漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 514

2024-09-11 05:17:23 | 貫之集

あしひきの やまのさくらの いろみてぞ をちかたひとは たねもまきける

あしひきの 山の桜の 色見てぞ をちかた人は 種もまきける

 

山の桜の色を見届けてから、山から離れたところの人たちは稲の種を田に蒔くのであるよ。

 

 山で桜が盛りを迎える頃が、秋の収穫に向けた田に蒔きの季節ということですね。「あしひきの」は、「山」にかかる枕詞です。