漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0913

2022-04-30 05:53:38 | 古今和歌集

なにはがた しほみちくらし あまごろも たみののしまに たづなきわたる

難波潟 潮満ちくらし 雨衣 田蓑の島に 鶴鳴き渡る

 

よみ人知らず

 

 難波潟に潮が満ちてきたようだ。田蓑の島に向かって鶴が鳴いて飛んで行く。

 「難波潟」は現在の大阪市の中心部あたりで、当時は干潟の広がる浅い海だったとのこと。「しほみちくらし」は「潮満ち来らし」で、「らし」は推量の助動詞。「雨衣」は「蓑」にかかる枕詞ですね。



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