英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

着地失敗! 『浅見光彦 最終章』 第8話 エキゾチック横浜編

2009-12-10 16:59:05 | ドラマ・映画
 「最終章」という言い回しが胡散臭く感じますが、このシリーズ、TBSに限らず、どの局のものも好きです。
 身元が判明するまで、刑事からぞんざいに扱われ、兄が刑事局長と判明すると手のひらを返したようにもてなされるシーンは、お約束のワンパターンですが楽しめます。
 今期、1時間の連続ドラマで、やや物足りなさが残るものの、まずまず楽しめました。
 脇役陣の変更は、やや残念でした。母親役の佐久間良子さんはぴったりですが、兄・陽一郎の風間杜夫さんは、少し重厚さが足りない気がします。
 また、幼馴染?でお手伝いさん役の原沙知恵さんは、ちょっと個性が強すぎて、ドラマの雰囲気から浮いているように感じます。
 さらに、連続ドラマの色を出すために、妹の死にまつわる陰を引きずらせましたが、いらなかったように感じました。浅見一家に陰は必要ありません。


 さて、今回も楽しめましたが、終結シーンは納得が行きませんでした。
 事件の詳しい背景は、文末に番組ホームページのあらすじを紹介しておきますが、簡単に人物と相互関係を、物語上の時間軸に沿って説明しますと、

 数十年前、ヒロイン(前田愛)の祖父(津川雅彦)が、強盗に両親を惨殺された少女を、持っていたフランス人形を渡して励ます。
 その少女は、それを励みに大会社の会長(市毛良枝)になる。
 会長の甥はどうしようもない男で、会社の金を使い込んでおり、それをごまかすため、会長の大切なフランス人形(1億円の保険が掛けられていた)を盗み(誘拐し)、その身代金を取ろうと考えた。
 実行犯を任されたヒロインの父は、人形を盗んだものの、甥に自首するよう勧めるが、甥に殺されてしまう。
 殺したものの肝心な人形は見つからず、ヒロインにそのありかを聞き出そうと脅す。その場面に出くわした光彦が助けるが、刑事たちにぞんざいに扱われながらも、事件の真相を解き明かす。

 で、最後に、会長がヒロインの祖父に当時のお礼を言い、人形を返すのですが、すごく和やかなんですよ。
 会長(市毛良枝)は、ヒロインからすれば父、祖父からすれば息子を殺した犯人の伯母なんですよ。
 会長は土下座しなければならないほどの立場、ヒロインと祖父は罵倒しても足りないくらいの心境のはず。
 ところが、殺された父(息子)のことは忘却の彼方に追いやられたかのような、しみじみしたシーンとなっていました。
 「そんなこたぁ~ない」(タモリ調)ですよね。

 細かいことを言えば、「赤い靴はいてた女の子」の話とフランス人形を結びつき方が強引なのと、惨殺された家に何の縁のない若者(ヒロインの祖父)が入り込み、人形を渡して励ますというのも相当強引です。
 
 
 

【番組ホームページ・あらすじ】----------

野口雨情の詩、本居長世の作曲の「赤い靴」。この詩に登場する赤い靴の女の子は何処へいったのか? 波止場から異国へと思いを馳せ、開港150年を迎えた横浜。
光彦(沢村一樹)の母・雪江(佐久間良子)は、横浜のとある老舗のバーで秀麗な紳士(東儀秀樹)が奏でる「赤い靴」の調べに聴き入っていた。カウンター内では、雪江の竹馬の友・山名雄三(津川雅彦)が寡黙にグラスを磨いている。光彦は、横浜の魅力を探るための取材だったが、雪江は、懐かしい友と語らいの時間を過ごすため、横浜へとやってきていた。
友人とゆっくり語り合いたいという雪江を残して、先にお店を出た光彦だが、何かに誘われるように横浜の町をさ迷い歩く。ふと、とある路地裏に入ると、女性の悲鳴が…。光彦のとっさの機転で、黒ずくめの暴漢は逃げ出した。
ほどなく、刑事の多田(相島一之)が駆けつけると、光彦は痴漢と間違えられ押し問答に。そこへ、たまたま神奈川県警の本部長との懇談で横浜を訪れていたついでに、雪江を迎えに来ていた兄・陽一郎(風間杜夫)が通りかかり、またしても、雪江と陽一郎に格好の悪いところを目撃されてしまう。





