梅の花のもとに、男女群れゐつつ、酒飲みなどして、花を折りてうちなる人のやれる
まれにきて をればやあかぬ むめのはな つねにみるひと いかかとぞおもふ
まれにきて 折ればやあかぬ 梅の花 つねに見る人 いかかとぞ思ふ
梅の花のもとに、男女が集まって、酒を飲むなどしながら花を折って、中にいる人に歌を贈る
たまに来て梅の花を折るので私は見飽きることがないのでしょうけれど、つねづね見ている人はいかがなのかと思う。
詞書最後の「うちなる人の」は、「うちなる人に」の誤りではないかとされているようです。