漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 1059

2022-09-23 06:21:47 | 古今和歌集

よひのまに いでていりぬる みかづきの われてものおもふ ころにもあるかな

宵の間に 出でて入りぬる 三日月の われてもの思ふ ころにもあるかな

 

よみ人知らず

 

 宵の間に出てすぐ沈んでしまう三日月の姿のように、心が割れてしまった気持ちで物思いにふけるこの頃であるよ。

 三日月を満月が割れたものと捉える発想が面白ですね。思い悩んで砕けてしまった自身の心に準えての詠歌です。



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