その翌日、昨晩に助けた女性から、ランチに誘われた光彦。助けた女性の名は山名めぐみ(前田愛)といい、横浜米テレビでレポーターをしているという。ランチの穴場があるというめぐみに連れられ、訪れたお店は雄三のバー。しかも、めぐみは雄三の孫だった。そんな偶然が重なり盛り上がる中、あらためて光彦が襲われた男の心当たりを聞く。しかし、特に変わったことといえば、自分が担当している番組で「赤い靴を履いてた女の子は、どこへ行ったとおもわれますか?」という質問を街灯でしていたとき、ある男性に酷く怒られたということぐらいしか心当たりがないというめぐみ。その言葉を聞いて、テレビ局の編集室で、そのときのVTRを確認するが、思うような手がかりには繋がらなかった。

その後日、光彦が横浜の取材をしていると、聞き込み中の多田刑事と再会し、めぐみの父・恵一(加門良)が死体で発見されたと知る。以前、めぐみから聞いていた話では、恵一は大阪出張へ出かけるといって家を出てから、連絡がつかなかったという。
現場検証によると、死因は、発見現場で飲んだと思われるウイスキーに混ぜられた毒物によるものらしく、多田刑事ら警察は自殺との判断が妥当だとしていた。しかし光彦は、死体の傍らに残されていた、コートだけが入れられていたボストンバッグに注目。早急な判断で捜査を終わらせようとしている警察に対して、事件の謎を解明するべく、独自の調査を始めた光彦。その後、恵一が泊まっていたホテルの部屋のベッドに、金色の毛が落ちているのを発見すると、鑑識で調べてほしいと多田刑事に頼み込む。また、恵一の葬儀の場でめぐみに、恵一が勤めていた会社の会長だという谷本咲江(市毛良枝)を紹介される…。
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迷走する鳩山内閣

2009-12-10 01:33:21 | 時事
 毎日話題に事欠かない鳩山内閣です。

・母親からの鳩山兄弟への巨額の子ども手当
・揺れる普天間基地移転
・亀井静香金融・郵政担当相の暴走
・国債が税収を上回る
            などなど。

 実は3時間かけて書き上げた文章が、アップの際飛んでしまい、気を取り直して書いているものの、文章にまとめる気力がありません。なので、得意の箇条書きということで…。



①なぜ連立したのだろう?

・亀井静香金融・郵政担当相が「中小零細企業対象の借入金返済猶予制度創設」や「経済対策の規模を11兆円」と大風呂敷
・福島消費者・少子化担当相が普天間基地移転で社民党の主張を譲らない

 どうして選挙で負けた社民党と国民新党が巾を利かせているのだろうか?「連立を組めば、大政党も小政党も対等」と亀井相は主張するが、選挙で後退(特に国民新党は党首と党幹部が落選)して、国民から認められなかったはず。どうして、あんなに威張っているのか?


②「事業仕分けとマニフェスト仕分け」

・事業仕分けは頑張っていると思うが、なぜ、あれだけ偉そうなのだろう。ああいう高圧的な態度の方が、押さえつけるのには有効かもしれないが
・ただ、削減された事業の中には、それによって、齟齬を生じる事項もあったのではないか
・短期間なのでしっかり精査できたのか疑問
・マニフェストはもともと票集めの点数稼ぎの公約。また、その公約すべてが、支持されたわけでもないし、
 自民党が駄目だから民主党に入れたという人も少なくないはず、選挙でマニフェストが支持されたと思うのは間違い。
・マニフェストによるバラマキのせいで、借金(国債発行)や緊縮財政はやめてほしい
・事業仕分けをするのなら、マニフェスト仕分けもしなければならない。


 国債発行額が税収を上回る事態に……
 藤井財務相が「わが国の財政は極めて深刻な状況にあります」と原稿を棒読みしていた。数字を資料を見ながら言うのは当然だが、この言葉を原稿棒読みという様からは、責任感を感じられなかった。


③単なる精神論?

「温室効果ガスを1990年比で2020年までに25%削減することを目指す」と鳩山首相が国連で表明。
 何か科学的根拠や数字の裏付けがあるのかと思ったが、「物事を成し遂げるには高い目標が必要」という精神論だった。

 温室効果ガス削減と景気対策は相反するもの(たとえば民主党が主張する高速道路無料化は温室効果ガス削減とは逆行している)。この状況の中で、25%セントは非常に厳しい。
 エコポイントは省エネ政策のように見えるが、省エネなら省エネ基準を厳しくすればいいように思う。エコポイントは一部の産業だけへの税金投入の感が強い。

 それにエコポイント対象が車、電化製品、高速道路利用、家など、ある程度生活に余裕がないものは、その恩恵を受けることができない。そういうものに税金を投入するのはおかしい。
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