漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 296

2024-02-06 05:05:20 | 貫之集

うぐひすは なきそめぬるを むめのはな いろまがへとや ゆきのふるらむ

鶯は 鳴きそめぬるを 梅の花 色まがへやと 雪の降るらむ

 

鶯が鳴き始めているのにまだ雪が降っていて、梅の花の色をまぎらわせようとしているのだろうか。

 

 鶯と梅と雪、累歌も多い定番の組み合わせ。季節的にもまさに今の時期に見られそうな光景です。
 この歌は続後拾遺和歌集(巻第一「春上」 第13番)に入集していますが、そちらでは第二句が「なくはしるきに」とされています。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。