来年度予算案が決定しました。
子ども手当や高校の授業料の実質無償化など政権公約の掲げた政策を盛り込んだ結果、一般会計の総額は92兆2992億円と過去最大の規模となりました。(「命を守る予算」と銘打っているようです)
その是非は私には判断できませんが、票を集めるため餌としてのマニフェストの匂いが強く、その辻褄合わせのため、他の負担が大きくなるのだけは避けていただきたいです。
まあ、これについては『迷走する鳩山内閣』の②「事業仕分けとマニフェスト仕分け」で述べたので、改めて書かなくてもと思っていました。
今回取り上げたのは、NHKの7時のニュースで、来年度予算についての街角インタビューが刺激的?だったからです。
①子ども手当
所得制限なしで、いまの児童手当と合わせて中学生までを対象に、1人当たり月額1万3000円(来年度)を支給
〈保育所のようなところで母親にインタビュー〉
「小さい子どもがいるので、とてもありがたい」
正直でいいです。
「第2子、第3子、考えていく中では、次に子どもを持とうとも素直に思う」
これがこの制度の一番のねらいですが、「第2子」って、このお母さん、市役所の方でしょうか?
「個々の家庭に配るのであれば、大きくまとめて保育所を作るとかしたほうが、より充実していくのでは」
なかなか、鋭い意見です。特に都会では待機児童が多くて大変らしいですね
②高校授業料の実質無償化
国公立高校は、授業料に相当する約12万円が無償化
私立高校は、年収250万円未満の世帯は、約24万円、
年収250万円~350万円未満の世帯は、約18万円
年収350万円以上の世帯は、約12万円
が、都道府県を通じて高校に支給される
「そらあ助かりますわ。1番のお金がいるのは小中学校より高校から大学」(推定50歳代の女性)
この喋りっぷりが受けました。当事者にとってはありがたい制度ですね。
「公立だけ無償化になったら、本当は私立の方が高くて困っているのに、矛盾があるかなあって。無償化じゃなくって、公立も私立も同額の授業料にしてもらうほうがよっぽどいいです」(推定45~55歳女性)
いやあ、言いますね。このインタビューが今日の記事の動機です。
「授業料の実質無償化」という言い回しがまずおかしいのですが、私は私立高校にたくさんの補助が行くほうが、不公平だと思います。あなた、もしくは、あなたのお子さんの意思で私立に行ったのでしょう。お金がかかって大変だと思うのなら公立に行けばいいことです。
あなたの意見に、矛盾を感じます。
③暫定税率
制度は廃止するが、暫定税率分を維持する措置が取られるので、実質変化なし
「やっぱり下がってほしい。車は必需品なので」
下げる、あるいは廃止して欲しいという意見はわかります。が、税収不足の折、無理が生じるでしょう。それを考慮した意見が次です。
「ガソリンが安くなるのはいいけれど、他のものが上がるのであれば、考えものだ」(推定65歳男性)
そうですよね。
それに、名目を変えるのも書類の無駄です。どうして、変えるのでしょうか?
④たばこ税
来年10月から1本当たり3.5円増税、小売価格で1本5円程度の値上げ
1箱(20本)では100円の値上げ
個人的には、いままで、煙での不快感や健康被害、建物の壁や窓のヤニ、吸いがら、家事や火傷など、相当被害を被っているので、もっと税金を上げて社会に還元してもいいと思っています。
タバコ農家の方には深刻な問題だと思いますが。
最後に、マニフェストで掲げた減税の実行度ですが
☆暫定税率廃止
約2兆5000億円の減税になるはずでしたが、自動車重量税の一部軽減となる以外は、実現断念
☆子ども手当
概算要求では2兆3000億円のところ、1兆7465億円が計上。今ある児童手当と合わせるので、事実上地方も負担。
☆高校授業料の実質無償化
3933億円が計上。
☆農家の個別所得補償制度
5618億円が計上。
☆高速道路の無料化
概算要求6000億円のところ、1000億円が計上。
実験対象路線を限定。
☆医師不足対策
4000億円が計上
☆年金記録問題
900億円が計上
☆雇用対策
170億円が計上(今年度の第2次補正予算で前倒しで対応)
マニフェスト全体では、概算要求4兆3000億円→3兆1000億円となりました。
また、紆余曲折ありましたが、事業仕分けによって1兆円の予算削減が実行できたそうです。
子ども手当や高校の授業料の実質無償化など政権公約の掲げた政策を盛り込んだ結果、一般会計の総額は92兆2992億円と過去最大の規模となりました。(「命を守る予算」と銘打っているようです)
その是非は私には判断できませんが、票を集めるため餌としてのマニフェストの匂いが強く、その辻褄合わせのため、他の負担が大きくなるのだけは避けていただきたいです。
まあ、これについては『迷走する鳩山内閣』の②「事業仕分けとマニフェスト仕分け」で述べたので、改めて書かなくてもと思っていました。
今回取り上げたのは、NHKの7時のニュースで、来年度予算についての街角インタビューが刺激的?だったからです。
①子ども手当
所得制限なしで、いまの児童手当と合わせて中学生までを対象に、1人当たり月額1万3000円(来年度)を支給
〈保育所のようなところで母親にインタビュー〉
「小さい子どもがいるので、とてもありがたい」
正直でいいです。
「第2子、第3子、考えていく中では、次に子どもを持とうとも素直に思う」
これがこの制度の一番のねらいですが、「第2子」って、このお母さん、市役所の方でしょうか?
