいろ変更してみるのですが、うまくできません。私が無知なだけかもしれませんが。

 とにかく、連盟は棋譜を財産と考えているようです。それは当然で、勝手に流出するのは損失で、それを守ろうとする動きは否定はできません。
 しかし、タイトル戦や挑戦者決定トーナメントやリーグ戦ならともかく、私には一般の棋譜にそれほど価値があるように思えません。だから、流出を防ぐというより、どんどんブログで公開、いえ、「公開」というより「宣伝」と言った方がいいでしょうか、どんどん宣伝した方が、将棋界にとってプラスになるのではないでしょうか。
 価値が高いタイトル戦の棋譜は、流出(公開)されているのですから、流出を防ぐ云々は意味がありません。


 あとは、『名人戦棋譜速報』と『将棋世界』や『週刊将棋』との兼ね合いです。
 『名人戦棋譜速報』はリアルタイムで順位戦の棋譜やその解説、つまり実況中継が売りです。だから、多少時間が経過すれば、棋譜を公開してもいいのではないかという考えもありますが、棋譜等のデータベース的意味合いもありますから、やはり、有料ということを考えると、簡単には公開すべきではないと考えます。

 『将棋世界』については、棋士のブログだけではなく、中継サイトが充実してきたので、その価値は薄れてきているかもしれません。(個人的には、将棋世界の内容は充実していて、ネット中継があっても買う価値は充分にあると思います)
 とは言っても、棋士のブログでの図面を制限だけしてもあまり意味がありません。どちらかというと、ネット中継の方が購買に影響がありそうです。
 それよりも、ネット中継にも揺るがない記事の充実を望みます。
 『週刊将棋』も、短い編集期間で、よく毎週発行できると感服しています。

 今回の制限は、ブログでの普及効果を考えると、将棋界全体にとってはマイナス面の方が大きいように思います。まあ、新聞社にも気を使う必要はひていできないので、何とも言えませんが、個人的には残念です。

 ちなみに、「棋士がブログ等で図面掲載する場合は、1局1図程度にする」という表現だと、棋士のみの制限で、アマチュアはお咎め無しと解釈できますよね。
コメント (2)
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