漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 1052

2022-09-16 05:52:33 | 古今和歌集

まめなれど なんぞはよけく かるかやの みだれてあれど あしけくもなし

まめなれど 何ぞはよけく 刈萱の 乱れてあれど あしけくもなし

 

よみ人知らず

 

 まじめであっても何の良いことがあろうか。乱れた振る舞いをしても、何も悪いこともないではないか。

 第二句の「よけく」は「良し」のク語法。「刈萱の」は「乱る」にかかる枕言葉ですね。真面目な作者が、乱れた行いをしても咎めだてされない人々を見て、少々やっかんだ(?)歌でしょうか。



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