「個々の家庭に配るのであれば、大きくまとめて保育所を作るとかしたほうが、より充実していくのでは」
なかなか、鋭い意見です。特に都会では待機児童が多くて大変らしいですね
②高校授業料の実質無償化
国公立高校は、授業料に相当する約12万円が無償化
私立高校は、年収250万円未満の世帯は、約24万円、
年収250万円~350万円未満の世帯は、約18万円
年収350万円以上の世帯は、約12万円
が、都道府県を通じて高校に支給される
「そらあ助かりますわ。1番のお金がいるのは小中学校より高校から大学」(推定50歳代の女性)
この喋りっぷりが受けました。当事者にとってはありがたい制度ですね。
「公立だけ無償化になったら、本当は私立の方が高くて困っているのに、矛盾があるかなあって。無償化じゃなくって、公立も私立も同額の授業料にしてもらうほうがよっぽどいいです」(推定45~55歳女性)
いやあ、言いますね。このインタビューが今日の記事の動機です。
「授業料の実質無償化」という言い回しがまずおかしいのですが、私は私立高校にたくさんの補助が行くほうが、不公平だと思います。あなた、もしくは、あなたのお子さんの意思で私立に行ったのでしょう。お金がかかって大変だと思うのなら公立に行けばいいことです。
あなたの意見に、矛盾を感じます。
③暫定税率
制度は廃止するが、暫定税率分を維持する措置が取られるので、実質変化なし
「やっぱり下がってほしい。車は必需品なので」
下げる、あるいは廃止して欲しいという意見はわかります。が、税収不足の折、無理が生じるでしょう。それを考慮した意見が次です。
「ガソリンが安くなるのはいいけれど、他のものが上がるのであれば、考えものだ」(推定65歳男性)
そうですよね。
それに、名目を変えるのも書類の無駄です。どうして、変えるのでしょうか?
④たばこ税
来年10月から1本当たり3.5円増税、小売価格で1本5円程度の値上げ
1箱(20本)では100円の値上げ
個人的には、いままで、煙での不快感や健康被害、建物の壁や窓のヤニ、吸いがら、家事や火傷など、相当被害を被っているので、もっと税金を上げて社会に還元してもいいと思っています。
タバコ農家の方には深刻な問題だと思いますが。
最後に、マニフェストで掲げた減税の実行度ですが
☆暫定税率廃止
約2兆5000億円の減税になるはずでしたが、自動車重量税の一部軽減となる以外は、実現断念
☆子ども手当
概算要求では2兆3000億円のところ、1兆7465億円が計上。今ある児童手当と合わせるので、事実上地方も負担。
☆高校授業料の実質無償化
3933億円が計上。
☆農家の個別所得補償制度
5618億円が計上。
☆高速道路の無料化
概算要求6000億円のところ、1000億円が計上。
実験対象路線を限定。
☆医師不足対策
4000億円が計上
☆年金記録問題
900億円が計上
☆雇用対策
170億円が計上(今年度の第2次補正予算で前倒しで対応)
マニフェスト全体では、概算要求4兆3000億円→3兆1000億円となりました。
また、紆余曲折ありましたが、事業仕分けによって1兆円の予算削減が実行できたそうです。