漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 1106

2022-11-09 06:11:31 | 古今和歌集

けふひとを こふるこころは おおいがは ながるるみずに おとらざりけり

今日人を 恋ふる心は 大井河 流るる水に 劣らざりけり

 

よみ人知らず

 

 今日あの人を恋い慕う心は、大井河を流れる水の激しさにも劣らないのであるよ。

 巻第十一「恋歌一」に記載されていた墨滅歌で、詞書には「奥山の菅の根しのぎ降る雪下」とあります。「奥山の菅の根しのぎ降る雪」は 0551 の冒頭のフレーズ。「恋歌一」の最後に記され、墨滅にされていたということですね。「大井河」は「大堰川」とも書く京都嵐山を流れる川で、堰が設けられ流れが速いことで知られる川を指します。

 

 

 



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